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サバティカル 2020

サバティカルとは。

大学教員には,通称「サバティカル」という休暇が存在します(存在しない大学もある。いや存在しない大学のほうが多いかもしれない)。半年間,1年間,2年間と期間は大学によって異なりますが,立命館大学では半年間あるいは1年間,学内,国内そして国外で研究に専念するためにサバティカルが与えられます(待機年数3年なので,ルール上は3年に1回のペースで取得可能)。

松浦も2012年9月から1年間The University of Washington, Foster School of Businessに客員研究員(Visiting Scholar)として滞在しました(visiting scholarは客員研究員であって客員教授じゃないよ)。トップスクールに滞在できたのは本当に幸運でした。

そして2019年6月に,2020年4月からの1年間のサバティカルの権利を獲得しました。しかもダメ元で申請した全学枠で採用になったため,サバティカルの予算が満額もらえるという有り難い待遇でのサバティカルとなりました。海外に行くことが先に決まったので,そこから滞在先を探し始めました(一応,滞在先を確保してあったものの,まだ確定していなかったため,滞在先探しは継続して行いました)。

滞在先の検討

まずは履歴書業績一覧研究計画書,現在執筆中の論文(working paper)などを滞在を希望する大学のビジネススクール長(Dean)あるいは部門長(Head)に送る,という作戦で滞在先を探しはじめました。以下がメールを送った大学とその反応です。前回はアメリカのトップスクールに滞在したので,今回はオーストラリアとヨーロッパを中心に検討しました。

まずアムステルダム・ビジネススクールにメールを送りました。そこにはワシントン大学滞在時にちょっと交流した先生がいたので連絡をとったところ「俺,Deanになったから忙しくて一緒に研究できんわ。Dean辞めた後ならいいよ」というお返事をいただきました。あとは,返事が無かったり,ロースクールに行けば?と言われたりと,塩対応な大学もあった中,アアルト大学(Aalto University)の会計部門長から,教員も紹介してくれて,オフィスももらえる,という好待遇で受け入れてもらえました。

申請先
- アムステルダム・ビジネススクール(オランダ):まぁまぁな反応
- ディーキン大学(オーストラリア):前向きに検討
- メルボルン大学(オーストラリア):返事なし
- ストックホルム大学(スウェーデン):ネガティブな反応
- アアルト大学(フィンランド):受け入れてくれた

近いうちに,フィンランドに入国するまでの準備について書きます。