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2005 悦に這入るep4  【Before softinhard】

こんにちは、softinhardと申します。

この記事(シリーズ)では、今現在(2021年)に至るまでの自分自身の履歴/経歴を想い起しながら、書いたものです。

”至る前”からはじまり、”悦に這入る”のエピソードでは自身の2004年から2005年のアメリカ留学の際の事案について言及したものであります。


身内の方は、おそらく知っている内容であるため購入されないほうがいいですよ。

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序文と前哨譚

この記事ep4はep1から始まり続いているエピソードになっています。
全エピソードを読まなくても、ep3からでもep4を理解することはできるとおもいます。

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ep4.

窪みに集う

窪みに着くとそこには、既にCDやCの妹、Aも居た。
狂Cが見当たらなかったので、どこにいるのか聞くと
"さっき来た車で、女の子2人と3Pしている”と誰かが答えた。
遠目から、車が揺れいることは確認できた。

あんまりお互いの事を知っていたわけではない。
皆、自分の空気感を好いて誘ってくれたのだろう。
自分は自分のことを説明することは嫌いであるが、
ただスンダ―ドであることを避けていたと思う。
普通でないもの。そんなものに拘っていたのかと笑える。

あの日は、風がよく吹く日だった。
風のせいで、potに火をつけるのに苦労していた。

回し吸う誰かのpot.
シェアの原理がここにあった。
快を皆で共有し、Chill Out.

自分の吸い方がブリってるのか、初心者にしては慣れた吸引だったか、
自分が吸ったとき、皆いい意味で微笑んでくれていた。
AがZIMAを飲んでいた。喉が渇くので、それも回してくれた。

遠くで、たまに走る車に見つからないか警戒は保ったまま。
皆が知る場所だけど、誰も知るべからずな場面であった。
potを回し吸ってる横で、狂Cの妹がバカでかいボングを持っているではないか。


1st to2nd

透明の水ボングである。
ブグブグと鳴らしながら一気に吸い込み。

破壊力抜群。
通常のパイプ等々とは、格が違うのは見た目のデカさだけでもわかった。
それに、その音と喰らった時の吸飲者のトび様は明らかで、皆は笑わずにはいられなかった。

あまりの外見の見た目に、戸惑っていた自分にやさしく丁寧に教えてくれる皆。

最初の吸い込みが弱く、全然来なかった。

"ビビらずにガッツリ吸い込め"との教えを頂き、
言われた通り力いっぱい吸い込んだ。


ブグブグブグブグ… 

ボッぐん。

パープルな煙で喉元をぶん殴られた。”

煙に殴られた直後は何が起こったか理解できなかった。
周りにいた皆が大丈夫か?と見守ってくれ、
誰かが、"(ヤバい)だろ?"と言い、キマった自分をみると声を出して笑った。

それにつられれてもあって、この酔いに身を任してもいいんだと安心し、
自分も笑った。もうそこからは、楽しくて愉しくて笑みが途切れることはなかったと思う。
"ボングを経験するの早すぎ"と誰か。
ここで、誰が言ったか覚えていないのは、そらキマっていたし、状況も含めすべてに酔っていったので仕方ない。

回ってきた二回目のボング。
もう吸い方はわかったものだった。
それでも、酔った状況からのボングの殴りはまた別モノであった。

もうこの二回目で完全に世界を持っていかれた。
分離したもう一つの世界に這入った。


家路に向かう
そこから、車で家まで送迎してもらっている途中まで記憶が抜けている。
気づいたころには、乗用車のバックシートに座っていた。
車内はバックシートに自分含め4人と前に二人がいた。
AとJとTとあと誰か。 確かTが運転していた。

何か雑談しながら車は走っていた。 
車窓の隙間から入る風は砂混じりだったが、酔ってる自分には気持ち思えた。

二回目以降ボングをまた回ってきたのか、パイプでやっていたのかすら覚えていない。
たぶんやった?そのことは、野暮に思えたので聞かなかった。

ただ、長居しすぎては、通報される可能性がでてくるので、早めに切り上げていた様だ。
窪みから、皆で出て砂漠を歩き、各々の車に乗って帰った。
足がない自分やAの弟はTの車に乗せてもらった。 

何故かは知らないが、来た時に乗っていたトラックではなく乗用車で帰った。

夜の砂漠に立つCの妹の後ろに結んだブロンドを月日がきれいに照らしていた。
そんな記憶の断片か勝手な想像かはわからぬが、その画がいまも自分の頭の中に在る。

あの砂漠の窪みにいたのは、実質1時間もいなかった。
自分の生きてきた時間の中で最も忘れる事の不可能な時間のひとつである事は間違いない。

同級生とイケないことを共有することは、ダサいことで自慢できることではない。
規約や約束を破ったわけであるから、罰を受けたのも当然の報いである。

それでも、その罰以上にあの日、あの時、17の自分がみんなでトンだ。
それは、人生で最大級でたのしい!と両手万歳して叫べるほどのものだった。

ノスタルジーに浸っているわけではない。
これからどのような事が起ころうがあれを失敗や後悔という枠で納めておきたくない。

あの窪みや窪み居たみんなと出会わなかったら、真面目に違法物を拒絶していたら、
まっすぐなエリートグローバルマンになっていたかもしれないが、
今ここに居る自分は確実に存在することはなかった。

あれがいいか悪いかでいうなら、悪いに決まっている。

善悪や現社会の規範を基に生きるordinary peopleな方々には不必要な事案だろうが、
上記のすべてが在ったからこそであり、softinhardであります。

全ては一瞬の出来事で、数分のうちに起こった事であるが、
その数分が十数年経つ今も記憶にへばり付き、離れないでいる。

ep5へ続く)


最後まで読んでいただきありがとうございます。
少しでもよいと思っていただければ、評価のほどよろしくお願いいたします。softtinhard

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