2024年5月8日

定休日、午後から雨になるというけれど友人と映画へ、もちろんチケットは予約してあるので朝から雨でも家を出たわけだけど、気持ちが違う。
新百合ヶ丘は初めての街、「しんゆり」と呼ぶたびに友人がその言い方は一般的なんかと疑問を呈してきたけれど、確かにほかの人がそう言っているのを聞いたことがないので、もしかしたらとても不自然なことかもしれない、そもそも新百合ヶ丘という単語が出てくる会話をこれまでに誰かとしたことがあっただろうか?ともかく、自分にとってはずっと「しんゆり」なのだから仕方ない。
『ヴェルクマイスター・ハーモニー』、よかった、象徴的な場面を繰り返すうちに徐々に不穏さを増していく街、それは様子のおかしな人たちだったり噛み合わない会話だったり繋がりのない転換だったり、それらが主人公の存在を意思を曖昧にし、その世界を俯瞰しようとするこちらはどんどん置いていかれる、暴動をきっかけにまた姿が見え始め、ラストシーンで確かに彼が存在したことを目の当たりにしてようやく追いつくことができる、しかし彼自身はどうなのだろうかという哀しさだけは残ったまま。
友人はさっぱり楽しめなかったとのこと、誘ったのはこちらなので悪いことをした。
駅前のブックオフに寄り、ヴェローチェでコーヒーを飲む、帰りしに雨に降られる、久しぶりにびしょ濡れになったけれど、最近どこを探しても品薄なオリーブオイルだけ買う。

そういえば今日は妹の誕生日だった、おめでとう。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?