2021年3月10日

※シン・エヴァンゲリオンの軽いネタバレがあります。

定休日、妻の健康診断につきあって朝から五反田へ、五反田のブックオフはよいブックオフ、年に一度のお楽しみ、ということで健康診断が終わるのを待つ間、足早で向かう、相変わらずよい本がぽんぽん見つかる、ところどころ半額シールが貼ってあるのもよい、たくさん手に取ったけれど、あまり荷物を増やしたくないということもあって、ずっと読みたかったキム・ジェンドリ・グムスク『草』を1200円で買う、『アイデア』のグラフィックノベル特集で書かせてもらっておいて、この本を未読だったなんて言えない。

三十分ほどで妻から「終わった」の連絡が入ったので駅へ、五反田を出て取り置きをお願いしていた本を受け取りに次は中野、ついでにここでお昼を食べようと久しぶりの「陸蒸気」へ、結局いつも頼んでしまうさばにする、妻はほっけ、そのまま今度は吉祥寺へ、シンエヴァ、いつかは観るだろうなと思っていたけれど、妻の方が思いのほか乗り気で、昨日ネットでちゃっちゃとチケットを取っていた、どうも映画というのは自分の中で一大イベント枠から外れておらず、なかなか観に行くまでに腰が重いことが多いのだけど、妻のこの気軽さは見習いたい。

いろいろと言いたことはあるにせよ、最後のエヴァ、ちゃんと物語が終わって、(ある方向に向かって)きちんとしてて、楽しめた。でもこれは庵野秀明のエヴァじゃない、言うなれば碇シンジ育成計画(もしくは鋼鉄のガールフレンド)的な何かで、けれど、セルフ二次創作はガイナックスのお家芸なわけだから、むしろガイナックスが帰ってきた、と考えればよいのかも。妻曰く「余韻に浸りたいから」と居酒屋へ向かう帰り道、「1200円の使い道としては最高やな」と妻が言う横で『草』のことを思い出していた。

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