テクノ法要? ナムい? 南無い?

ようやく年明けにNam Jazz Experiment(南無ジャズ)の新作に向けたレコーディング日程を決めることができてひと安心。売れっ子ミュージシャンのスケジューリングは大変。あわよくば年内という薄い期待は叶わなかったけれど、そのぶん楽曲制作を追い込めるのと採用曲を決める自主コンペに時間が割けるメリットを得た。何はともあれまずは一つ目の小さなステップをクリア。これでちゃんと動き出せる。次の照準は一週間後に迫った事務所担当者との打ち合わせ。それまでに準備する課題が山積。”楽しい”ことだから何の問題もないが時間との勝負である。

奈良の浄土宗龍岸寺で開催されたテクノ法要の模様がツイッターのタイムラインに流れきて目を引いた。

阿弥陀三尊の来迎をイメージしたという「ドローン仏」のフライトは最高だし、何なんだ”浄土系アイドル”って。という突っ込みどころを多分に用意してくれるところが親近感とキャッチーさを引き出していて素晴らしいアイデアだし学ぶところも多い。寺院が寺子屋などで身近だった時代は遥か昔、葬祭ごとでしか接しない現代の人にとって”とっつきやすさ”は重要な意味合いを持つ。

つまり巨大な大仏さまを誇る海老名妙常寺は「ヘリ大仏」で対抗するというのはどうだろう?

以前話題になった福井の浄土真宗本願寺派照恩寺のテクノ法要はより極楽浄土を表現したという光の演出で、前者よりある意味ストイックでアートに振った内容が美しい。

こういった新しいタイプの取り組みには布教という意味合いが込められているのだという。日本中で(世界でも)どんどん新しい布教のスタイルが誕生している昨今、南無ジャズは牽引役になれるのか。

研究は続く。

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