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運命の出会い〜ギター編5〜

ギターを習い始める事になった鐘己少年に中田先生が一番最初に聞いたことは「歌を歌う時の伴奏を弾くのと、歌わずに曲のメロディーを弾くのと、どっちをやりたい?」だった。
ここで、冴沢鐘己を知っている人は、もちろん前者を選んだだろうと先入観を持つだろうが、意外にも鐘己少年が選んだのは後者。別のシリーズで触れる予定だが、冴沢鐘己は最初はボーカリストではなくギターリストとしてギター人生をスタートさせているのである。知らない人も多いエピソードではないだろうか。

メロディーを弾くレッスンを始めていくにあたって中田先生は「何か弾きたい曲はある?」と鐘己少年に尋ねる。
しばらく考えて鐘己少年は、その当時、布施明の新曲であった「落ち葉が雪に」をセレクト。
小学5年生にしては、かなり渋い選曲である。

著者も冴沢鐘己が布施明氏のファンであるのは、知っていたが、彼の音楽人生の中にこれほど深く影響を与えていたというのは、初めて知った事実である。

次回は、冴沢鐘己が学んだ先生方のエピソードを紹介しながら、彼の中の音楽の芯にスポットを当てていこう。


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