見出し画像

2022年振り返り/花×サードプレイス

こんにちは、運営メンバーの岩田紫苑です。

2023年1月に、オンラインイベントを実施しました。
トークテーマは、soe!内で立ち上がっているプロジェクトの1つ
「花×サードプレイス」について。

「花×サードプレイス」ってどんなプロジェクト?

不登校や登校しぶりの中高生の安心できる居場所を作りたい。
花や緑に触れながら、コミュニケーションをとることで、自分の存在や価値を見出せる居場所を作りたい。

ご自身の子育て経験や、長年看護師として働き、児童養護施設にも勤められた経験をもとに、稲葉里美さんが
進めているプロジェクトが「花×サードプレイス」です。
新潟県上越市内の中学校で、一室を借りながら、登校しぶりの学生に向けて、フラワーアレンジメントのワークショップをしています。

常に動きながら、行動し続けてきた稲葉さん。
ここ1年間の振り返りや行き詰っていること、課題などを深掘りしてみました。

昨年1年間の振り返り

ワークショップは、昨年の3月から12月まで、計7回実施。
初回の3月は、2名が参加。月1回、定期的に開催することで、12月には10名以上が参加してくれるようになったそうです。
6月には、学校側が本格的に動いてくれ、不登校の中学生向けに【お楽しみ会】も開催されたそう。そこでは、用務員さんによる手品賞をはじめ、稲葉さんのフラワーアレンジメントのワークショップも取り入れてもらえた、とのことでした。

「1回1回の積み重ねが、本当に大切だと思っています。
初めは、それぞれ個々で参加していた女子2名が、月に1度顔を合わすたびに、少しずつ交流が生まれました。
自由にお花を選んで良いよ~と伝えたところ、
12月は、一緒にお花を選びに行き、完成したアレンジメントの写真を撮りあったり…。お花っていいね!と最後に声をかけてくれたことが、とても嬉しかったですね。」

「定期的にお花と関わることで、子供たちの視野も徐々に広がってきた気がします。稲葉さんの片付け、手伝ってくれる人いる~?という先生からの提案には、数名が手を挙げてくれたこともありました。
参加してくれた当初は、うん、と頷くだけだった生徒が、
先生の問いかけに小さく反応し、手を胸元まで挙げる姿には、
本当に感動しましたね。」

嬉しい出来事の数々を思い出しながら、この1年を振り返る稲葉さん。
参加した生徒には、まず「お花が好きなおばちゃんです。自由に楽しんでいってね!」と一言だけ、声をかけるそうです。
多くを語らず、先生らしく振舞わない姿や、稲葉さんのお人柄もあり、
少しずつ生徒たちは、心を開いてくれるのかもしれませんね。

行動力に加えて、中高生の居場所づくりをしたい!という発信力も伴い、
様々な方々と繋がることもできたそう。

「花器を使ってと言ってくれる方が現れたり、活動に共感した親御さんから活動資金を頂いたり…。うちの学校でも開催してほしいから、校長先生に提案してみるね、と養護教員の方から声をかけてもらったり…。」

今後の展望についても、伺いました。
「中高生の居場所づくりに興味ある方々と繋がり、チームを作りたいですね。私はお花が好きなので、お花で関わっていきつつ、お花以外にも居場所づくりはできると思うので…。様々な方がいろいろな関わりをすることで、
そのチームが小さな社会になる。不登校の中高生たちが、社会にでることができなくても、そのチーム内で、少しずつ社会を感じることができたらと思います。」

「昨年、1年間活動を続けるなかで、こんな声が多く寄せられました。上越市にも、不登校の生徒さんがいるんだ、そんな施設があるの?知らなかった~!と。そういう生徒がいること、そういう施設があることを知っていることや、その背景を学ぶことは、とても大事だと思います。
今後は、この活動をより多くの上越市民に知ってもらえるように、工夫していきます。」

このように意気込みながら、語ってくださった稲葉さん。
今後は、活動資金を募ることも視野に入れながら、継続的にワークショップを開催していくそうです。

▶稲葉里美さん SNS
Instagram(メイン)
Instagram(サードプレイス関連)

▶花と緑の社会実験室soe!って、どんなコミュニティ?


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?