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陥没乳頭の状態

陥没乳頭は、ぬいぐるみの目のように乳首が靱帯で奥に引っ張られている状態です。

乳首全体が中に入り込んで、中に丸く触れる場合もあれば、表面に途中まで現れている場合や、中央が引っ張られてへこんでいたり、横に線が入るように2つに分かれていたり、部分的に凹んで歪んでいたり、それぞれ軽いものからしっかり入り込んでいるものまで様々です。

また、刺激で表面に出てくる仮性陥没と、刺激やマッサージでも表面に出てこない真性陥没とがあります。

張りで乳輪が浮腫むと

張りすぎて乳輪が浮腫むと、さらに滑りやすくなり、授乳しにくくなる場合もあります。
授乳前に、乳輪を背中側にじわっと押さえて、むくみをとってから、母乳がポタポタで始めたら授乳します。
むくみが取れると、乳輪が柔らかくなって飲みやすくなるとともに、むくみで管が押さえられて、張っているのに出にくい状態を改善することができます。

陥没の場合も、母乳量を保つことが大切

母乳の量に関しては、直接授乳が難しい場合でも、産後すぐから少量ずつの搾乳を続けて、胸が張り始めた時期から有効に母乳を搾乳していけば、母乳量を保つことが可能です。

母乳量をキープしていれば、赤ちゃんが成長したり、乳頭を整えることで、すぐ〜2ヶ月くらいまでには吸えるようになるからです。

陥没乳頭の基本的な考え方

陥没乳頭の基本的な考え方は、搾乳で母乳量をキープしながら乳頭をケアして吸いやすく整え、赤ちゃんが成長して吸えるまで、又は、陥没乳頭がある程度改善して吸えるまで、時々授乳にトライしながら待つことです。

陥没乳頭でも、赤ちゃんが上手に吸えて、吸われながら陥没が改善していく場合もあります。
逆に、歪み飲みで、部分的に引っ張られてむくみで硬く吸いだこになってしまう場合もあります。この場合は、乳頭を支えながら、ソフトに押さえて、むくみをとって吸いだこ化を防ぎます。
赤ちゃんは吸いながら、このおっぱいの吸い方のコツを掴んだり、ママの乳頭の状態は改善していくので、授乳のトライも大切です。

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