心の粘膜、心の鎧

心の表面は粘膜か鎧か?どちらの状態?

粘膜:
粘膜はデリケートだから日常生活で露出しないが、生活の営みには欠かすことができない大事な器官。例えば口腔は快刺激を得る器官。養分の吸収、食感、性感など… 粘膜はヒトの身体と心の栄養を得る喜びの受容体だ。
もしもヒトの全身が粘膜で覆われていたら、日常生活ですぐに傷ついて生きていけない。構造的に得るものを選べないし、外来物質を物理的に拒めない。受容するしかない、有害物質との接触は避けられない器官。
異物の侵入時には身体への浸透を防ぐよう、その物質を包み込んで吐き出したり、害の成分を酵素や免疫で駆逐する。意識的/無意識的に関わらない。このような一定の防御策は持つが、基本的にその力は弱く、来るものに影響される弱い器官。
侵略に怯える分、無害で快楽が保証された粘膜同士の求め合いは強くなる。それが性感の中毒性。
受容的・融和的・動物的・快楽的

鎧:
もしもヒトが常に鎧を身にまとっていたら、日常生活で疲弊する。
鎧は戦場で必要なもの。戦場では肌の露出は身の危険。丸腰で奇襲されたら命を失う。緊迫した状況だから、多少の負担(鎧の重さ)を我慢してでも、硬質で身を護らなければならない。鎧の着脱は自分が決める。危機を感じたら戦闘態勢に入って鎧を着る。近寄るものを寄せ付けない在り方。
防御的・排他的・機械的・臨戦態勢

粘膜は優しくまもってほしい。受け容れるけど病気になりやすい。
鎧は武装で保身。受け容れられない。防護に必死で神経質になっている。

皮膚はその中間じゃないか?
心に皮膚を。心の素肌を晒そう。
Return to innocence.


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