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運命の出会い〜ギター編2〜

音楽にちょっと興味を持ち始めた鐘己少年は、ある日、おじさんに不要になったからとギターをもらった。
その当時は、キカイダーが少年達に大人気の頃。
鐘己少年は、ここぞとばかりに、キカイダーのジローの真似をして、ギター片手に遊びに出かけては、「キカイダーごっこ」に明け暮れていたのだった。

そして、時を同じくして大好きな布施明の「シクラメンのかほり」が大ヒットし、テレビから毎日の様に流れていた。この曲は、初めて冴沢家にやってきたレコードだったということもあって、冴沢鐘己にとって思い入れの強い一曲でもある。それにその当時、テレビでギターの弾き語りをしていたのは、布施明くらいなものだったので、布施明ファンの鐘己少年は格好良いアイテムとしてギターを愛用していたのだそう。もちろんまだ弾く事は出来なかった。

おもちゃの範疇だったギター。
何がきっかけで、鐘己少年はギターを弾く様になったのだろうか?
それは、もったいぶって次回のお話に続くのである。

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