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原宿 1980 夏_28

 

No.28 oclok

チームのメンバーもどんどん増えてゆき、踊り終わったあとに表参道を徒党を組んで駅前から降りてゆきキティランドの先の喫茶店の二階にある
会議室のようなところでミーティングをやったりしてた。
何を話したかというと、もっと気合いを入れて踊れとか
掛け声が小さいとかヘラヘラしてんじゃねえとか終いには
男女交際のノウハウまでも
今思うと赤面ものですハイ。
まあ世の中、子供も大人の世界も人が増えれば何かと問題が起こるからブーブーいわないとまとまりがなくなっちゃうんでしょうねハイ。
知らない同士が集まって踊る事が楽しいのに規則を作ってつまんなくなったらヤッパそれは違うでしょうてことになるよね。
そのへんが難しいところなんですけどハイ。
ミーティングのあとまだ踊りたりないヤツはさらに新宿のディスコに踊りにいく。
どんだけ体力があったんだろう、あの頃は、、、。
そんなこんなでチームの盛り上げ役のマブダチの安部が
キッスは目にしてのヴィーナスのマネージャーの大門さんとヒョンなことから知り合いテレビのサウンドクリエイションという歌番組にヴィーナスと一緒に踊ってくれないかというオファーがあったらしい。ヴィーナスもまだキッスは目にしてを出す前でオールディーズバンドに方向転換した頃だった。
メンバーに話すと根っから目立ちたがり屋のヤツらだから
みんなノリノリだった。
そして撮影当日うちのチームの選抜メンバー15人ぐらいだったろうか、東京タワーの下にあるテレビ東京に乗り込んだ。
みんなバリバリにリーゼントもたっぷりポマード増量でキメてきた。緊張してるのか意気がってるのか言葉少なにニコリともしない。
撮影が始まるまでデカイ会議室で待たされた。
みんなタバコを吹かしリーゼントにクシを入れていた。
スター気取りでみんなサマになってる。
やるときゃやるね。
そして時間がきてでっかいスタジオへ。
コニーが走ってきて宜しくねの握手、カワイイ!
オープニングの部分をまず撮るらしい。
ステージにはピンボールマシンが置かれていた。
オレがそれで遊んでいるところの向こうにヴィーナスのメンバーがスタンバってそのまわりでうちのメンバーが踊るというシーンらしい。
カメラがオレの左側からスタンバっていざ本番!
演奏が始まる、レスリー・ゴーアの涙のバースデーパーティー、コニーが歌い上げる。
つづけてジミーがビーチボーイズのサーフィンUSAのロックンロールナンバーでチームのメンバーがグルングルン回るスポットライトの中踊り狂う。のけぞったり大股開きツイストツイストツイスト!
ジミーのギターがまくし立て隣でコニーも踊ってる。
みんな余裕かましてヤッてくれるぜ。
一発OKで無事終了した。
みんなお疲れさまでした。
そして放送の日、土曜日の夜10時テレビ東京でJUN提供
サウンドクリエイション、
おっ、オレもみんなもバッチリ写ってる。
あらためてロックンロール最高だぜ!
ヴィーナスの他にオンリーユーをキングトーンズが、涙の太陽をエミージャクソンが歌っていた。
この時代ビデオデッキが世の中に出回りだした頃でとんでもない値段がした。
う〜んもう一度見てみたい。
では一句
  想い出を
 ココロのタンスに
     しまいこむ

BLACK  CAT  COO
      FROM  FUKUSIMA
     









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