ムロのソフテニラジオ~ソフトテニスで学んだこと~番外編「僕のソフトテニスが変わった日」

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僕は、ソフトテニスを中学から始め、約11年間選手として過ごした。
自分なりに一生懸命やってきたという自負はある。
「個人で全国、みんなで全国」という自分で掲げた目標も達成した。

そんな僕のソフトテニスが変わった日は、今でも鮮明に覚えている。
正確にいうと、「ソフトテニスに対する見方」が変わった日。

その出来事は、部活中でも、テニスコートでもなく、とあるセミナー会場で起こった。
当時、就活生であった僕は、ある方から、ご縁をいただき、起業家支援の会社の代表である浜口さんという方のセミナーに参加していた。

そのセミナーの最初の一言が、僕のソフトテニスを変えた。

『たいていの成功は、偶然である』

衝撃を受けた。
「雷に打たれたような衝撃」という表現は、まさにこのことだなと思った。

僕は、とあるソフトテニスに対する悩みがあって、長くモヤモヤしていたことがあったが、この一言で、全て解決した。その悩みというのは、「自分の最後の大学の団体戦で、あと1点取れば、優勝というところからの逆転劇をされた理由がわからない」というもの。

その時の状況は

・5本勝負の団体戦で、すでに1番・3番(ここは、僕)が勝利していた
・2番は、ファイナルゲームの6-3というマッチポイントが3回あった(つまり、団体戦の勝利も、あと1点とれば決まる状況)
・4番・5番の実力は、相手と遜色はなく、仮に、2番が負けても、団体戦まで負けるということはない

というもので、たいていのソフトテニス経験者ならば、そこからの逆転劇はほとんど予想されるものではなかった。でも、実際には、逆転劇は起き、僕らは優勝を逃し、当時連覇がかかっていたがそれもなくなり、2位という結果で終わった。

僕は、そこで大学時代の部活を引退することになるのだけど、「なぜ、あの団体戦で負けたのか?」という答えを求め続けることになった。

その後も、別の形で選手であり続け、ソフトテニスに関わり、その答えを求め続けた。
いろんなソフトテニス選手に、質問したりすることで、答えを探し回った。

ソフトテニスは、スポーツ。
だからこそ、マッチポイントをとり、ゲームセットが宣言されるまで、何が起こるかわからないことは理解していた。だけど、そんなことでは到底納得はできず、モヤモヤしたままだった。

答えは、意外にもソフトテニスとは、全く別のところで見つかった。
『たいていの成功は、偶然である』という言葉を聞き、この世の摂理のようなものを知ることで、全て解決した。

何故、あの時、僕らは負けたのか?
それは、僕らは、「油断していた」からだ。
もちろんそれだけが原因ではないかもしれないが、思い起こせば、間違いなくここが大きな原因だったと確信している。

実は、僕らは、優勝した前の大会の、前の大会で、僕らは最下位という結果だった。
その時から、優勝を目指してだけにかなりのショックを受け、次はなんとしても優勝しようと必死に練習した。
練習だけではダメだと経験していたので、試合の戦術やオーダーの研究にも、随分時間を費やした。
はっきり言って、その時は全てをソフトテニスに捧げていた。

そんな僕らに油断など微塵もなかった。
むしろ、「これだけやってもうまくいかなったらどうしよう?」という不安から、念入りに練習したりしていたくらいだ。

そんな僕らだったが、目標とした大会で優勝し、どこかで自分たちの力を過信するようになり、いつの間にか油断していたのだった。その結果が、「あと1点で優勝」を逃すというものだったのだ。

僕は、あの日、長く悩んでいたものの答えが見つかりスッキリしたと同時に、ソフトテニスはただ単に体を動かすもので、部活やクラブに加入して、大会で勝ち負けで決めたするだけのものではないのだと気づいた。

繰り返しになるが、ソフトテニスはスポーツの1つ。
スポーツであるからこそ、人が、健康的に生きるための「栄養・休養・運動」の中の「運動」に該当するのだが、それだけにとどまらず、そこには、人生で学ぶべきものがたくさん詰まっているのだと。

日本では、野球やサッカーが人気があり、最近では体操やアイススケート、卓球・バドミントンといった世界で活躍する選手がメディアで取り上げられているが、大切なことを学ぶ機会は、どんなスポーツでも一緒で、ソフトテニスも、もちろんその中の1つなのである。

ちなみに、この記事は、忘備録としての目的もあるが、優勝と連覇を逃した大会で、僕のことを慕ってくれた後輩が「先輩の最後の大会で、優勝させてあげられなくて申し訳ありません」と泣いて謝罪してきたことに対しての、僕なりのお返しであると思っている。

あの頃、どこかで「自分たちは油断しているから、今一度引き締めていこう」となっていれば、おそらく僕らは優勝し、連覇できていたであろう。だが、「もし」という世界はどこにもない。

だからこそ、僕らの経験と僕が得た学びをこうして記事として残しておくことで、読んでくださった方の何かになればいいと心から思っている。

長い記事になってしまったが、ここまで読んでくださった皆さんには感謝しかない。
本当にありがとうございます。

では、最後に一言。

ソフトテニスって、さいこー。

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