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公徳心(11)道徳性発達段階4-社会システムに対する責任
道徳判断基準はまだ続きます。
段階 4 社会システムに対する責任(十代後期)
社会制度や社会的組織の維持のために自分が果たさなくてはならない義務に対しての自覚が高まる。法を遵守し、地域社会や国のために貢献するといったことが判断の基準になる。自分や自分の家族の利益ばかりを求めていては、地域社会や国が継続しないという意識が生まれる。万引き行為が悪いという理由付けも、店主や自分だけの視点からでなく、万引き行為が及ぼす消費者への影響、社会へ影響の視点からも判断されるようになる。
この段階になると、世の中の価値観には、自分の周りで求められている価値観だけでなく、様々な善悪を判断する基準があることにも気がついてくる。したがって、自分の中で大切と考えていることと社会の一員としての責任意識を調和させた道徳観を獲得できるように、親は少し離れて子供の自立を支援したい。
社会人としての責任感が自分の欲を制する状態。ここから社会の規律を尊重した善悪判断と、善なる行動をするための自律が始まります。この段階になると、自分の地域社会や国が継続するために果たすべき自分の義務を意識するようになり、自分の道徳判断が自分の属している社会組織を継続していくのに役立つかが重要になります。
これまでに比べるとだいぶ大人な感じがしますが、これでも道徳程度としては十代後期。ティーンエイジだから社会人以前のレベルです。
社会の責任を尊重した自律まで成長しましたが、社会の規律を社会維持に必要なものと理解した段階です。その規律を「人間や社会にとってどうして必要か」まで考えていないため、逸脱行動を起こした人とは対話できず、「ルールなんだからそうしなさい」と制圧してしまいます。
このような高圧的な態度の燃料は、本人が”頑張って””本能に逆らいながら”社会の規範を受け入れているストレスです。例えばティーンエイジャーは、校舎の窓ガラスを割りたい衝動を殺して、決まった規範を受け入れているのがストレス。だけど規範は他人の物と意識して、理解していないのに自分を律しようと力んでいる。無理解を誤魔化すように高圧的になるのです。
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