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波打ち際に学ぶまちづくり

地球上には、様々な生態系が存在し、これらの生態系に支えられた多様な生物が存在しています。全世界の既知の総種数は約175万種で、このうち、哺乳類は約6,000種、鳥類は約9,000種、昆虫は約95万種、維管束植物は約27万種となっています。まだ知られていない生物も含めた地球上の総種数は大体500万~3,000万種の間という説が多いようです。(平成20年環境/循環型社会白書より)

地球上にはそれだけ膨大な種が存在し、そのバランスが取れて地球上の生態系が成り立っているようです。その中でも日本にはとても多くの種が存在する。それは海に囲まれているのが大きな理由とのこと。

地球の4分の3周に相当する約35,000kmの長く複雑な海岸線や豊かな生物相を持つ干潟・藻場・サンゴ礁など多様な生態系が見られます。(平成20年環境/循環型社会白書より)

多くの湿地帯がそうであるように、海岸の干潟・藻場・サンゴ礁は多様な生態系を持ち、か弱い生物も生息できる豊かな場所ですね。ことさら渚は人にとって遊びの場でもあり安らぎの場でもあります。波打ち際は多くの種にとって幸せな場所。

だけれど渚や干潟は減っている。陸と海が防波堤で明確に分断されてます。か弱い種は行き場を失い、力で競り勝つ強い種が生き残る。「力勝負」では破滅まで時間の問題。自然環境も社会も。

世界人口72億人の中にある民族性・地域性の数たるや膨大だろう。個人の性格の違いだって多種多様。色んな人が居て成り立っているのが人間社会。そこに権力・財力・体力などの力勝負が持ち出されると殺伐とした社会になって、似たような強者しか生き残らない。慎ましい人たちは居場所を失う。

渚や干潟のような豊かな場所が社会に足りない。

干潟・藻場・サンゴ礁がなぜ豊かなのか?その多様な生態系を受け止める豊かな環境を、人間が生息する社会にも存在させることができないか?多様な人たちを受け止める豊かな社会や組織のヒントになるのではないか?

波打ち際はなぜ豊かなのか?


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