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【必読】法定通貨に完全連動させるペグ通貨が凄い!

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ペグ仮想通貨とは

法定通貨(専門家っぽく、この記事では以下「フィアット」と言います)に連動するペグ仮想通貨について、皆さんご存知でしょうか?

ペグ(ペッグ)とは、2つの異なる通貨の交換レートを固定することを言います。

フィアットの世界では、例えばかつて日本円はドルとの「1ドル=360円」という為替レートで固定されていました。

この制度のことを”ペグ”といいます。

仮想通貨の世界では、ドルなどのフィアットと交換レートが固定された仮想通貨のことを言います。

例えば、「USDTether」という仮想通貨が有名ですが、USDTetherは米ドルとの交換レートが固定された仮想通貨です。

1USDT=1米ドルでの交換が、この仮想通貨の発行元であるTether社によって行われています。

一見するとこのペグ通貨の使い道や凄さが分かりにくいと思います。

ではこのペグ通貨の何が凄いのかについて解説していきます。


ペグ仮想通貨って何が凄いのか?


フィアットに連動していると、他の仮想通貨のように価値が暴騰したりすることもないし(投資的な魅力がない)、

フィアットと連動しているのならば、フィアットを使えばいいじゃん、というイメージを持つかと思います。

しかし、このペグ通貨は非常に大きな価値を秘めたものです。

ペグ通貨の凄さを簡単に説明すると、「フィアットのように使える」という点にあると言えます。

「フィアットのように使える」ということの何が凄いのかということを説明するために、仮想通貨を使って決済ができる小売のケースで考えてみます。

例えば、あなたは家電量販店を経営していて、ビットコインによる支払いを受け付けていたとします。

ビットコインで支払いを受けた場合、あなたは、在庫の仕入れや従業員の給与の支払いはフィアット行わなければならないため、そのビットコインをフィアットに換金しようと思うでしょう。

ここで、現状の仮想通貨のボラからすと、ビットコインとフィアットの交換レートを見てみると、非常にボラが大きくなっており、ビットコインでの支払いを受けるのは非常に怖いと思うようになると思います。

例えば、10万円のレートでレジで決済した直後に、そのビットコインをあなたがフィアットに交換しようと思った時に、そのレートは9万、8万にすぐに変動してしまうリスクがあります。

こんなに変動してしまっては、受け取る側からしても支払う側からしても決済に使いたくないと思うでしょう。

このような理由から、現在仮想通貨は決済手段としてそこまで広まっていません。

そこでペグ通貨の出番です。

例えば、ペグ通貨での決済をOKとした場合にどのようなことが起こるのか考えてみましょう。

ペグ通貨での支払いであれば、その支払われた通貨とフィアットの交換レートは固定されているため、交換レートが大きく変動してフィアットに交換する際に損失を抱えるということを防ぐことができます。

つまり、決済手段として非常に使い勝手が良くなります。

また、受けった側の会社からすれば、ウォレットに記録されており現物として保管する必要はないため、毎日の売上を銀行に預け入れるような業務は不要となります。

銀行への預入が不要になりますので、現金を引き下ろす際の銀行手数料の支払いをなくすことができます。

また、決済データは自動的にウォレットに記録されますので、これをPOSレジのように売上等のデータ分析として活用するのも非常にスムーズに行うことができます。

そして、このペグ通貨が広まれば、このペグ通貨を本当にフィアットと同じように使うことができるようになると考えられます。

例えば、あなたの会社の在庫の仕入れや給与の支払いもペグ通貨で行えるようになるのです。

そうなれば、銀行からの振込手続きが不要になりますので、平日の午後3時までしか振込ができないとか、振込手数料がものすごく高い(特に海外向け)というような不便さをなくすことができます。

このようなメリットを得られるのは、ペグ通貨がフィアットと交換レートが固定されており価値の変動が少なく、仮想通貨(ブロックチェーンベースのもの)だからです。


ペグ通貨は今後広まるのか?

ペグ通貨は非常に魅力的なものですが、今のところそこまで広まっていません。

ペグ通貨は非常に魅力的なものですが、今のところそこまで広まっていません。

ですが、私はペグ通貨は今後日本で大きく広まる可能性があると考えています。

ペグ通貨が広かるかもしれないストーリーとして私が考えているものの1つは、LINEがペグ通貨を発行するというものです。

なぜLINEかと言うと、

ペグ通貨を発行し流通させるためには、仮想通貨交換事業者と資金移動業の登録が必要です。

LINEは資金移動業は既に取得しており(LINE PAY)、仮想通貨交換事業者の登録申請も既に行っています。

また、幅広く利用してもらうためにユーザーベースを抱えていることも非常に重要です。この点LINEは非常に魅力的なユーザーベースを持っています。

このような理由からLINEがペグ通貨を発行すれば、普及する可能性があると考えています。

他の可能性としては、銀行がこのようなペグ通貨を発行するというものです。

上記の通り、ペグ通貨が普及した場合に、真っ先にダメージを受けるのは銀行です。

ですので、銀行としては将来の生き残りのためにペグ通貨の研究を進めているという話をよく聞きます。

ただ、銀行の場合、そのペグ通貨を発行している銀行の口座とだけ連携できるような仕組みになることが考えられます(他の銀行は参加しない)。

このような形になってはユーザーからしたら非常に使いにくい仕様になることが想定されますので、銀行主導ではペグ通貨を普及させるのは難しいかと考えています。


最後に


ながながと書いてしまいましたが、このようにペグ通貨は非常に魅力的なものです。

冒頭で投資的な魅力がないと書きましたが、投資的な魅力も実はあります。

この点については、次回書きたいと思います。

それでは今日はこのあたりで。


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