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ライターになるなんて簡単だ

結論をタイトルにするスタイル。

昨今、ライターになりたい、ライターでもっと稼ぎたい、という声をたくさん聞きます。
実際に耳に聞くのではなくネットで見るんですが。

なぜかとよくよく聞いて(読んで)みると、書くことが好き、伝えるのが好き、自宅で稼げるの最高、色んな人にインタビューしたい、知らない場所を取材したい……
いいでしょう。どれもステキです。
私も憧れる。
私も憧れますよ、いわゆるライターというものに。
ちょっとまって曽田さん、あなた30年ライターやってきたベテランじゃないですか。
今更憧れるっておかしくないですか?
そうですね。おかしいんです。
そこにライターという職業の不思議なところがありますね。

さて。
ライターになるなんて簡単だ
いいますけどね。
そう簡単じゃないですよ、皆さんは思っていることでしょう。
もしかしたら
「ばかにするなよ」と悔しい思いを抱えながら読み始めたのかもしれない。
そうですね。
ライターになるのはそう簡単じゃあない、と世間ではそう思われている。
だから「ライターになりたい」「ライター憧れる」「でも私には無理でしょうか」という人があふれるわけで
その自信のなさにつけ込む悪徳ライタースクールビジネスというものも、世にはびこるわけでして。

たしかにね
ライターは原稿料をもらって初めてプロを名乗れるのだ、と私は思っている。そりゃそうなんです。
けれど、でも
原稿料をもらう前から「ライター」と名乗っていい。
もっといえば
原稿を書く前から「ライター」と名乗ってもいい。
自分をライターと呼ぶところから始まります。

だって、逆に、どんなに原稿料をもらって、ウェブ記事をたくさん書いていたとしても「イヤ俺ライターじゃねえし」と言い張ればライターではないんですよね。
「俺作家だし」といえばライター業で稼いでる作家。
「余技ですよ、ほほほ、本業は学者です」とか「自分お笑い目指してるんで!」「私ライターは副業で会社バレ困るんです」(などなど)。
実態として主たる収入源がライター業だったとしても
自分を「ライター以外の何か」と呼ぶ人はライターではない、ですよね?

要するにライターであるかどうかはフレキシブル。
自分がライターであるかどうかは、自分で選べるということ。

だから
ライターになる、ってとても簡単。
自らをライターであると自認する人は「ライター」なんです。会社員をしながらでも、学生をしながらでも、たとえ、まだ原稿料で食べていける状態でなくても。
「私はライターです」と言えばいい。
それだけです。
いえ、実は誰にも言わなくてもいい。
「私はライターだ」と心に強く決めればいい。

あとは「自称ライター」といわれないように、
情報を集め知恵を絞り勇気を出して動くだけ。
現状はどうあれ、自分が何ものであるかは、自分が決めるんです。
ね?
それだけのこと。

それだけのこと、といいながら、それがとても難しいのは、私も知っています。
でも、だけど、だからこそ。
なりたい、ならば、なっちゃっていいんですよ?
巷で言われているようにライターは低リスクの仕事。
もしあなたが、心で決めるだけなら、ノーリスクです。


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