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草神が転生し、世界が凍って循環する世界[原神]

こんにちは、Hanaです。

今回は原神製作スタッフがモチーフにした神話や宗教の話をかき集めて、神話の視点から原神の歴史を考えるという回になります。

かなりの長文になるので、心構えをお願いします。
この記事はスメールがまだ実装されていない時期の考察記事です。

まずは、表記の仕方について説明します。
<カッコの中の文字は、原神のモチーフとなった神話や歴史の話になります。まずモチーフを確認してから、それが原神世界でどのようにアレンジされているかを見ます

宇宙樹について

北欧神話のユグドラシル

<北欧神話によれば、宇宙は一つの樹である。この樹は宇宙樹とも、世界樹とも言われている。
またインド神話(ウパニシャッド哲学)でも宇宙樹カルパヴリクシャが登場する。宇宙樹は世界樹とも言われ、宇宙樹カルパヴリクシャはキリスト教の生命の樹と同一視されることもある。>

・原神世界では、宇宙は一つの大樹(※宇宙樹)として例えられている。
・宇宙樹には中心となる世界(幹)と、いつか宇宙樹から切り離されて中心となる世界の養分になる世界(枝や葉)が存在している。
・宇宙樹から切り離された世界(葉)は、生命力を失って分解されていく(崩壊する/侵食される)。
・崩壊した世界は、宇宙樹の養分になっていく。
・原神世界の星は恐らく宇宙樹から切り離されかけた枝。
・宇宙樹から切り離されかけた枝=原神世界の世界樹

人間が楽園を追放された

<キリスト教文学の最高傑作の一つミルトンの『失楽園』を参考にして考える。
宇宙の神は天使と人間を生み出した。天使ルシファーはある時、自分は神に匹敵する存在だと過信してしまう。神はルシファーの勢力を堕天させて悪魔にした。ルシファーは神への復讐のために人間を利用することにした。アダムとイヴを騙し、神が禁止していた知恵の樹の果実を食べさせた。知恵をつけてしまった人間は楽園を追放されることになった。

※知恵の樹と生命の樹はキリスト教では別物とされることが多い。
楽園を追放された後も、アダムとイブは逞しく地上で生きた。子孫が生まれたが、人々は悪に染まっていった。神は人間の堕落を嘆き、アダムとイブの子孫の中でも、ノアの一族にだけ世界を大洪水で滅ぼすことを伝えた。
ノアの一族は方舟に乗り込んでなんとか助かった。

ノアの一族が船から鳩を放つと、鳩が枝をくわえて帰ってきた。この枝によって、ノアの一族は大洪水が終わったことを知る。>

・原神世界の「テイワット」の語源はヘブライ語の "Teyvat Norh (ノアの方舟)である。
・白夜国禁書に「鳩が枝を運んだ年」という記述があることから、ノアの一族が原神世界に実在したことが分かる。
・原神世界のノアの一族は、他の世界からやってきた異星人である。異星人は禁書によれば、枝(原神世界の星)を発見したらしい。
・原初の神(原神)であるパネースがその星の7体の龍王を倒して、乗ってきた方舟をつかって星を作り替えた。
※この龍王の時代はKFCの翼のストーリーから、私たちが生きている地球の恐竜の時代のようなものだったと推測できる。

Q.何故原神世界のノアの一族は方舟に乗って宇宙を放浪していたのか?
A.元居た星の人間が「わるいこと」をして、神(宇宙樹)に星を破滅させられたから?
・ちなみにこの「わるいこと」は恐らく、人間が知恵をつけすぎて、文明が発達し、神に逆らおうとしたからだと考えられる。
・龍王が住んでいた旧世界は、テイワットと呼ばれる今の新世界に作り替えられてしまうこととなる。
・その後、龍王は人間と混ざり合ったり、化石として地中に残ったりして、なんとかその血脈を残していくことになる。

原神(パネース)がどうやって星を作り替えたか

<パネースはオルペウス教(ギリシャ神話)の神で、宇宙卵(他の神話の宇宙樹の卵版)から生まれた。パネースはギリシャ神話の神々の中でも珍しい、「死んだ神」である。
インド神話ではプルシャという原初の巨人の体をいくつかに切り離して世界をつくっている。
北欧神話でもユミルという原初の巨人の体から世界(人々)が生み出されている。>

公式サイトのweb漫画より引用
公式サイトのweb漫画より引用

・白夜国の禁書によれば、パネースは卵の殻をつかって宇宙と世界の縮図を隔離した。
(日本語だと意味が分かりにくいが、英語版では無限の宇宙と有限の世界を切り離したと解釈できる。つまり、テイワットは卵の殻の内側の世界であり、外側に本当の宇宙が存在するということになる→つまり世界が上下反転している。)
・パネースは神話上では死んでいる。
・ウェンティが、原初の人の例えで、プルシャやユミルを挙げている。
・このことから、パネースは自分の何かを犠牲にして、世界を作り替えたのではないか。
・パネースはノアの一族であるとともに、宇宙樹(宇宙の神)となんらかの関係があった。

原神が死んだ後、天理はどのように世界を統一したか

<キリスト教では神はアダムとイブが知恵の果実を食べることを禁止した。また、天使が神を超えることも禁止されている。
ノアの一族は神が世界を滅ぼすことができると知っている。>

・ノアの一族(天理の一族)は、人間が知恵をつけ、文明を発展させると、世界を宇宙樹に滅ぼされると知っていた。
・そのため、人間が知恵をつけてしまわないように、文明がある程度成長したら、文明を滅ぼしている。
・白夜国禁書によれば、天理は知恵の樹の果実を食べるものが出てこないよう、テイワット世界の知恵の樹である世界樹(宇宙樹の一部)を燃やすように命じた。

<キリスト教『新約聖書』「実のならないいちじくの樹のたとえ」では、果樹園の主が実がならないいちじくの樹を切り倒せと命令した話がある。
メソポタミア神話「イシュタルの冥界下り」では、冬に死んで春に蘇る植物神タンムーズを助けるために、冥界まで下る地母神(植物を豊かにする女神)イシュタルの物語がある。>

・恐らく天理が世界樹を切り倒せと命じた出来事のモチーフは上の二つである。

実は禁書に書かれた「樹の比喩」は凄く重要な話

禁書のスクショ

・天理が樹を切り倒そうとした。
・それに反抗したのが時の神(常世大神)、イスタロトだった。イスタロトは世界樹の枝と実(種子)を持って地上に逃げ込み、そこで木を育てた。(実際に育てたのは庭師だが、イスタロトが力を貸した)

〈8/25 追記〉
淵下宮の禁書によれば、別の星からやってきた第一の王と、後からその星に来た第二の王がいて、第二の王が争いに勝ったそうです。

パネース(第一の王)はギリシャ神話系の神なので、多神教の創世神です。
それにたいして淵下宮の禁書に書かれていた第二の王はおそらく世界樹(多神教の象徴)を切り倒したキリスト教系の一神教の神です。

つまり、世界樹が切り倒される前後に、どこかで第一の王座(多神教の神)vs第二の王座(一神教の神)の争いがあって決着がついたと考えられます。
詳しくはこちらの記事をお読みください。


世界樹である霊木(木の霊)とは誰か?

・時の神イスタロト(Istaroth)→イシュタル(メソポタミア神話の女神)Ishtar+アスタロトAstaroth(キリスト教の堕天使)

<メソポタミア神話のイシュタルは、メソポタミア地域の凄く有名な女神。シュメール神話ではイナンナ、ウガリット神話ではアスタルテという名前で出てくる。(同一の存在だと言われている。イシュタル=イナンナ=アスタルテ)
しかし、イシュタルが信仰されていたメソポタミア地域はギリシャやヨーロッパから見たら、土地を争うライバル。キリスト教ではイシュタルは、人間を堕落させる悪の親玉・バビロンとして語られている。また、堕天使(悪魔)アスタロトがイシュタルの事だとする説もある。
同じ西洋でも東洋の影響を受けたセレマ哲学では、ババロンは全てのものの母として描かれている。
(イシュタル=バビロン=アスタロト=ババロン)>

・時の神イスタロトは天理の意志に背き、世界樹を逃がしてしまった。
Q.では、霊木とは誰だろうか?
・先代草神で500年以上前に亡くなった「マハールッカデヴァダ(偉大な樹の神)」のことだと考えられる。
・マハールッカデヴァダの英語名はRukkhadevataはインドの言葉でRukh(樹)devata(神)ということになり、樹の神ということになる。
・イシュタルが植物神タンムーズを助けに行った。
・つまり、イスタロトが先代草神(樹の神)を助けに行ったということになるので、禁書の内容やイシュタルの冥界下りの内容と一致する。
・樹の神は世界樹の関係者?

ファトゥスのPVに出てきた世界樹が焼かれるシーン?

・結局先代草神は、天理に処刑された(?)(その時に世界樹も焼かれた?)
・その生まれ変わりとしてイスタロトが今の草神を助けたのかもしれない。(先代草神の生まれ変わり=今の草神)

・一つ引っかかるのは世界樹が焼かれたのは少なくとも500年前のはずなのに、博士がなぜかいること。博士のセリフの「冒涜」とは一体なにか。これはスメールの本編まで見ないと分かりそうにないかも。
・コレイがみた「世界樹の炎上」で燃える樹は、未来の夢(今の草神のもの)なのか、過去の夢(先代の草神のもの)なのか。

(追記11/5 魔神任務の内容から未来夢の可能性が高くなってきました)

スメールのPV切り抜き

<ナヒーダはアナヒタというインド・イランの女神の別名である。アナヒタはメソポタミア神話のイシュタルが起源だとする学説もあるため、そうなるとナヒーダ=イスタロトということになってしまう。>

・このナヒーダは草神ではないかという説もあるため、先代草神が生まれ変わったのがナヒーダ(今の草神)であり、それに力を貸したのがイスタロトと考えるのが自然である。
・しかしナヒーダ=イスタロト説も捨てきれないので結論は保留にしたい。

草神転生についての補足

〈インド(仏教)神話として、ジャータカ物語というものがある。菩薩(仏教の神)クサナリが前世で草の小さな精霊として生まれていたという話だ。この草の精霊は、ある時、友人の木の精霊の家(樹)が王様に切られそうになっていることを知った。草の精霊は木に張り付いて木が腐っているとみせかけ、この木を救った。〉

・草神の愛称はクラクサナリデビであり、クサナリという言葉は菩薩に関係する言葉である。
・この神話も樹の比喩のモチーフの1つだと考えられる。草の精霊=今の草神、木の精霊=先代の草神であるとすると、先代の草神は生きていることになり、2人の神が存在することになる。
・しかし木の比喩によれば、後に助けるとはいえ、神に命令されて庭師が間違いなく樹を切り倒している。つまり、先代草神は少なくとも1度死んでいるはずである。
原神世界の庭師が今の草神であるとすると、先代の草神が死んだ後に生まれた500歳の若い神だという説が成り立たなくなってくる。
(ウェンティみたいに元々精霊だった説もあるといえばあるが…)
・しかも、1度死んだけど草神が生まれ変わったならどこにいったのか?という疑問も産まれてくる。八重パターンも無くはないが…。


・つまり、先に説明した通り、先代草神が今の草神に転生したと考えた方が今のところは、自然である。(今後の物語次第です。)
・しかも小さい精霊が転生して菩薩(神)になっているので、草の精霊と木の精霊を混ぜた存在が菩薩説という方がしっくりくる。

・仏教は輪廻転生が根付いている宗教ということもある。1度先代草神が死んだなら、仏教方式で転生したはずなので、庭師と木霊は別の国の神と考えた方がわかりやすい。
・あと樹の比喩だけなら草神2人いる説もありえるが、他の冠のストーリーや北欧神話モチーフの部分と整合性がとれないので、1人説の方が固い。

(単純にナヒーダは転生していなくて、草神の力を継いだから輪廻転生の神をモチーフにしているという説もあり得ます。
ただそれだと月の女神の年齢が一致しないという問題が起きてきます。
原神世界の月の女神は鍾離より年上と書籍に書いてあります。
しかし、ナヒーダ(自ら月と名乗る少女)は推定500歳で最も若い神だと言われています。
先代の生まれ変わりだとすれば、年齢が合わなくなる問題は解消されます

ゲーム内ではアーカーシャ端末は先代草神の遺産で、ナヒーダは初代アーカーシャ端末だと自称していました。意味深な文章…。

追記;草神転生説の結論(9/29)

アプデで答え合わせができました。
本当に先代が幼くなった(ほぼ生まれ変わった)のが今の草神っぽいです。(確定ではないですが、ほぼ確定?)
転生説を推している方はほとんどいなかったので、ちょっと不安でしたが、ひとまずよかったです。

ただ草神の転生について気になることがあります。魔神任務のムービーでは、先代草神は自らの力を使って幼くなったとされていました。
ぼやかされていますが、転生した時期は500年前であり、カーンルイア滅亡と同時期です。カーンルイアの滅亡には天理の調停者の力の描写があったので、天理が関わっています。
草神は自らの力の犠牲を選びましたが、
自分で自分を終わらせたのか、
他者に自分を終わらせてもらったのか、
そこが明らかになっていません。

木の比喩の出来事はループの中で何度も何度も繰り返している出来事だと考えられます。
淵下宮が大昔に地下に落とされる前にあった出来事と同じようなことが、少なくとも何度も起きているようです。
そして四つの時代の終わりに、世界樹の一番大きな消滅があり、世界が終点を迎えてループするのかもしれません。(四つの時代についてはこの後説明してあります。)


※さらに追記11/13 3.2のネタバレ注意

バージョン3.2魔神任務の内容から、草神転生説、あってたことが確認できました。

ギリシャ神話視点で「樹の比喩」を考える

<※世界樹(霊木)は黄金の林檎の樹ではないか?
ギリシャ神話「パリスの審判」と「トロイア戦争」では、不和の女神エリスが黄金の林檎を使って神々と人間を争わせた。天界の王妃・ヘラはギリシャ側、美の神・アフロディーテはトロイア側に味方した。>

・白夜国禁書に有栖(ありす)という名前とEris(エリス)という表記(英語版)があった。Eが大文字ということはアリス=エリスだと考えられる。
・アフロディーテはトロイア(スメールのモチーフ地域にトロイアらへんも入っている)を味方した女神であるが、そもそもアフロディーテは金星の女神である。
・イシュタルも金星の女神なので、アフロディーテはイシュタルが起源だという説がある。
・ヘラ=天理、アフロディーテ=イスタロトだとすれば、戦いの原因になった黄金の林檎は草神(世界樹)かもしれない。

キリスト教視点で考える

<キリスト教の神が禁じた知恵の果実は林檎かいちじくという説が有力である。つまり林檎=天界にある禁断の果実という図式である。>

北欧神話で考える

<北欧神話では、黄金の林檎は知恵の樹ではなくキリスト教の生命の樹のように、食べると不老不死になれるものとして登場する。>

・原神のシナリオチームはこれらの神話を踏まえた上で、黄金の林檎(の)樹=世界樹(霊木)=草神にしている可能性がある。

天理は文明を育てては崩壊させループさせている?

<キリスト教『ヨハネの黙示禄』では、人間がバビロン(イスタロト)によって堕落させられたとして、天使に世界を荒らさせて文明を崩壊する様子が描かれている。>

切り倒したはずの知恵の樹が、イスタロトの助けにより、転生していると知った天理は、一体どうするつもりなのだろうか?
・実は、大昔にもこの出来事と似たようなことがあり、神が文明を崩壊させて、世界がループしている(同じことを繰り返している)という証拠になりそうなものがいくつかある。

まずスメールの噴水の下にこんなことが書かれている。

<文字を解読すると旧約聖書「伝道の書」の「Nihil novi sub sole(日の下に新しきもの無し)」になる。
過去に起こったことは、未来でも繰り返すので、太陽の下に新しいものはないという意味である。>

・世界がループしていて新しくならないという意味に聞こえる。

さらに、聖遺物でも世界がループしていることが示されている。

↓ヨハネの黙示録とよく似たことを天理の使者がしている。

・火祭りの冠:神の使者が未開(これは文明が発達していないという意味)の人々の間を歩き、氷が解けて火が燃え始めた。人々が「世界が終わることもあるのか?」と聞いても神の使者は答えなかった。人々は大地の底に埋めた祭場にいった。水に続く

・水祭りの冠:神の使者が未開(文明が発達していない)の人々の間を歩き、火が消えて水が空から降ってきた。人々は繫栄した。でも結局未来が不安だった。大地の底にあった祭場とそこにあった銀白の樹に祈った。雷に続く

・雷祭りの冠:神の使者が未開(文明が発達していない)の人々の間を歩き、水が枯れて雷が降り始めた。人々は知恵を使って繫栄した。そしてついに神に疑問を持ち挑もうとした。使者が怒ったので、なんとかならないかと知恵を探しに地下の祭場の銀木に尋ねた。氷に続く

氷祭りの冠:歴代の主祭は生涯の末で同じ光景を見た。かつて繁栄を誇った場所は大地に埋もれた。すべての繁栄には終わりがある循環の終点には大地が再び春を迎える。だから「永遠」は環の形である。最後にはまた大地が凍り始めた=冬。(※そしておそらくまた火祭り=春に戻る。)

・神の使者=堕天していない、悪魔の名前がついていない七神以外の神(天使)
・火→水→雷→氷(で世界樹が消される。しかし種がイスタロトに助けられる)→また火から始まる。ということで一巡している。

・火の時代も水の時代も、雷も氷も「未開(繫栄していない)」から始まっている。
・春の文明(火)が繁栄して滅ぼされ、夏の文明(水)が繁栄して滅ぼされ、秋の文明(雷)が繁栄して滅ぼされ、冬の文明(氷)が繁栄して滅ぼされ、冬の終わりに世界樹(草神?)が切り倒され世界全体が滅ぼされる。
・が、しかし、イスタロトが枝(種)を逃がして、また春に樹が育ち始めた?

〈北欧神話では、世界の終末(終わり)にユグドラシル(世界樹)が震え、巨人スルトの火で焼かれることになっている。炎の巨人・スルトは灼熱の国の守護者だった。〉

・世界樹を切り倒そうとした王が天理、
世界樹を逃したいと思っていた庭師が炎神、
世界樹を逃すことを手伝ったのが時の神、
世界樹に宿っていて一度は燃やされたけど復活(転生)したのが草の神。
こう考えると謎が解けた気がします。

・氷の時期は樹が枯れた時期なので草の元素反応は火(燃焼)、水(開花)、雷(激化)と起きるけど氷とは起きないのかもしれない。(PVでも紹介がなかった。)

・つまり文明ごとに小さな崩壊があり、冬に大きな世界の崩壊(終点)があるのかもしれない。
・ループに時の神が関わっている(時を戻している?)のか、もしくは時を戻していないのに同じことを繰り返しているのかもしれない。

ちなみに、地下に埋もれた祭場と銀白の樹は秘境のこと。

秘境は滅ぼされた文明の祭場
秘境の白銀の樹は、ユグドラシル

・秘境の白銀の樹の英語名はIrminsulであり、北欧神話で大きな柱を意味する。おそらく世界樹ユグドラシルと繋がるもので、世界樹が幹だとしたら、秘境の樹は世界樹の枝だと思う。

・他にもループしている匂わせがある。

・例えば、モンドは武器のストーリーから、龍血を浴びた龍殺しの英雄(「ニーベルングの指環」という北欧神話のオペラがモチーフ)が昔いたと考えられる。
・それと同時に、モンドやカーンルイアのキャラの名前はニーベルングの指環から付けられている。

・昔のモンドでニーベルングの指環に出てくる出来事があった。
 +今のモンドにニーベルングの指環に出てくる神や人の名前がついている。
→このことから、モンドの人々が転生している可能性が出てくる。

・同じく、秘境生まれのベネット(オデュッセウスがモチーフ)や地下に落ちてそこで記憶(霊)が宿ったタルタリヤ(大アイアースがモチーフ)のように、ギリシャ神話由来の英雄をモチーフとしているキャラもいる。

・秘境の壁画には、転生(ループ)を途切れさせようとするマークもあったので、このループを昔の人々もやめたかったのかもしれません。

宇宙樹とは何か?

中国の公式動画で、原神世界は世界全体を貫く巨木(宇宙樹)があることについて言及しています。
稲妻の神櫻や、ドラスパの冬忍びの樹、地脈などは全て根で繋がっており、大きな巨木の一部でしかないです

追記、世界のループ(輪廻)の大きな伏線

公式がついに原神の魔神任務でも世界ループの伏線を出してきました。
旅人が花神誕祭の一日を何度も何度も記憶を消されて繰り返しているというのが魔神任務の内容でした。

ここで、ナヒーダ(今の草神)が面白いことを言っています。

「もしかしたら、この世界はすべてがまやかしで、この大陸の歴史もただの長い花神誕祭(つまりループしている一日)に過ぎないのかもしれないね」
→これはそもそもこの世界自体が、何度も記憶を消されながら繰り返しているのではないかという意味だと捉えられます。

原神世界の記憶のリセットとは、単に生きている人々を記憶をリセットすることだけではなく、世界樹(宇宙樹)に宿るすべての記憶のリセットを意味します。
原神世界は氷の時代に、世界樹の記憶がすべて消されてしまい、また炎の時代からはじめているようです。

というよりも、そもそも原神の星自体が普通の作りではなく、内側にテイワット大陸と偽りの空、外側に本当の宇宙があるという作り物の世界だという疑惑もあります。

このテイワット大陸の輪廻(循環)をとめられるのは、旅人しかいないのでしょう。 

そういえば、巨淵のザマランが初めて会うはずの旅人のことを「知っている」と発言したことがあります。

そして旅人もザマランのことを「知っているかもしれないけど覚えていない」と言っています。

旅人は原神世界に来て何度ループを経験しているんでしょうか。

世界をループさせる方法

私は普段、崩壊と原神は別のゲームなので、繋がりはあってもあまり結びつけて考察しない派でした。

(崩壊ライト勢なので考察がしにくかったというのもあります)

ただそうはいっても、原神の世界樹と崩壊の虚数の樹は繋がりを持った存在です。
(崩壊のオットーは原神のトワリンを観測しています)

双子の片割れ(非プレイヤー側)は、かつてダインスレイヴと旅をしたという伏線があります。

モチーフの北欧神話上の繋がりだったり、
旅の仲間がいたというダインの発言だったり、
公式pv「瞬く微かな光」での淵上の発言だったり…

淵上「以前姫様といらっしゃった"あの方"」

そして原神の聖遺物(火、水、雷、氷祭りの冠)のストーリーや、
旅人を「懐かしい」というザマランの存在から、
原神世界がループしているのでは?という疑いがどんどん濃くなってきました。

「ダインよ、お主にとってあの金色の髪(非プレイヤー側の双子)を携えた者は何を意味する?

殺さねばならぬ者、
それとも赦しを求める相手か?」

これは妄想に近い予想ですが、
ループ前にダインは双子の片割れ(非プレイヤー側)を一度殺したことがありそうに思えます。
そしてその後、世界はループしたのかもしれません。

ダインは再び、双子の片割れを殺すか、
もしくは一度殺してしまったことへの赦しを求めるか、
それを問われているような気がします。

崩壊3rdのオットーや原神の放浪者を見ていて思ったのですが、
未来の存在が過去(の死んだ人)を救うためには、

①救う側が神に近い存在になる
②世界樹に接続して干渉する力を手に入れる

この2つの条件が必要なのかもしれません。

ダインの紹介文に書いてある、
「未来が過去を救う」という言葉。

そして旅人は、神になることを預言されています…それが「運命」だと言わんばかりに…。

双子の片割れが救いたかった存在、
それはダインが殺した相手(もう1人の片割れ)ではないでしょうか。

ダインスレイヴは北欧神話の魔剣です。
一度抜いてしまったら、他者を斬り殺すまでおさまりません。

ダインと旅をした片割れは、殺したくないのにもう1人の片割れをダインと共に殺したのでは…?

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