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ネットがなかった時代のフォークロア5

今回も色々と話がとんでいく で、話は

(天才!)志村(けん)どうぶつ園よ、正直であれ、そして さらなる発展を遂げ 長寿番組になれ。プロレスのように

である

そうそう、写真の「こどもどうぶつえん」は、「天才!志村どうぶつ園」とは全く関係ないです。

「こどもどうぶつえん」は、近畿圏では有名な移動動物園で、命の尊さを動物を通じてこどもたちに伝えていく事業をされておられます。フィールドは違うけれど、馬との関わりなど、僕はこどもどうぶつえんを非常にリスペクトしています。

「天才!志村どうぶつ園」 いい番組だと思うん、だけどね


「天才!志村どうぶつ園」は、みなさんが普通によ〜く知っている日テレの番組です。志村けん さんのご冥福 お祈りいたします。

で、この番組なんだけれど、すごっくいい番組だと思っている。

「こどもどうぶつえん」と同じく、動物たちと人間がともに暮らす、生きると言うこと、そのものが重要だと言う視点がぶれていない。コミットする人間側も寄り添う動物(ペットであれ、自然にいる動物であれ、家畜であれ…)側も生きていることにフラットに付き合うことの重要さをわきまえているところがすごいな、とさえ感じさせる番組だ。

時々、何をとり上げるのか、どんなテーマでコーナーを追っていくのか、タレントも入れての企画会議が流れる。もちろんそのシーンも編集されてはいるが、番組の制作プロセス、構造そのものがしっかりしている番組だと言うことが企画会議を見せられても分かる。

そんなコーナー企画だが、タレントが動物と触れ合って「かわいい〜」連発はもちろんなんだけれど、それだけではなく

●馬を飼っている家族の話 ●再建にかける、田舎の動物ランドの話 ●保護施設〜里親探し ●都市で生活する野生動物の実態

ある意味、社会問題とも言えるテーマに切り込み、かつ動物を飼育すると言うことにおける経済活動に関して目を背けることをしない。

そのスタンスは、視聴率主義ののそのさきを、タレントや制作スタッフだけではなく、投げられたボールはきちんと視聴者へ届いているし、響いている。

だからこそ、思うのは、アニマルコミュニケーターという動物と喋ることができる ハイジさんという元警察官の女性が出てきて、

●動物の話(気持ち)を代弁するコーナー企画

が、年に数回あり、番組そのものを台無しにしてしまっている。もちろん僕にはハイジさんの能力を判断することもできないし、事前に情報が回っているかとか、知る術もない。

今や、21世紀。鉄腕アトムの誕生日でさえとっくに過ぎてしまっている。70年代のトンデモや80 年代のオカルトブームの再熱はとっくの昔の話だ。イリュージョンはイリュージョンだし、「笑点」もお題の先出しは暗黙の了解だ。みんな知っているし、そっれはそれで芸として素晴らしいし、そのクオリティレベルが高いからこそ、納得して楽しめる。そう、見る側のレベルは 数段 上がっているんだ。

で、プロレスの話

ピンときた人が多いかと思うけれど、プロレスは、全てが全て真剣勝負(ガチガチの喧嘩ファイト)ですよ〜! と言ってきたというか信じれていた歴史がある。

勝敗が決まった、ある種のショービスであったが、鍛え抜かれた肉体によるパフォーマンスでガチに見せてきたからこそ、金曜日、土曜日のゴールデンタイムにオンエアされ、広く支持されていた。NWAベルトを数回巻いたジャイアント馬場、格闘技という言葉を普通の言葉にしたアントニオ猪木の時代から、「プロレスに就職します」という名言を残したジャンボ鶴田、プロレス革命の天龍、格闘王・前田日明まで、がそんなプロレス共同幻想を紡いできた時代とも言える。

いわゆるマット上での格闘競技が自由に闘うフィールドが出来、各レスラーの出自が不公平とならない最低限の(マウスピース、オープンフィンガーグローブ、ファウルカップの着用、ワセリンの使用、5分×ラウンド制、膠着状態におけるリスタートの方法 など)フォーマットが完成した21世紀に不思議な感じがするかもしれないが、UFC が開催され、WWEがアングルを表明して、ストーリーをファンと共有したり、レスラーをスーパースターと呼ぶようになるまで、コアなファン以外は真剣勝負なんだろうな、と思っていた。というかそういう線で収まっていた。

しかし、人騙しではないが「なんとなく真剣勝負なんだろうな」ではやっぱりしんどいしゴールデンタイムで面倒を見られるものでもなくなっていく。

だからこそ、ショーとファイトの明確な線引きをすることでプロレスはプロレスとして鍛え抜かれた肉体によるパフォーマンスと(古舘伊知郎 や 福澤朗の力も必要とせず)新しい物語を作り上げ、自らの力で21世紀、多チャンネル時代のスポーツコンテンツの花形として大きなマーケットを作りあげている。

プロレスは自らの力で新しい物語を作り上げ再び大きなマーケットとなってきている

イリュージョンを誰もが超能力だとは思わない。そう思われたから(そう思わせたから)の苦労があった。プロレスもそうだし、立川志らくは出ないだろうが笑点 は21世紀も続いている。

ということで、「8時だヨ全員集合!」世代の少年にとっては、視聴率を争った「全日本プロレス中継」のプロレス同様、「天才!志村どうぶつ園」も志村けんが亡くなられた今後も、さらなる発展を遂げ 長寿番組になってほしいと思う。

そのためには(●馬を飼っている家族の話 ●再建にかける、田舎の動物ランドの話 ●保護施設〜里親探し なんかも結構 社会的に叩かれる側面があるのは事実だけれど)アニマルコミュニケーターという動物と喋ることができる ハイジさんという元警察官の女性が出てきて●動物の話(気持ち)を代弁するコーナー企画は、早いとこ どこかでトンデモでした、、、とカミングアウトするしかないような気がしているのは僕だけだろうか。

志村けんが 存命であれば、彼の喜劇家としてのキャパシティで番組が成立する(していた)部分もあったかもしれない。

ところが、相葉雅紀やDAIGO(内藤 大湖)では、逆にファンタジーよりも動物とどう付き合っていくのかというリアリティがより求められるだろうし、彼らはダイバーシティ 、いや地球を一つの生命体として22 世紀を乗り越えていくことが求められる世代にバトンを託さなければならないというスーパーリアルな世の中に生きているとは言えないだろうか?

鉄腕アトム や ドラえもん のような 1回転半したファンタジーで未来を語ることが、コロナ以降 再び求められるかもしれない。

だからこそ

地球を一つの生命体として22 世紀を乗り越えていくことが求められる世代にバトンを託さなければならない


そのためには、ややこしいもの(犬や猫の話がわかる人物を登場させる)と、なんとか近隣と折り合って馬や山羊を飼っている家族や、どうにか閉園せずに頑張っている地方の小動物園の切実な物語をブレンドしないでほしいと思う。







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