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原宿 1980 夏_32
No.32 oclok
若者は皆、自分の未来を想像する。
いいほうにも悪いほうにも想像する。
ああなりたいこうなりたいと
イメージする。
それを具体的に人生のタイムスケジュールを立てて目的に向って努力するヤツ、周りに
流されてただぼんやりと、酔っぱらったときだけ熱く夢を語るヤツ。
オレは後者だったね。
人生には思いがけない事が何かと起こる。
良い方にも悪いほうにも予期せぬ出来事が待っている。
それをツイてるとかツイてないとか思いを巡らせる。
そうあのときもそうだった。
うちのチームに横浜連合、
通称ハマレン、めぐみに千秋スージーの女の子三人組が入ってきた。
なかなか気合の入った子達で
スージーがマッポにつかまったとかイージーな三人組だった。
そんなある日、横浜にフライデーというオールディーズのライブハウスができて最高だから是非来てほしいと誘われた。
へ〜あっそう。行く行く〜。
早速軽いノリでマブダチのアンベと連れだってお店へと向かった。
横浜の関内駅で降りてしばし
大通りを歩き右に入って伊勢佐木町の手前の長者町の怪しい裏通りに暗闇にひときわ目立つ黄色看板のフライデーを発見。
おっ、すでに良い感じ!
長いコの字型をのぼり重いドアを開ける。
ハマレンの三人組がすでに来て待っていた。
ステージの壁には巨大なリトルリチャードがピアノを彈く
白黒の写真、壁には数々のオールディーズのレコードジャケットが並ぶ。
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オーナーの磯原さんを紹介してもらう。
そして当時のハウスバンドの
BBSの演奏が始まる。
さすがプロは上手いなあ。
バッチリの歌と演奏でロックアランドザクロックに始まりツイストナンバーからスローナンバーまでソツなくこなす
ウイスキーをガブ飲みしツイストを踊りまくった。
ヘロヘロの脳みそがだだ漏れ状態になった時、オーナーの磯原さんから階段に絵を描いてくれないかと言われ、
あっイイッすよ〜、おやすい御用だ〜ハハハ!
やっちまった、、、。
相変わらずの安請け合い。
しーらないっと!
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