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無職170日目 熱海秘宝館

昨日は中学の頃からの悪友とふたりで熱海の秘宝館に行ってきた。
熱海の秘宝館は17、8年前に「何か面白そうだから」という理由で悪友とふたりで一度行ったことがある。何とも言えない場末感が良かった記憶がある。その秘宝館が今年リニューアルしたという情報を得たので、一体どこがどうリニューアルしたのかチェックしてやろう、ということで。

来館前に情報をチェックしていると、グラドルの佐藤望美がXで来館したとポストしていたり、リニューアルしたポスターのデザインを見たりする限り、ちょっとオシャレなスポットに変わってしまっているのではないか、という懸念があった。俺たちの求める秘宝館は、場末感があって、エロが単なるエロだった古き良き時代の価値観が残る場所なのだけれど、それが無くなっていたら寂しい。果たしてどうなってしまうのか!?

悪友の車で約2時間。熱海に到着し、ロープウェイに乗ると、バイカーファッションの悪友とタトゥーだらけの俺はかなりその場から浮いていた。というのも、男3人女2人の若いキラキラした大学生っぽいグループや、ふわふわファッションの女の子2人組がいたりして、17、8年前に来た時とは明らかに客層が変わっていた。とても秘宝館に行くようには見えない。何というか、付き合って長そうなキャピキャピしていないカップルだとか、男4、5人のむさ苦しい奴らだとか、そういう客層が行くような観光施設だったはずだ。

一抹の不安を抱えつつ、ロープウェイをのぼり、いざ秘宝館に突入。

結果は、見事に不安が的中してしまった。もはや年代モノという感じの展示物はほとんど残っていたけれど、「これ単なるAVじゃねーか」という映像の類いはすべて無くなっていた。行ったことのある人なら分かると思うけれど、一寸法師の夜這いや竜宮城の乱交とか、ああいうの。かわりに、「エロはクリエイティブだ」というキャッチコピーを掲げた謎のスペースが出来上がっていた。それがどうやらリニューアルしたエリアらしい。おいおい、と思ってしまった。確かにエロはクリエイティブだけれど、それを作り手側から発信してほしくない。クリエイティブかどうかは俺たち受け手が決めることだし、エロをエロとして提示した上で、クリエイティブだと感じさせるのが作り手の仕事だろ、と思う。
とはいえ、古き良き展示物が残っていたことは救いだった。それまで無くなっていたら目もあてられないところだった。
俺がそう言うと、悪友は「そうだな。でも、まぁ、もう来ることは無いけど」と苦笑まじりに言った。

秘宝館を出た後は、あつおというキャラクターのお土産を探したり、ナビに騙されて峠を攻めさせられたり、美味いそばとわらび餅を食べたりして帰宅した。

悪友とは、中学生の頃からくだらない場所に行ってくだらないことをしてばかりだけれど、それはめちゃくちゃ大切なことだ。特に今の俺にとっては。来月もそんなくだらない場所に行く予定。乞うご期待。

左が俺、右が悪友
祈る俺

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