見出し画像

【Under the bridge】レッド・ホット・チリ・ペッパーズ @東京ドーム 2024 Day 2

2024/5/20にレッド・ホット・チリ・ペッパーズ来日公演2日目に行ってきました。
自分はアルバムで言うとBlood Sugar Sex Magik、Californication、By the Way、Stadium Arcadium、I’m with Youあたりを中心に聞いていたライトなファンですが、やはり一度は観ておきたいということでチケットを購入しました。

ファン層はやはり30代、40代が中心で、皆社会人で忙しいなか、皆10代、20代の時に戻ったようにニコニコしているのが印象的でした。

物販ブースはやはり大行列、それでも16年ぶりの公演となった昨年と比べるとだいぶ落ち着いていたそうです。

席はS指定席、1階の1塁側でした。
見え方はこんな感じ

セットリストは下記で、John Frusciante在籍時に制作されたアルバム中心にバランスよく選ばれている感じでしたが、少し渋めの選曲な印象も受けました。

Jam session
Around the world (Californication)
Dani California (Stadium Arcadium)
The Zephyr Song (By the Way)
Here Ever After (Unlimited Love)
Snow (Hey oh) (Stadium Arcadium)
Eddie (Return of the Dream Canteen)
Hard to Concentrate (Stadium Arcadium)
I Like Dirt (Californication)
Parallel Universe (Californication)
Reach out (Return of the Dream Canteen)
Suck My Kiss (Blood Sugar Sex Magik)
Californication (Californication)
Black Summer (Unlimited Love)
By the Way (By the Way)

アンコール
Under the Bridge (Blood Sugar Sex Magik)
Give It Away (Blood Sugar Sex Magik)

ジャムセッションから始まり、Around the world、Dani Californiaと最初からかなり盛り上げ、中盤にかけては、渋めの選曲を交えつつ、じっくりと聴かせ、終盤はアルバムのタイトル曲でファンを沸かせてくれました。
そして、アンコールでは名プロデューサーRick Rubin(リック・ルービン)を迎えて制作、バンドを一気にメインストリームに押し上げたBlood Sugar Sex Magikより、Under the Bridge、Give It Awayを演奏し、締められました。(Blood Sugar Sex Magikのレコーディングの様子はFunky Monksというドキュメンタリーに詳細に記録されています。)
Under the BridgeはボーカルAnthony Kiedis(アンソニー・キーディス)がドラッグ中毒の苦しみ、そして、中毒を断ち切ろうとする中で感じた孤独感の中、Los Angelesの街だけが寄り添ってくれているという感覚について歌った曲で、ヘロイン中毒の生々しい描写も含まれています。

“(Under the bridge downtown)
(ダウンダウンの橋の下)
Is where I drew some blood
それは俺が血を抜いた場所
(Under the bridge downtown)
(ダウンダウンの橋の下)
I could not get enough
いくらやっても物足りない
(Under the bridge downtown)
(ダウンダウンの橋の下)
Forgot about my love
愛のことは忘れたよ
(Under the bridge downtown)
(ダウンダウンの橋の下)
I gave my life away, yeah
人生もくれてやった”

Under the Bridge 歌詞抜粋

ギタリストのJohn Frusciante (ジョン・フルシアンテ)は、Blood Sugar Sex Magikでメインストリームの人気を獲得し、注目を集める中で、その急激な環境の変化に適応出来ず、アルバムリリース後のツアーの最中、日本でのクラブクアトロ公演の直前で、演奏することを拒絶し、そのままバンドを脱退してしまったそうです。
その後、ジョン・フルシアンテは深刻なドラッグ中毒に苦しみます。
1994年のインタビュー映像が残っていますが、今とは別人の様です。

1994年インタビュー画像のジョン・フルシアンテ

当時の映像を見るとジョンが27クラブ(*27歳で死亡したポピュラー音楽のミュージシャン、アーティスト、俳優の一覧)に加わらず、現在54歳で東京ドームのステージに立って演奏しているのは奇跡的な様にも思えます。
このようにドラッグ中毒やメンバーの脱退など色々経て、メンバーそれぞれ50代、60代になったなか、スマートフォンの光の中で演奏されるUnder the Bridgeは若い時に聞いたのとはまた違った感慨があり、貴重な公演となりました。

Under the Brideを歌うアンソニー・キーディス
Under the Brideを演奏するジョン・フルシアンテ

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?