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ホリデーのサプライズとチャレンジ

ホリデーのサプライズ、いかがでしたでしょうか?

9月にご予約をいただいて、12月にお届けするという流れが常になっているネイルエスのホリデーコレクション。

サプライズの一つ目は、NEWはなちゃんショッパーです。
3周年を記念して、またいつかはなちゃんのお顔をショッパーにしたいなと思っていて、ネイルエスの象徴カラーである透明紅茶の仕様です。
通常は店舗でご購入いただいている方向けにお渡ししていますが、今回ホリデーをご予約いただいた方に特別に添付しています。

ふたつめは・・
そうです。ネイルのボトルの裏面に、ネイルエスのロゴであるはなちゃんのシルエットがあしらわれています。

とうとう夢だった、ネイルエスのボトルをオリジナル仕様にすること、がネイルエス3周年の最大のサプライズです。

この構想を口に出すとき、そんなことは最大の夢物語だと思っていました。
新規で金型をおこす費用、オリジナルゆえに他社で使うことができないので、生産数がべらぼうに多くすべて買い取らなければいけない。
でももしいつか、もっと今よりもネイルエスを沢山の方に知っていただき、
ブランドがもし長く続けられたら・・というとても難関の夢をひそかに持っていました。

その転機が、思わぬところからやってきた2022年冬。
ちょうど1年前。

皆さんもご存じの通り、昨今の製造における費用高騰はとどまるところを知らず、それは今も現在進行形であり、ものづくりの現場はどこも逼迫しています。ネイルエスの原材料・輸送費等も例にもれず値上がりの風を受けています。

その中で、ネイルエスが使用しているボトルの値上がりの通知があり、
とてもその価格では購入し続けることが難しいため、仕入れ先を変更する検討がなされました。

ネイルエスは資材・原材料・販促費とすべて最高級を選択しているため、
定価に対し原価がとても高い商品です。
ただでさえ余裕がない価格設定。
ボトルの値上げをかろうじて受け入れたとしても、その時点でほかの資材の大幅な値上がりの可能性が現実を帯びていたころだったので、
ボトルはなんとか現行の価格で購入できる仕入れ先を見つけることが必要でした。

工場の社長様に色々と掛け合っていただき、デザイン・品質を保持しながら、現行単価で引き受けてくださる仕入れ先の候補がみつかりました。しかし、それには新規金型を起こし、いつもの10倍の量のボトルを買い取らなければいけません。それもそのはずで、いままで私が使用してきたボトルはその会社様の有型で、それを他社で生産することはできないのは道理です。

選択はふたつ。
値上がりを受け入れて現行のボトルを購入し続ける
もしくは
一時的に出費は跳ね上がるけれど、将来を見据えて新規金型を起こし、単価を据え置く


以前もこんな選択があったような気がしたなと
ブランド立ち上げ時のことを思い出す。

シャンパンゴールドマットのキャップ。
ブランド立ち上げ時の私には霞を食べて過ごす覚悟の単価。このキャップたちに埋もれて過ごす覚悟のロット数。

でも私は世界でひとつの、私しか作れないものを作るという信念のもと、
ただそこにあるだけで悦に浸れるものにしたいという選択を曲げなかった。
その場の赤字を受け入れチャレンジしたことが今のネイルエスにつながっていると断言できる。

ここは正念場。
今回の件は逆境ではなく、世界にただ一つの悦に浸れるほど可愛い商品に、更にステップアップするチャンス。自分の背中を押すことができるのは、私しかいない。

そう決めるともう私の頭のなかはワクワクすることしか占領しなかった。
現状でもこんなに可愛いのに、
そう、思い描いていたボトルが形になるのなら、喜んでもらえる未来しか見えない。私の大切な顧客様たちが喜ぶ。私も喜ぶ。
それはもうなんてハッピーエンド。

あとは仮に出していただいたこの見積。
どう考えても一回払いは無理なゲーム。
分割をどうにか交渉していただこう。
支払い時期も・・交渉をしていただこう。
霞を食べる覚悟はいつでもできているけれど、
可愛いものを作り上げるには、やはり最低限の栄養は取らねばならぬ。

さて、新規のボトルのお披露目は、どのような形にしようか。
それはもうもちろん、いつも応援していただいている方々ファーストだ。
ネイルエスの一大イベント、ホリデーを予約いただいた方々にサプライズであっと驚いてほしい。
あなたがずっと応援していてくれるから、このチャレンジの覚悟を決めることができたのですよを全力でお伝えしたい。
もしくは今回のホリデーが初ネイルエスだったとして、誘惑の多いホリデー時期にネイルエスを選んでくださったあなたにも感謝を伝えたい。
そしてそのお客様の喜ぶ気持ちが、今後も他にはない世界で一番可愛いネイルをずっとお届けできるよう頑張っていく糧になる。

そして一件補足です。
予約終了後、ホリデーの予約を見逃してしまった、購入し忘れてました、のお問い合わせの件数が少なくなかったのです。実は今回はミニネイルのコレクションが控えていたので、予約+オンラインの若干数での生産を考えていたので予備の生産の数はそこまで考慮にいれていませんでした。
しかし確かにこのスペシャルな仕様のネイル、ほしいと希望してくださる方々にはぜひ手に取っていただきたい。生産数を増やしたので、蔦屋書店様にも納品をすることになり、現在フェアをいただいている41店舗で12月8日から店舗でもご購入いただけます。ネイルエスのオンラインでも12月3日から販売もあるので、ぜひご検討ください。

ものづくりの現場は本当に終わりのない冬のようで、今後嬉しいお知らせだけを発信し続けることが難しいこともある見込みです。
良いものを作ろうとすればするほど生産側の負担が大きい昨今です。
でもネイルエスをすきで良かったなと手に取っていただいた方々が少しでもおもっていただけるよう、最大限の努力と意欲で素敵な商品をお届けしていきますね。







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