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菊花賞全頭診断2023

〇ソールオリエンス


前走のセントライト記念では終始外3あたりを回りながら追走し、更に4コーナーでは内にいた馬に張られて2馬身ほどのロスもありながら最後は34.0の
脚で上がり恰好をつける2着だった。
正直一番強い競馬をしており、負けは全く悲観する内容ではない。
また、コーナーリングに関しても他馬の影響を受けただけでこちらも気にしなくていい。

そして皐月賞の時の引用になるが、
まず新馬戦のインパクトがすごい。新馬戦としても最初の3ハロンは39,5と遅いが、後半4fは 12.3 - 11.5 - 11.0 - 11.0と2歳時に東京で46秒以内で走れた馬は過去
グランアレグリア、エフフォーリア、カミノタサハラ、リアアメリア、ヘイワノツカイ、コントレイル、クロノジェネシス、サリオス、ジオグリフ、イクイノックスと錚々たる
メンバーで
下した相手のレーベンスティールも次走あっさり勝ち上がっており、1勝クラスは2着だったもののopクラスにすぐ上がれるだけの馬で強かった。
前走の京成杯も圧巻で、ご存知4角に外にかなり振られながらの進出でありながら直線に向くとすさまじい加速を見せ、いわゆるドゥラメンテを
しての勝利。
ラップ的には特筆すべき点はないが見た目的にもインパクトがあり、強く見せたレースだった。
師も「うちで管理した超一流馬、フィエールマンなどにも劣っておらず、そのレベルにいる馬」とべた褒めで期待の高さをうかがわせる。

皐月賞は展開や馬場に恵まれた面もあり派手な勝ち方に見えたが、ダービーでは力を証明する2着。

そのダービーだが、先頭は1000m60.4で通過したが2番手以降は少し離れておりややスローペースを5.6番手で進んで若干恵まれたものの、
直線では前が少しだけ窮屈になった分届かずの2着で勝ち馬とはほとんど差のない内容で互角レベルだった。

すべてのレースで世代最上位の力を示しており、今回も買い要素しか見当たらない。

本命候補。

〇タスティエーラ

皐月賞は道悪で58.5とハイペースになり、前に行った馬が総崩れする中5.6番手を進み外を回せた恩恵があったにせよ、一旦は抜け出しての
強い2着だった。共同通信杯では痛恨の権利を逃し弥生賞を無理に使っての参戦でローテを心配したが1番内容があったのはこの馬といっても良いほどで、
思ったより強い馬だったといった印象。

前走のダービーでは前目につけ展開にも恵まれて、うまくのられた印象はあるものの厳しいローテにも関わらず勝ち切ったのは強いしタフの一言。

今回はダービーからぶっつけではあるが、皐月賞でみせた強烈なタフさやローテにもへこたれないところを見ると、この菊花賞はこの馬に向いているのではないかと
思う。

共同通信杯では前有利バイアスで取りこぼしはしたが悲観しなくていいレースだったのはその後の成績で証明済み。世代トップの力がありこの馬も買わなくては
いけない一頭になってしまう。

〇サトノグランツ

前走の神戸新聞杯ではスローペースを中団から進め、レコードで勝ち切った内容は優秀。
4角では最内を進められた分距離ロスなく立ち回れ、有利ではあったが、直線では前が窮屈になりながらもさばききって33.1の脚は春先には苦手としていた時計勝負を克服して1枚皮がむけて成長しており好感しかない。

しかし春の京都新聞杯は2.4着馬が条件クラスでも負けていたりと低レベル戦であり、後ろから行ったダービーは展開向かなかったこともあるとはいえ負けすぎ。
春の時点ではあまり評価できるレースがなかった。

夏にを超えて成長著しいのだろうが、川田が乗ることもあり人気するだろうし馬券的な意味では1枚割り引いて考えたい。

〇ファントムシーフ

前走の神戸新聞杯がスローペースで楽に進められたのに案外の3着で正直がっかりしてしまった。負けたサトノグランツやサヴォーナはおろか、終止外を回って
後ろから差して辛いレースをしたハーツコンチェルトにも内容でかなり劣り能力的に底を見せてしまったか。

皐月賞では外目中団を進め、バイアス、展開も向いた。ほぼ完ぺきなレースをし、直線もよく伸びているがきついレースをしたタスティエーラを交わせず両者の比較はタスティエーラに軍配が上がり、今回買い要素が少なく人気もある程度することから消しの方向で行きたい。

〇ドゥレッツァ

前走は後方からしかも外目を回すことになり厳しいレースになるも、直線は鋭く伸びて上り最速でこのメンツでは1枚上だった。決してうまく乗ったわけではなく
馬の力だけで勝てたようなものでそれなりに評価できる。

2走前のホンコンjctではスローペースを3番手で進め展開は向いたものの、次次走2cを勝ちあがる逃げたヘネラルも展開は向いて楽に逃げれたはずで
直線を向いたころにはかなり差が開いていたがそれを32.7で差し切るのだからここでも力が違った印象。

3走前の山吹賞ではスタート後に派手につまずいてあわや落馬しそうだったがそこから立て直して、ここも鞍上曰く着差以上に強かったとのこと。
小頭数でスローペースだったが4コーナーの手ごたえは抜群で上り最速の33.9で勝ち切った。

未勝利戦では覚醒前とはいえサトノグランツを負かしておりそこも強調材料の1つだろう。

3戦連続で上り最速で勝ち上がってきており今回の菊の舞台でもスローのヨーイドン決着になったとこも大きな武器になるし、心強い。

また鞍上のルメールも長距離にのはめっぽう強く、相手関係はどうかも魅力あふれる一頭である。人気しなければいいが無理だろうな。。

〇ハーツコンチェルト

前走の神戸新聞杯ではスローペースになり道中も後方を外々を追走して、4コーナーではサトノグランツより更に4頭分外を回っており1番厳しいレース
をしての4着でむしろこの馬が一番強い競馬をしたといっても過言ではない。

以下ダービー時の引用だが

新馬戦は8馬身差の圧勝劇も下した相手が1頭も1勝クラスを勝ちきれてない低レベル戦。
続く東スポ杯は出遅れた上に距離短縮で追走忙しく後方からしかも大外を回しあわやの3着まで来ていた。
2着のダノンザタイガーは共同通信杯で前が詰まりながらもタスティエーラに先着をしており、その物差しでいうとこの馬も同世代では上位に位置してるといえる。

ホープフルsはスローペースの前有利馬場で度外視可能。

その次の若葉sではスタートしてから行き足がつかず、離れた後方になるもスローペースだったためか1角のコーナーで馬群に外からとりついていきここで
少し脚を使ってしまったか。そのまま終止外を回り直線ではスローもあり前をとらえられず、同じ位置にいたティムールあたりに負けたのは本当に
ふがいないが、
続く青葉賞では外3あたりを距離も伸びてちゃんと追走できていたし、直線は馬群を割って伸びてくる根性も見せてスキルヴィングに迫る2着で
若葉sの汚名を挽回できた。

距離が伸びていいタイプなのはこのレースぶりから明らかで、スキルヴィングとの人気差を考えたらこっちに食指が動く。

問題はやはりこれ。葉賞組が過去10年を見ても3着すら3回のみで勝ち馬は1度も出ていない。やはりダービーの権利取りのために強い負荷のかかる
レースをしなければならないので、その反動と2度続けて高いパフォーマンスをだすのは並大抵ではないのかも。

と3番手に指名できたように今回も力を高く評価しているし、馬券には必ず入れようと思う。

〇ノッキングポイント

前走の新潟記念は古馬勢を相手に勝ったと言えば聞こえがいいが、2着馬は適正でこれた8歳馬のユーキャンだし3着のインプレスもせいぜいg3クラスの馬。
プラダリアは夏バテ、サリエラは調子悪く相手が楽だった。

ダービー5着は立派も同じようなところにいた1.2着馬には少し差をあけられた。ただ直線で前の馬に躊躇して一瞬ではあるが踏み遅れた分ともいえる。
ゆーてそれがなければ勝てたというわけでもなく、差が少し詰まっていただろうレベルではあるので能力はダービー1.2.3着より1枚したとみるのが妥当か。

人気がそこまでなければ買う価値が出てくる。

〇ウインオーディン

前走のセントライト記念ではソールオリエンスより後ろにポジションを取り進め、4角も同じ進路を回ってきたが一瞬で突き放されて力負けした。
トビが大きくどこまでも伸びそうには見えたが、上位とは差があることは明白だった。

2走前も前有利バイアスではあったが前傾ラップを後ろから進み、直線は伸びているが勝ち馬をとらえきれず勝ったリビアングラスのほうが力が上に見えた。

皐月賞も展開が向いたがこちらも同じような位置にいた上位組とは差をあけられており、強気の推せるだけの材料が見当たらなかった。

〇リビアングラス

前走は前が止まらない前有利バイアスの中、ハイペース気味に逃げて最後もひと伸びしてウインオーディンの追撃を押し切って勝っており強かった一方で、
負かした相手はお世辞にも強くはなかった。

2走前の京都新聞杯もスローの中逃げて展開は向いたが、ダノントルネードあたりに交わされておりこちらも評価できず。

あまり買いたい材料が見つからない。

〇サヴォーナ

前走の神戸新聞杯はスローの中先行して前のファントムシーフは捕まえたが展開が向いたにもかかわらずサトノグランツに差されているし、厳しいレースをしたハーツコンチェルト
にも迫られていてそこまで評価は出来ないし、ハーツコンチェルトが巻き返す可能性のほうが高い。

2走前は4角でほとんどの馬が追いどおしている中、余裕の手ごたえで直線馬場がいいところを通って楽勝した。ただメンツは2勝クラスを勝てない馬ばかりで
弱かった。

3走前の青葉賞は1~5着は後ろから行った馬で占める中、前に行った中では最先着の6着で1定の評価はするも上位二頭とは差がありすぎ。

前走が恵まれての2着で人気するようなら見送りたい。

〇ショウナンバシット

以前は先行できていたがここ最近は前進寄生がなくなっておりメンタルに原因を求めたくなるレースぶり。

過去にシャティンやべラジオオペラにしっかりと負けており、皐月賞の5着も展開にめちゃくちゃ恵まれたうえ、直線馬場がいいところに最内から導かれての
好走で何もかもうまくいった。
上位組と比べると1.2枚足りない。
軽視。

〇シーズンリッチ

前走はスローで前につけて展開向きまくったのに全く粘れず10着大敗と弱い。ダービーもスロー前付でしっかり負けた。
ここでは厳しい。

〇ダノントルネード

前走の3勝クラスで全く通用していない。消し。

〇トップナイフ

前走のサッポロ記念は稍重発表ではあったが重い特殊な馬場でg1級の馬たちが軒並み沈んだレースになり、適正面が問われるレースになった。
その中で2着になった当馬だが着順通りの評価は禁物で、G1級の馬より上には素直に取れない。

ホープフルs2着もスローの中行ったきりのレースに恵まれたものでこちらも素直に2着の額面通りには受け取れない。

皐月賞やダービーではしっかりと力負けしており、タフなイメージは確かにあるものの、今回はTBや展開に助けられた時のどこまでといった感じ。
基本的には軽視。

〇ナイトインロンドン

3連勝で迎えた前走の神戸新聞杯が試金石の一戦だったが、スローのなか3.4番手で進み展開向くも先ぱったりと止まり壁にぶつかった印象。
さらなるメンバー強化の中、流石に今回は買えない。

〇パクスオトマニカ

買い要素ある?消し。

〇マイネルラウレア

前走の神戸新聞杯はスローで後方からになり恵まれなかったが、1頭前にいたハーツコンチェルトに差をつけられ、何ならこの馬のほうがインを回れていての
敗戦。同じ位置あたりにいたショウナンバシットにすら勝ててないのはきつい。

京都新聞杯も最初の2.3ハロンで13秒を2回踏むようなスロー前有利展開の中、中団から進めて展開向かずも最後は目立った足で追い込んで
来ているが、一方でこのレースはマキシやダノントルネードのように2勝クラスで苦戦しているようなメンツでレースレベルを疑いたくなるのも事実。
そこで勝ち切れなかったマイネルラウレアにも高い評価は与えずらい。

皐月賞でも道悪でハイペースになり、上位は後続にいた馬が殺到した中見せ場がなく今回はこの馬は見送りたい。

能力比較順位付け

レベル5 ソールオリエンス 
レベル4 ハーツコンチェルト タスティエーラ
レベル3 ノッキングポイント サトノグランツ ドゥレッツァ ファントムシーフ
レベル2 トップナイフ ウインオーディン シーズンリッチ リビアングラス サヴォーナ マイネルラウレア ナイトインロンドン ショウナンバシット
レベル1 ダノントルネード パクスオトマニカ

金曜時点予想

◎ソールオリエンス
〇ハーツコンチェルト
▲タスティエーラ
△ノッキングポイント、ドゥレッツァ

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