エンジニアに必要な、私には身につかなかった2つのこと

私は以前IT業界で働いていた。
約3年半、主にインフラエンジニアとして働いていたが、どうにもこうにも合わないと感じたため、退職した。
思い返すと何度も言われた言葉があり、ついぞそれが身につかず辞めてしまったのだが、それを共有しておきたい。

以下の2点が私に身につかなかった、恐らくエンジニアとして必要なことだ。
・エビデンス(証拠)を確実に残しておくこと
・検証を行なってから実機設定をすること

なんだ当たり前じゃないかと思うかもしれないが、私には身につかなかった。それが全てだと思う。
どのような業務を行なっていたかというと、サーバの構築、運用管理、リプレース、ネットワークの構築などがざっくりとした業務内容だ。ちなみにサーバといっても、クラウド化や仮想化が当たり前になっているが、中小企業ではオンプレミスの所もままある。
少なくとも私が携わっていた企業はそうであった。
サーバのリプレースを行うにあたり、どういった設計にするのか、何処を変えるのか、きちんと以前のファイルは残っているのか。様々な問題が立ちはだかる。
とりあえず設計書を書いて、設定すること自体は難しいことではない。
しかし、その必要性を説明、示す必要がある。
そこでエビデンスが必要となってくる。
例えば以前のサーバと同じデータ量、ファイル数があることで証拠とするのだ。
そして、その点において実機でやってみてダメでしたでは話にならないのである。
故に検証が必要となる。
ただファイルを移すだけでも、ファイル毎に管理者しか見れないもの、ファイルは見えるが編集出来ないものなど他にも設定を盛り込む必要がある。

本当に当たり前のことではあるが、この基本的な2点が染みつかなかったことが、私はエンジニア(少なくとも会社が求めるインフラエンジニア)には向いていないという結論を与えたのである。
今後エンジニアを目指す人にとって、ひとつのヒントとなれば幸いだ。

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