繋いできたバトンの先【福岡旅行記(2/2)】

皆様、お疲れ様です。

先日の投稿からまた少し日が空いてしまい、すっかり年末になってしまいましたが、皆さんいかがでしょうか?

今回は先日投稿しました福岡旅行記の後編書いていこうと思います。
前編の記事については下記にリンクを貼っているので、まだご覧いただいていない方は合わせて是非読んでいただけますと嬉しいです。

と、福岡旅行記と銘打っておりますが、この福岡旅行期間中の後半に参加してきた11/4(土)、11/5(日)の「THE IDOLM@STER MILLION LIVE! 10thLIVE TOUR Act-3 R@ISE THE DREAM!!!」の感想を書いていこうと思います。

ミリオンライブについてはこれまでにも何本か記事を上げてはいますが、今年10周年を迎え、その記念ツアーを4月に開催されたさいたまスーパーアリーナを皮切りに現在まで3公演開催されており、今回の福岡での開催が3公演目のライブになりました。

実は4月のAct-1も現地まで参加してその記事を書こうと頑張っていたんですが、自分の中で見たかった曲、見たかったパフォーマンス、見たかった景色の全てがそこに広がっていて、何をピックアップして何を書きたいのかもなかなか定まらず結局書けなかったですね…….

そんなこんながあり気づけば11月のAct-3となってしまったわけですが、せっかく前回福岡旅行記を書いたのと、今回のAct-3はこれまた自分の中でも色々と感じる部分が多かった公演でもあったので、備忘録的にも残しておきたいと思い、何曲かピックアップして書いていきたいと思いますので、よろしくお願いします。

なお、今回の感想はアニメ版アイドルマスターミリオンライブ!(以降、ミリアニ)での印象も含めて書いておりますので、その点ご注意いただきながら読んでいただけると嬉しいです。

また、前回でも紹介しておりましたが、私と相方のNestleさんとでやっているポッドキャスト「Music Talk House」の第46回にてこの福岡旅行を踏まえた選曲と旅行にまつわるお話しておりましたので、併せて聞いていただけると嬉しいです。

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【DAY1:ToP!!!!!!!!!!!!!】

初日、2曲目に披露されたのがこの「ToP!!!!!!!!!!!!!」でしたね。
今回のAct-3は"アニメ"をテーマに開催されると事前に予告されており、なおかつライブのタイトルが"R@ISE THE DREAM!!!"と作中の765プロライブシアターがこけら落とし公演にて掲げられたライブタイトルと同一のものだったこともあり、ミリアニの作中で使われた曲はやるだろうと予想しておりましたが、本当にやってくれるとは…という感じでしたね。
しかも、歌唱メンバーが春日未来(CV:山崎はるかさん)、最上静香(CV:田所あずささん)の二人で、アニメ第1話の最後に765プロのライブを見終わった二人が公演で余韻に浸りつつ、アイドルになることを決意したシーンを思い起こさせてくれるようなパフォーマンスだったのもまたよかったですね。
特に、アニメで未来がジャングルジムの上から静香に向かって手を差し伸べるシーンを再現する場面もあり、ライブ初っ端から涙なしには見れなかったですね。

【DAY1:迷走Mind】

先ほど、Act-3のテーマは"アニメ"であるという風に書きましたが、ミリアニで使われた曲は、実は新規曲、既存曲を併せても従来のミリオンライブのライブをこなせるほどの曲数はないんですよね。そのため、それ以外にどんな曲を披露するのかというのは我々ファン界隈(以降:プロデューサー、P)でも予想がいろいろと立っておりました。(例:出演アイドルのソロ曲、ユニット曲など)
そんな中で披露されたのがこの"迷走Mind"でした。
こちらはミリオンスターズの先輩たちに当たる765プロオールスターズ(以降、765AS)の菊地真が歌う楽曲でしたが今回は佐竹美奈子(CV:大関英里さん)、伊吹翼(Machicoさん)、矢吹加奈(CV:木戸衣吹さん)、天空橋朋花(CV:小岩井ことり)、ジュリア(CV:愛美さん)の5名がカバーするというものでした。
ミリオンライブのライブではこれまでにも765ASの楽曲をカバーで披露することをよくやっており、一見すると久々にカバー披露だ!とテンションが上がる場面ではあったのですが、ライブ後にP友達となぜこの曲をやったのかという話になった際に、上記でも話した通り、今回のAct-3はミリアニの世界観の中で765プロライブシアターのこけら落とし公演の時間軸で行われたものであるため、ミリオンスターズはTeam 1st~8thまでのユニット曲と数名のソロ楽曲+αがあるだけで、それだけではこの2日間のライブを行うだけの楽曲数が足りないため先輩の765AS楽曲を借りて行うことで、765プロの新たな歴史の始まりにふさわしい公演にしようという狙いがあったのではないかということがあり、すごく納得しましたね。
そして、その後のMCでも話が出ていたのですが、披露された765ASの曲たちは以前放映されていた765ASのアニメの作中で使われていた楽曲たちであるため、そういった繋がりからも改めてミリオンスターズが765プロの一員であることを印象付ける披露だったのではと感じました。

【DAY1:ハミングバード】

ハミングバードは桜守歌織(CV:香里有佐さん)の最初のソロ曲として2017年6月にミリオンライブシアターデイズ(アプリゲーム、以降:ミリシタ)にて発表され、その後、同年9月にソロ曲シリーズM@STER SPARKLE02に収録され発売されました。
こちらの楽曲は、歌織さんがアイドルという新しい道へ進むことを決め、迷いもあれどその道を進むことに高揚感を覚えている様子を描いている曲です。
こちらの楽曲はこれまでのライブでも度々披露されており、その度に香里さんの伸びやかで優しい歌声に多くのPさんたちが魅了されていましたが、今回の披露は特に優しい歌い方だったなと感じておりました。
こちらの楽曲はアニメの最終話でも使用されており、トラブル明けに白石紬(CV:南早紀さん)の瑠璃色金魚と花菖蒲の次に披露されておりました。
歌詞の中にもある「私が今 できること それは歌うこと」のように大きなトラブルがあった後に覚悟を決めた紬が瑠璃色金魚と花菖蒲を素晴らしいパフォーマンスでバトンを歌織さんに私、そんな自分が今何ができるのかを考えた時、自分も自分らしく歌って次にバトンをつなげることを意識したあのシーンを思い起こさせてくれるようなパフォーマンスだったと感じました。

【DAY1:瑠璃色金魚と花菖蒲】

瑠璃色金魚と花菖蒲は白石紬(CV:南早紀さん)の最初のソロ曲として2017年6月にミリシタにて発表され、その後、同年8月のM@STER SPARKLE01に収録され発売されました。
こちらの楽曲については、多くはポッドキャスト第46回内の3曲目でお話ししておりますが、特にこの時に感じたのはやはり”覚悟”でしたね。
白石紬というアイドルは石川県金沢市の実家にてスカウト受けから上京してきた女の子ですが、右も左もわからない新天地でなれない生活やアイドル活動にミリアニ登場時から終始不安な表情で描かれ続けておりました。
そんな中、最終話のこけら落とし公演中に機材トラブルにて公演が一時中断してしまい、その影響で最悪ライブが途中で中止になる可能性がある中、観客の祈りや声援により奇跡的に機材が復旧、そして再開後の一曲目がこの瑠璃色金魚と花菖蒲でした。
これまでの紬であればきっとトラブルによる不安や再開後の1曲目というプレッシャーによって押しつぶされる可能性もあったかもしれませんが、そこにいた紬は「うちがやらんと」という言葉とともに覚悟を決め、ステージのポップアップから上がっていきました。その眼には確実に灯がともってましたね。
あのシーンは最終回屈指の名シーンだと思うので、是非観てほしいですね。
そして、今回のパフォーマンスを思い出したのが南さんや香里さんが初めてミリオンライブのステージに立った"THE IDOLM@STER MILLION LIVE! EXTRA LIVE MEG@TON VOICE!"での"南さん、やっぱり歌が上手いな"という感覚でした。あのメガトンボイスで聴いた時の真っすぐに飛んでくる力強い歌声と衝撃はずっと印象に残っていて、それが今回のパフォーマンスとミリアニ最終話を見て感じた感覚とにすごくよく似ていたように思いました。

【DAY2:ロケットスター☆】

DAY1の2曲目は未来と静香の"ToP!!!!!!!!!!!!!"で始まってましたが、DAY2の2曲は翼のソロ曲"ロケットスター☆"からのスタートでしたね。
ミリアニでも星井美希からリハーサルを本気でやっていないことを指摘された翼が未来や静香が本気でアイドルに向き合っている姿を見て、覚悟を決めて立ったこけら落とし公演でソロ1曲目に披露されたのがこの曲でしたね。
ミリアニでもあのソロ1曲目に志願する姿はすごくいいシーンでしたし、昔からミリオンライブ!を追ってる身としてはコミック雑誌のゲッサンで連載されていたミリオンライブ!(以降、ゲッサンミリオン)でもジュリア、真壁瑞希と共にアイルを披露した後に、ステージをより俯瞰して見たいということで、ステージ後方の立ち位置で定期公演に出たいと志願した時のあの覚悟と似ているなと思い出して感慨深かったですね。
この曲自体はこれまでにも数度ライブで披露されていましたが、Act-3でのステージはより楽しそうに、それでいて翼の気合と覚悟を感じられるパフォーマンスをしているように感じれました。

【DAY2:Next Life】

Act-3では両日ともに765AS曲のカバーが披露されてきました、この曲のイントロが流れたときはめちゃくちゃテンションが上がりましたね。
我那覇響(CV:沼倉愛美さん)の楽曲の中でも、特にダンスが激しくライブも映える楽曲をこのこけら落とし公演で披露するのはすごく挑戦的な選曲だったなと感じました。
もともとはソロ楽曲なので、響はバックダンサーと共にステージに立つことが多いですが、今回はミリオンスターズ6人での披露ということもあり、フォーメンションも多数採用されていて、まさに数で勝負!という内容でした。
こういった挑戦を経て既存で発表されている様々なダンスナンバーにつながっていく未来があるんだなということを感じされる素晴らしいステージでしたね。

【DAY2:Gift Sign】

こちらの楽曲はミリアニ第10話にて披露された最上静香のソロ楽曲です。
ミリアニでも描かれていた通り、最上静香は夢見ていたアイドルになることを父親に止められていて、交渉の末、中学3年間のみの限定的な約束となっています。
だから静香は早くアイドルとして成功したいという焦燥感にかられながら活動しており、それによって空回りしてしまうことも多々ありました。
ミリアニでは如月千早(CV:今井麻美さん)から誘われたチャリティーライブへの参加、前日に会場の教会で出会った家族に向けた歌った歌によって「歌うことの意味」を感じ取ったシーンが印象的でしたね。
Act-3でのステージもその時のような会場にいたPや配信に向けて語り掛けるような優しく歌声と楽しく歌う姿がそこにあり、これまで様々な場面で語られてきた静香と父親との確執の一つのゴールがそこにあるように感じました。
こちらの楽曲はまだ未発売の楽曲で、来年の2月21日発売のミリアニの挿入歌が収録されたアルバムに収録されると発表されていますので、改めてフルで聞きたいという方は是非ご確認ください。

【DAY1,2共通:マリオネットの心】

こちらの曲もポッドキャスト第46回の中で語っている楽曲ですが、今回のマリオネットの心を歌っているのは翼、ジュリア、北上麗花(CV:平山笑美さん)の3人で、このメンバーにもともとのマリオネットの心をソロで歌っているのが星井美希でこの4人はミリオンライブ!ソロ楽曲シリーズのLIVE TH@TER PERFOMANCE06(以降:LTP06)にて集まったメンバーであり、この4人が歌ったのが「Marionetteは眠らない」だったんですよね。
こちらも先ほどのNext Lifeで感じたことと同じく、このこけら落とし公演にてこの三人が集まったからこそ、LTP06を発表する際に選ばれたのがこの4人だったのかなと想像してしまいましたね。
Act-3のステージも美希が歌うパワフルだけど悲しみを背負った歌い方が3人それぞれの歌唱で表現されていて、すごくいいステージでしたね。

【DAY1,2共通:Sentimental Venus】

Act-3で披露された曲の中で、おそらくもっとも盛り上がり、もっともいろんな意見が出たのがこの曲なのではないでしょうか。
先ずは、今回の披露で真壁瑞希役の阿部里果さんが初歌唱だったことが本当に嬉しかったですね。初めて発表されたのが2013年8月ということで約10年間ライブでなかなか歌う機会がなかったので、このパフォーマンスを両日見ることができて本当に良かったですね。
そして、やはり両日で演出を変えたこと、DAY2ではラスサビを曲を止めて皆で合唱する演出に変えたこと。本当にすごいことだと思いましたね。
ライブの演出に関してはいろんな意見が出るのは当然だと思いますね。その現場を会場、配信数えても数万人は見ているだろうと思いますし、特にこの演出は2ndライブで機材トラブルの中、会場が一体となって場をつなぐために大合唱したという歴史がある分、人によってはあの場面を失敗、黒歴史として忌み嫌っている人も少なからずいると思います。
それでも、私はAct-3のステージでこの演出をやったことは大きな意味があると思っています。
ミリアニ最終話では同じく「Sentimental Venus」が歌唱され、機材トラブルが起きても歌うことを止めず場をつなぐための機転としてラスサビを会場全員で大合唱するというシーンが描かれています。そしてその後もトラブルを解消されない会場の中で場をつなぐ観客からの拍手やオレンジのペンライトの光により奇跡的に機材が復旧するという、これまでミリアニが描いていた”繋ぐ”のテーマにふさわしく、素晴らしいシーンだと感じました。
あの時の失敗は確かに大きな事故であると同時に、のちの歴史にも語り継がれている伝説的なシーンにもなりました。
そうした中で、MC中に渡辺優依さんもおっしゃっていましたし、私自身もそうですが、「Sentimental Venus」で合唱したいという気持ちがあったので、今回その現場に立ち会えたことを本当に嬉しかったです。
合唱で言うと私は4thライブからミリオンライブの現地ライブに参加するようになったのですが、その時にやっていたThank You!での大合唱も忘れられないでの、いつの日か、会場全体で合唱できる日を夢見ています。

【DAY1,2共通:トワラー】

トワラーにはずっと言葉にしがたい気持ちをずっと抱えておりました。
こんなにも暖かくて、優しくて、でも情熱的で、自然と身体が動く歌がミリオンライブ!から出てくるんだなと思ったのが最初でした。
その言葉にできない気持ちを確かたいという思いもAct-3を見に行った時にあったと思います。
そして、ステージを見た時に感じたのは、おそらく集まっているメンバーがこのメンバーだったからこういった気持ちが出てきたのかなということでした。
ストリートで自分の気持ちを歌い続けてきたジュリア、歌うことが大好きな加奈、自由な気持ちを持ち続けている麗花、そして気持ちをダンスに込めてステージに立つ舞浜歩(CV:戸田めぐみさん)。
この4人が集まったからこそ曲に自由で温かみのある素晴らしい歌ができたのだとそう思いました。
改めてこの曲がより好きになりましたね。

【DAY1,2共通:REFRAIN REL@TION】

この曲を最初に聴いた時は、最後の最後に歌う主要メンバーのユニット曲がこんなにも壮大な曲なのかという驚きと、アニメだけでなく10年間の歴史がすべて描かれた名曲が生まれたという感動でしたね。
アニメはミリオンスターズの39人がデビューから765プロライブシアターが完成し、こけら落とし公演を行うまで描いていましたが、この曲はそれ以上に、ミリオンライブ!が歩んできた10年を歴史の中で、何度も何度も「ここから始めていくこと」「みんなで歩むことを選んできたこと」を感じさせるような曲になっていたので、そういった気持ちになったんだと思います。
そうした中で迎えたAct-3でのパフォーマンス。本当に素晴らしかったです。
私もアイマスやそれ以外のライブ、いろいろと見たりして時には良いパフォーマンスや演出に涙することもしばしばありましたが、今回のこの曲が過去一番泣きましたね。その気持ちはまさしくミリオンライブ!の歴史を作ってきた人たちが歌う信念や覚悟、情熱、感謝などなど色んなもの浴びたからこその感動でした。
ミリオンライブ!にとってこの2023年は本当に様々な出来事を詰め込んだ一年でしたが、その集大成がこの曲、ひいてはこのライブに詰め込まれていた気がします。
そうした素晴らしいAct-3に現地で参加できたこと、本当に嬉しい限りでした。

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ここまで、長文、散文、駄文をお読みいただきありがとうございました。

11月初めに開催されたライブなのに、執筆が終わったのが12月とかなりもろもろ遅くなってしまってすいません。

それでも、ようやく自分の想いをこうして書ききることができて本当によかったと思ってます。

そして、来年ミリオンライブ!は10thツアー最後のAct-4が開催されるということで10周年締めくくる最後のライブが開催されますね。
Act-4のタイトルは「MILLION THE@TER!!!!」、まさにミリオンライブ!の集大成を彩るにふさわしいタイトルだと思っています。
ライブ後にまた気持ちの整理がついたら記事を書けたらと思いますので、それまで気長にお待ちいただけたら嬉しいです。

今年も一年間いろいろとありがとうございました。
どうぞよいお年をお迎えください。

それでは。

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