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安田記念全頭診断

安田記念全頭診断

〇イルーシブパンサー

昨年の東京新聞杯は後方2番手をぽつんと進み気分よく進み、伸びていた外を回してファインルージュ相手に圧勝して見せ、g1に届くとまで思ったレースをして4連勝。
その証拠に次走の安田記念で一番人気だった。その安田記念では直線完全に前がふさがり何もできず、田辺はこのレース後降ろされた。力負けではなかった。

関谷記念はバカほどペースが遅く、後方10番手から進めたこの馬には出番がなかった。度外視可能。
驚いたのが2前走で、+14キロ、パドックでも素人目からもゆるゆるでなめた仕上がりだったので個人的にも切って馬券は外したのだが、あざ笑うかのような快勝。
力の違いを見せた。

前走の中山記念だが、最後の直線で前にいたドーブネがうちに寄れ完全に前もふさがり、シュネルマイスターにも挟まれて終了した。7着は完全に
度外視で、むしろあの脚色なら3着より上はあったと思えた。

現時点でのオッズも魅力的で舞台も合うとなれば食指が動く一頭 

〇ウインカーネリアン

元々ダービー4着と力を示していたコントレイル世代。一年間休養したが、その後も六甲sをたたいてから関屋記念まで3連勝した。
しかしその関屋記念だが、前が止まらない馬場で先行したシュリを交わしての1着で終いも32,9と後ろはまず差すのは厳しく、展開に恵まれた。
満を持してg1マイルcsを使ったが12着に沈んだ。そのマイルcsではゲートで立ち上がりはしたがうまいスタートを切ったのに、控えてしまった。
外が伸びるようになっていたし、瞬発力が求められるレースになってしまい敗戦。

前走の東京新聞杯ではイン前バイアスを活かして逃げ、ナミュールの追撃を抑え勝利したもののやはり展開にかなり恵まれたのもあり素直に評価は出来なかった。

いい馬だが今回は楽に逃げれるメンバーでもなく厳しい戦いになりそう。

〇ガイアフォース

神戸新聞杯ではアスクビクターモアを力でねじ伏せ、世代上位の力を示したこのレースがこの馬の最大出力か。さらに言うと、自分から動いて
ねじ伏せていくレースがこの馬の勝ちパターン。
その後の菊花賞ではトビの大きいこの馬の内枠は厳しく力を発揮できずの8着。

2走前のAJCCではスローペースのなか前目に位置して運べたのに直線は反応今一つで伸びきれずの5着。2000Mあたりで結果を出してきたが
実は菊花賞もAJCCも距離が長いのではと懸念していたが、前走のマイラーズCで好走したことにより証明されたか。

いつも書くが2000M~2400Mが日本では一番ハイレベルであり、その距離で活躍したこの馬が1600Mで適正もあるなら好走出来て
不思議はなかった。

その前走のマイラーズCだが、やはり馬込みを嫌がるしぐさを見せており内枠に入ったら大幅に減点したい挙動は見せたいた。
3200→2200→1600と距離短縮をしてもある程度追走できており、慣れが見込める今回はさらにスムーズに追走できそうな点はプラス。
強い世代の力上位組なのでそれなりに人気の盲点になりそうで、狙いたい気持ちは大きい。

〇シャンパンカラー

3歳世代のマイル王に輝いた当馬だが、正直この世代レベルはかねてより疑問視しており通用するかどうかかなり怪しいとみている。

4戦3勝でG1を制した1600mのこの舞台はかなり向いてるが、3歳のこの時期に今回の強い相手はかなり厳しいとみてる。

軽視予定。

〇ドルチェモア

同じく低レベル3歳世代。さらに低レベルな朝日杯を勝ったがここでどうこうなるレベルに到底ない。

消し。

〇シュネルマイスター

常にこの路線で好結果を出してきた古豪。運がもう少し良ければあと1,2個G1を勝っていてもよかった馬。

昨年のマイルcsの5着は直線エアロロノアに蓋をされなかなか追えずエンジンがかかった頃にゴールだった。もう少しまともに終えたら2着はあった
脚できていた。更にレース後コメントでルメールが「馬場が柔らかかったかも」と語っていた通り、良馬場ならもっとやれたしきれいな馬場がいいのだろう。

2走前の中山記念でも勝負どころの直線で挟まれ、最後は勝つのではというところまで来ていた。実質中山記念勝ち馬。

前走のマイラーズCは中団より少し後ろを進み、直線は少しごちゃつくガイアフォースの外をスムーズに追い上り最速の32,9を繰り出し文句なしの1着。

この馬に関しては本当にケチをつけるところが少なく、スムーズならまず上位に顔を出してくるだろう。週末の雨がひどくなり、重、不良馬場になったら
少し割引が必要か。

◎候補。

〇ジャックドール

今年の大阪杯をスターズオンアースに勝ってG1馬になった。デビューしてから一貫して2000Mを使ってきた馬が今回初となる1600Mに出てくる
ということで、力関係の見極めが重要になってくる。

まずその大阪杯だが、イクノックスやドウデュースなどの一級線古馬がいなかったレベルでイン前バイアスに乗り、流れも乗り方も完ぺきな競馬ができた。
しかし一番強いレースをしたのは間違いなくバイアス逆行で追い込んであわやの2着だったスターズオンアースだった。

そのスターズオンアースがヴィクトリアマイルで一級マイラーのソダシ、ソングラインに通用してないことからジャックドールも強いマイラーにはかなわないと
判断。さらに初の1600Mに加え距離短縮でスタートから少し位置を悪くしていつもの勝ちパターンの競馬ができない も可能性もある。イメージは香港カップ
のように、、そうなると圏内すら危ういかも。

軽視予定。

〇セリフォス

ちょうど1年前の安田記念時点ではソングライン、シュネルとほぼ同じようなところを回ってきて力負けの4着。ただ4角手前までずっと大外を回り距離ロス
もあった中のレースで評価に値する。

3走前の富士SではNHKマイルで負けたダノンスコーピオンやソウルラッシュを直線やや踏み遅れながらもねじ伏せて力を見せた。

マイルcsでは外差しバイアスを味方につけ大外から上り最速の33,0で1馬身突き抜けた。シュネルに不利や適正外なレースであったため力差が
埋まったかは微妙なところだが、春とは違い成長した姿を見せG1馬に輝いた。良発表ではあったが緩い馬場でその適正を示せたのは、週末
雨予報が出ているしいい材料になりそう。

前走の海外のレースは初めての1800mだし、遠征もあったため度外視でいい。あとは海外帰りの状態面だけか。

好評価予定。

〇ソウルラッシュ

2021年冬の1勝クラスから春にかけて4連勝でマイラーズCを制して重賞ウイナーの仲間入りした。
続く2022年安田記念では直線ドン詰まりもドン詰まりで度外視の一戦。

3走前の富士Sではほぼ完ぺきなレースをしたが、1頭分後ろにいたセリフォスがもたついたにも関わらずエンジンがかかると一瞬でで抜かれ完全に
力負けした。

本番のマイルcsは終始外を回されるも緩い馬場に適正もあった本馬は4着でゴールした。前走力負けしたセリフォスが勝ち、2着には後の大阪杯3着にも入る
ダノンザキッド、3着にはヴィクトリアマイル2着のソダシ、5着には不利があったシュネルとハイレベルの中の4着なので評価は出来る。

しかし、ソダシにしてもシュネルにしても適正外の馬場であり、馬場に適性があったソウルラッシュは向いてもこれが一杯のレースだったともいえる。
今回も天気が悪くなりそうでこの馬に向きそうだがどこまでやれるか。オッズ次第の一頭になりそう。

△候補。

〇ソダシ

言わずと知れたアイドルホースだが実力は1級品。そして去年の覇者。しかも過去芝マイル戦のみに限ると(4.1.1.0)とすさまじい戦績に加えG13勝だし、3着もマイルcsのもの。
過去の戦績的にはこの馬も死角は芝マイルでは無く当然有力の一頭。

マイルcsでは牡馬勢に苦戦はしたが3着を確保。前走のヴィクトリアマイルでもいつも通りの先行策から完ぺきなレースをし、最後は内にいたソングラインに
差され力負けに見える敗戦をした。
懸念は中2週のローテーションで、過去アーモンドアイなどもこのローテで敗れている。

能力は上位もソングラインより少し下の評価。

〇ソングライン

この馬は個人的にマイル戦線ではトップクラスに位置していると考えている1頭。過去レースを振り返るとマイルではほぼ死角がない。

まず昨年のヴィクトリアマイルは前半池添が引っ張って位置を悪くして、3角でつまずきスムーズさをかいての5着で度外視可能。
その証拠に次走の安田記念では外差しバイアスに乗ったとはいえ大外からシュネル、セリフォス、サリオスら1級線のマイラーを下して勝っている。

2走前は海外で度外視、前走のヴィクトリアマイルでは完璧な競馬をしたソダシをねじ伏せており力を示した。
当然3走前のセントウルステークスは1200Mで忙しすぎて競馬についていけずこちらも度外視可能。

印象としては着順を落としているところは大方度外視可能であり、マイルでまともならすさまじい力を見せつけてくる。

気になるローテも去年にヴィクトリアマイル→安田記念制覇でこなしておりその点は心配いらないか。

◎候補。

〇ナミュール

ヴィクトリアマイルの時の引用になるが

赤松賞の衝撃的な脚を見て阪神jfでは◎を打った馬。その阪神jfで出遅れて直線馬場が悪いところに突っ込んで4着。
その後チューリップ賞は強い勝ち方をしたがクラシックでは馬体の維持に苦労をして春を無冠で終えてしまった。

夏に休んだことで馬体は20キロ増えて出てきた秋華賞では念願のG1制覇かと思われたが、スタートではぶつけられポジションを悪くし
4角で外にかなり膨れ、わずか及ばずの2着だった。

前走のエリザベス女王杯は、師が望んだ良馬場かなわず、外が伸びるバイアスのレースになり、中ほど外3辺りを進んだが外の馬に差されての5着。

前走の東京新聞杯は距離短縮、東京マイルと条件好転して最高の舞台に思われたが、イン前バイアスの中逃げたウインカーネリアンに展開が向いたとはいえ
、捕まえられずの2着は少し物足りなさが残る。

しかし年明け初戦でたたいてさらに良くなりそうな今回は引き続き絶好の舞台で能力全開してくれそう。器は間違いなくG1級。後は相手関係次第だろう。

かねてより素質にほれ込みいずれG1を取ってくれると思っている馬なのだが、、

前走のヴィクトリアマイルはスタートしてから200Mらへんでソダシが内側に寄った際に左右から挟まれてポジションを2,3馬身ほど悪くしてしまった。
さらに直線でもディヴィーナに蓋をされ追い出しをかなり待たされるという2重苦で本来の力をすべて出すことが出来なかった。

ただ直線追い出してからの脚に上位に迫れるものがなかったのも事実で、正直今回のメンツに入ると1枚落ちると思わざるを得なくなった。
東京1600Mはドンピシャの条件も、雨が降って下が悪くなったら少し割引か。

○ダノンスコーピオン

昨年のNHKマイルの覇者だが、このレースは差してくださいごっつぁんゴールで勝ったもので、一緒に追い込んできたマテンロウオリオンもカワキタレブリーもその後
上では活躍できておらずあまり評価できない。
富士Sは3着と着順こそいいが、スムーズな競馬ができ完璧にいってもソウルラッシュとセリフォスに力負けした印象で微妙。
マイルCSもソウルラッシュと同じ位置らへんにいたのに突き放され11着。
京王杯SCもうまく回ってきたのに直線追われてから伸びず。

現状では今回のメンバーでは用なしか。軽視。

○ナランフレグ

人気になりにくいタイプも力があり、度々穴をあけてくれる当馬。そして昨年の高松宮記念覇者。

今年の高松宮記念もいつも通り出遅れながらも後方から進み、あと少しで馬券圏内といったおしい4着でまだまだやれるところを示した。
出遅れなければもしや、、だった。

その前の富士Sはかなり出遅れたうえ、直線勝負所で前が詰まりここは度外視可能。

昨年のスプリンターズステークスも若干出遅れはしたが最後はらしく伸びてきての3着。やはり力を示した。

今回の焦点は1600Mでもやれるかといったところだろうが、去年の安田記念を見ているとスムーズに対応しており追走もいつも通り。
直線は伸びたが最後はほかの馬と脚色が同じになってしまい9着に敗れたところを見るとやはり1200mの方が終い来れる分いいのだろう。

しかし、今回のメンバーをみると前に行く馬が比較的多く、この馬に展開が向きそうだし、週末の雨で馬場がしぶれば道悪巧者のこの馬にさらに加点ポイント
が入りそうで、現状最低人気予想とあらば是非買っておきたい。
このレースに穴馬はこれか。

穴候補。

○マテンロウオリオン

昨年のNHKマイルごっつぁん差し2着後、重賞では1,2歩足りないレースを繰り返しておりシンプルに足りない。
消し。

○メイケイエール

前走の高松宮記念は内枠、道悪とトビのきれいなこの馬には向かなかったのは確かだが12着は負けすぎで、その前のスプリンターズステークスでも
原因不明の14着。
元々気性がぶっ壊れているため、へそを曲げたら走らなくなるのは承知しているが少しやる気がなくなっているのかも。
そうなると牝馬の場合厄介で立て直すのに時間がかかるか、、

実際のところ最近の低迷の理由は分からないがポテンシャルは当然G1を勝てるものがある。

久しぶりの1600Mがどう出るか。能力はあるだけに扱いに困る1頭。人気がなければ少し。

○レッドモンレーブ

前哨戦の京王杯スプリングCは後方からよく差し切ったがメンバーが低調で素直に評価できず。また前々走は出遅れた上に4角で大外をぶん回して
最後はよく伸びていた。その内容を見ると前走重賞を勝ったのも頷ける。

しかし4走前に3勝クラスでジャスティンスカイに負けているのも事実で、ここでは少し能力が足りるか心配なところがある。
試金石か。

○カフェファラオ

去年の安田記念に出てきた時も思ったのだが、この時期この馬には適鞍がなく仕方なしに使った来ている感が強く、実際去年のレースを見ても芝適性を
あまり感じられずの17着に沈んだ。厳しいか。

能力順位付け

レベル6 ソングライン シュネルマイスター
レベル5 ソダシ イルーシブパンサー セリフォス 
レベル4 ソウルラッシュ ジャックドール ガイアフォース メイケイエール
レベル3 ウインカーネリアン ナミュール ナランフレグ 
レベル2 シャンパンカラー レッドモンレーブ ダノンスコーピオン
レベル1 ドルチェモア マテンロウオリオン カフェファラオ(芝なら)

枠順前の印

良馬場よりなら

◎ソングライン
○シュネルマイスター
▲セリフォス
注イルーシブパンサー
△ソウルラッシュ、ガイアフォース、ソダシ

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