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皐月賞全頭診断

皐月賞全頭診断


〇ソールオリエンス


まず新馬戦のインパクトがすごい。新馬戦としても最初の3ハロンは39,5と遅いが、後半4fは 12.3 - 11.5 - 11.0 - 11.0と2歳時に東京で46秒

以内で走れた馬は過去


グランアレグリア、エフフォーリア、カミノタサハラ、リアアメリア、ヘイワノツカイ、コントレイル、クロノジェネシス、サリオス、ジオグリフ、イクイノックスと錚々たる

メンバーで

下した相手のレーベンスティールも次走あっさり勝ち上がっており、1勝クラスは2着だったもののopクラスにすぐ上がれるだけの馬で強かった。


前走の京成杯も圧巻で、ご存知4角に外にかなり振られながらの進出でありながら直線に向くとすさまじい加速を見せ、いわゆるドゥラメンテを

しての勝利。

ラップ的には特筆すべき点はないが見た目的にもインパクトがあり、強く見せたレースだった。


師も「うちで管理した超一流馬、フィエールマンなどにも劣っておらず、そのレベルにいる馬」とべた褒めで期待の高さをうかがわせる。

暮れのg1出走馬がだらしなく、この馬にとっては大チャンスなのでは?

一度中山2000mを走ってるのもいい。


同じキタサンブラック産駒の超大物イクイノックスに近づいてほしい馬。


懸念点は過去2レースともスローペースでしか走っておらず、追走できるかはやってみないと分からない。


◎候補。


〇タスティエーラ


共同通信杯では4着と痛恨の権利を逃す結果に。このレースはイン前バイアスの高速馬場で先行はしたが、前に行ったファントムシーフとタッチウッドを交わせず

詰まりながら上がってきたダノンタイガーに差されたレースで、位置取りの差という見方もできなくはないがファントムにとタイガーにはやや力負けしているか。


権利が取れなかったせいで仕上げて権利を取りに行った次走の弥生賞では、先行して自らレースを作って勝ちに行く競馬をして完勝。

メンバーレベルがどうかも、ホープフル2着馬を退けた。


ただ権利が取れなくて余計に使った分皐月賞にお釣りがあるかが心配な点。


サトノクラウン産駒だし、雨が降って下が悪くなればいいかもしれない。


〇タッチウッド


新馬戦は逃げて直線突き放し6馬身差の圧勝。2,3着も5馬身離れていたし強い勝ちっぷり。その一方で、このレースに出ていた馬で次走以降

勝ち上がった馬は6着だったソレイユなだけでメンバーレベルは疑問だった。


前走は痛恨の出遅れから、押して押してハナをとるレースをしておりまだ2戦目の競馬を覚える時期にあのレースは今後スタートからぶっ放してしまいそうで

不安が残る。。鞍上も外人ジョッキーでレースに勝てればいいわけであの選択をしたと思うが、馬の今後を考えたとき果たしてどうだったのか。


その前走の共同通信杯は前半2fの11.1 - 11.3の部分を上がっていき先頭に立っており、いくらイン前バイアスだったとはいえ2着に残せたのは

能力の証。最後は足が上がりファントムに差されたが、展開次第では逆転も可能では。オッズが付くようならうまみを感じるが、前述した

不安な面が出るかどうかはやってみないと分からない。

後は大型馬なだけに基本は広いコース向きか?


〇ダノンタッチダウン


ダノンザキッドの半弟。


新馬戦は大外からコーナーリングもいい感じで回ってきて、他馬をねじ伏せての勝利。ただメンツはその後勝ち上がり1頭と弱かった。


2走目のデイリー杯は前有利の中、後方3番手をポツンと気持ちよく進み最後は追い込んでの2着。しかし勝ったオールパルフェが大したことなく

そこまで評価は出来ないレース。1頭だけ追い込んできたのはいいんだけど。。


3走目の朝日杯フューチュリティステークスでも緩い緩いと言われ、鞍上の川田も再三「今の成長度合いでよくここまで~」とコメントする中立派な2着。

しかしこの朝日杯がどうもいわくつきで、このレースに出ていた馬のその後が


ドルチェモア 1着→ニュージーランドt7着

レイべリング 3着→共同通信杯9着

キョウエイブリッサ 4着→共同通信杯11着

バグラダス 5着→ファルコンs7着、ニュージーランドt12着

オールパルフェ 6着→スプリングc7着


と上位陣が全く活躍できていない。これはもう朝日杯組が低レベルな証拠で、言い方を変えるなら緩くても通用したメンツとなってしまう。

基本ここ経由の馬は軽視予定。


ただこの馬だけはパドックで大きく変わっていたら買うかもしれない。


〇トップナイフ


今回ですでに9戦目になる当馬。上がり目という意味では厳しいだろうがg1を含む重賞3連続連対中。

g1のホープフルsでは緩いペースになり逃げたこの馬に展開がドはまりした2着。

決めて勝負は大分良くなく、また前が恵まれてしぶとさを活かす展開になれば再度好走が叶うかもしれない。


基本的には上り35秒くらいであがってくる。


弥生賞にしてもタスティエーラに完敗、ホープフルsでも恵まれて2着(勝ち馬はダートを走るような馬だった。)、京都2歳sはぐリューネグリーンにも負け(グリューネ

も次走弥生賞8着)といまいち強さを感じるレースがないw


軽視予定。


〇ファントムシーフ


まず新馬戦だが、L3F11.8 - 10.8 - 11.5と素晴らしい加速力と持続力を見せ強い勝ち方。

2走目の野菊路Sも同様に11.4 - 11.0 - 11.4で加速、持続力を見せて勝った。

3走目のホープフルsは出遅れてしまい、トビが大きいこの馬には内枠が仇となってしまった。しかし最後進路を確保してからは伸びており4着と

そこまで悲観する内容ではなかった。


前走の共同通信杯でスタートから先頭に立とうというところでタッチウッドに来られたがかかるところもなく操縦性の高さも感じられた。

直線では強い逃げ馬のタッチウッドを交わして完勝しており、このメンツでは1枚上に感じるレースになった。


問題はやはりトビが大きい馬なので師も言っているが、広い競馬場のほうが合いそうで中山でまた内枠に入ったりしたら取りこぼすシーンもあるか。

ダービーのほうがよさそう。

◎候補。


〇フリームファクシ


唯一の負けが新馬戦で、ホープフルsでも1番人気に推されたミッキーカプチーノのみ。3連勝で駒を進め、前走は大器オープンファイアを下しての勝利と

能力は非常に高い。スタートも毎回よくいい位置で競馬ができるには強み。ただ、毎回力が入っておりg1を勝つにはそのあたりが改善してほしいとは

思う。


力関係だが、今回のメンバーとはグリューネグリーンとしかあたってなく難しいがミッキーカプチーノを物差しにすると、雑ではあるがホープフルs6,7着程度

と判断できなくもないw


ここでホープフルs組のその後の成績を出すと、勝ったドゥラエレーデは海外なので割愛するが


トップナイフ 2着→弥生賞2着

キングズレイン 3着→毎日杯12着

ファントムシーフ 4着→共同通信杯1着

セブンマジシャン 6着→京成杯3着、スプリングs6着

ハーツコンチェルト 7着→若葉s4着


と朝日杯組ほどではないにしろいまいちパッとしない。


一方で、まだ底を見せていないのも事実で力関係の見極めが大事になる。正直なところこの馬の能力がどのあたりに位置してるかは分からないw


△候補。


〇べラジオオペラ


まず勝った新馬戦がレベルが高く、2着のエアメテオラは白梅賞でカルロベローチェを抑えて1番人気になるほどの素質馬(3着)。3着は皐月賞にも

出てくるショウナンバシット(若葉s勝ち)。この日は上りタイムが出ていたとはいえ、L3ハロン11.7 - 10.6 - 11.4と高い加速力を

見せている。


前走のスプリングSでは一転L3ハロン12.4 - 12.2 - 12.6と重いレースになったが直線中ほどから突き抜けて快勝。

中山1600,1800 東京2000と軽い、重いレースすべてに対応しての3連勝は相当に価値が高い。


距離に関しても前走のゴール後まだまだ伸びていきそうな手ごたえなんかを見てもこなしそう。


中山2000の皐月の舞台も合いそうだし、人気になっても外せない1頭。


◎候補。


〇シャザーン


新馬は逃げ、L2ハロン目が10秒台を計測する目いっぱいの競馬で、一度ダノントルネードに出られるが差し返す根性も見せた。首の上げ下げで

負けはしたが一定に評価に値する。


しかしそのダノントルネードが次走フリームファクシに完敗しているところを見ると、現時点ではシャザーン<フリームファクシになるか。


2走目の未勝利も2番手から進み勝ち、3走目のすみれSは出遅れたことがいいほうに出て控えながらラスト3F33,1という素晴らしい脚でショウナンバシット

を下し脚質に幅が出た。


素質は高くこちらもまだまだ伸びしろが見込めそうで連化には入れておきたい一頭。


△候補。


〇ショウナンバシット


いい馬だが現状シャザーン、べラジオオペラにしっかりと負け、前走のすみれsも勝ったが相手が弱くこの舞台では強く推せない。


軽視。


〇セブンマジシャン


ホープフルs6着とはいえ、京成杯3着、スプリングs6着と一級線と比べるとどうしても1枚落ちてしまう。


ただ、2走前の京成杯は4角で吹っ飛んできたソールオリエンスに邪魔され、直線ではオメガにカットされ2回も不利を受けながらの3着は

言い訳はできる内容。

ただ前走がだらしなく、重い馬場が影響したかも知れないが、直線いまいち伸びきれず見せ場も作れなかった。皐月賞も重い馬場に

なる可能性もあり、その点からしても高い評価は与えられない。


軽視。


〇ホウオウビスケッツ


勝った新馬戦からは勝ち上がった馬が出ていない低レベル戦を経由。最後2着馬に詰め寄られたのは気に入らない。


2走目のフリージア賞では勝ったものの、鞍上曰く「遅生まれで精神的に弱く、ぎりぎりのテンション。今回は伏兵扱いで逃げ切れたが、相手が強くなれば

距離が持たないだろう」と話している。


前走のスプリングsは3角から手が動き最短距離を通って直線を迎えたがべラジオオペラに完敗した。最後はばてた馬を交わしての

2着ではあったがスタミナが残っていたようには見えず、やはり今回も距離が心配。スタートは〇。


軽視。


〇マイネルラウレア


新馬戦は前半3f39,と淡々とした流れを進み、最後4Fは 12.3 - 12.1 - 12.0 - 11.4の加速ラップを差して見せた。


2戦目の若駒sでは最後方から弥生賞3着のワンダイレクトを差しており、こちらも一定の能力を見せた。


一方で、まだ人間と意思疎通を取れないようで、現状は最後から差す競馬しかできないだろう。直線の短い中山ではどうだろうか。

時計はかかったほうがよさそうでそのあたりは向きそう。ハイペースで流れて前がつぶれる展開になったときは圏内まであるか。


場合によっては△候補。


〇ワンダイレクト


前走の弥生賞では外目をスムーズに回ったが、タスティエーラに完敗と特に高い評価を与えられない。


若駒sでも内目をスムーズに周り、直線も前が開いて伸びたがマイネルラウレアに差されてしまい、こちらもあまり評価できず。鞍上曰く距離は

ギリギリとのこと。


前も早くなりそうで今回は軽視。


〇グリューネグリーン


新馬戦はいわゆるレベルの高いミッキーカプチーノ戦を3着し、次走トップナイフに勝ったところまではよかったが、ホープフルsでは特に大きな不利もなく

回ったが力負けの11着。

前走の弥生賞も直線伸びず、後ろのフォトンブルーにまで差される始末。トップナイフのも2連敗。厳しいか。

軽視。


〇ウインオーディン


新潟2歳sで2着とはいえ、負けた相手は桜花賞12着のキタウイングで3着に負かした相手も全くクラシックで通用してないシーウィザード。

ここはあまり評価できず。

その後半年休んで出走の弥生賞では出遅れてしまい最後方から進めた。イン前バイアス強く絶望的かと思ったが、好騎乗でいつの間にか

内に入れ、最短距離を回り5着と健闘。上り最速を使ったとは言え、外のタスティエーラにぬかされ前のタッチウッドとファントムに届かず

力の差はあった。

叩いてかなり良化してさらに出遅れなければもう少し差は詰まるかもだが軽視で行く。余裕があれば3列目に少し。


〇ラスハンメル



若葉sでショウナンバシットに完敗。ゆりかもめでも通用してない。軽視。


〇グラニット


この馬がハナ争いをするだろうが、スローの京成杯でも粘れず8着だし、スプリングs1枠から単騎で逃げれたが最後はメタルスピードにまで抜かれての

4着。今回前がさらに厳しくなりそうで基本的に足りない。消し。



〇メタルスピード


前走のスプリングsではうち有利の中インで立ち回れ、直線もぽっかり前が開いてもホウオウビスケッツを差せず、外のべラジオオペラにも差されての3着。

悪いレースではなかったがここでは足りない。消し。


能力比較


レベル5 ソールオリエンス べラジオオペラ

レベル4 タスティエーラ ファントムシーフ タッチウッド

レベル3 トップナイフ シャザーン ダノンタッチダウン ホウオウビスケッツ フリームファクシ

レベル2 ショウナンバシット マイネルラウレア ウインオーディン ワンダイレクト メタルスピード

レベル1 グラニット ラスハンメル グリューネグリーン


枠順確定後の予想


◎15べラジオオペラ

〇1ソールオリエンス

△7ファントムシーフ、16タッチウッド,14タスティエーラ

注18マイネルラウレア


トビが大きく揉まれたくないファントムシーフはこの並びは悩ましい。トップナイフの後ろに入るとタッチウッドとホウオウビスケッツに被され最内へ。

その場合圏外もある。

トップナイフの外が取れれば上位か。


4角タッチウッドの後をファントムシーフ、タスティエーラが追いかけてべラジオオペラがそのあとを続き、17,5,10あたりが脱落してるのでべラジオオペラの

後をついていきやすいソールオリエンスが続いて直線へ。


べラジオオペラが抜けたところを強襲のソールオリエンスなところがゴール想定w


1番に入らなければソールオリエンス本命だったが、さばくのに時間がかかるとみてべラジオオペラを上に取った。


後はトラックバイアス次第で入れ替えて確定する。マイネルラウレアは唯一加速ラップを差した馬で、差し有利、外有利になれば血統的にも

大外一気からの圏内のシーンまで。




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