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補助金・助成金活用のメリット、デメリット

10月3日から第8回 事業再構築補助金の公募が
はじまりました。数多くの補助金がある中で、
この事業再構築補助金は、補助金額が1.5億円までと
多額の補助が受けられるもので、毎回、多くの申請が
出されますが、採択率は【通常枠】で36%くらいです。

コロナ禍が続き、事業を持続させる。また、新たな
事業に取り組むために、補助金が予算化されますが、
申請書類の作成も大変だし、採択率も高くないので、
補助金を活用しない企業が多いと思います。

今回のテーマである補助金・助成金活用のメリット、
デメリットについて、補助金、助成金を3度採択された
自社の体験談をベースにお話したいと思います。

2020年、コロナでまった仕事が止まってしまった年、
初めて補助金の申請をしました。

1)小規模事業者持続化補助金<コロナ特別対応型>100万円

続いて、同じく2020年、東京都中小企業振興公社の

2)非対面型サービス導入支援事業助成金 100万円

そして、今年2022年、東京都中小企業振興公社の

3)販路開拓サポート助成金 100万円

以上、3つの補助金、助成金に応募して、全て交付決定
しました。素晴らしい! これにはカラクリがあって、
申請書は自分で書かず、補助金、助成金の申請を得意と
する中小企業診断士の先生に、費用をお支払いして書いて
いただきました。これを自身で50ページ以上もある公募
要項を読んで、理解して書く時間も膨大となり、例え
書けたとしても、採択される可能性は低いと思います。
申請書をチェックする審査員は、大量の申請書を毎日審査
するので、チェックするポイントがあって、それがどこか
が分かっている専門家に依頼すれば、パスする確率は相当
高くなるはずです。

それでは補助金・助成金活用のメリット、デメリットを
自身の経験から整理したいと思います。

デメリット
1)申請書類を書くのが大変
  → 専門家に依頼すれば乗り切れる
2)見積書、依頼書、領収書の管理が大変
  日付のチェックが厳しい
3)申請事業の作業期間が長くはない。
  半年~1年
4)報告書作成が簡単ではない。
5)★報告書の審査が通るまで、補助金額を
  全額立て替えなくてはならない。
6)補助金・助成金は課税対象となる。
7)忘れた頃にやってくる事業効果等状況報告

メリット
1)事業継続、新規事業の費用の
  1/2~2/3の補助金、助成金が出る。
2)新たな事業開始のきっかけになる。
3)会社の信用度が上がる。
4)セミナー、講演のネタに使える。
5)・・・メリットが出てこない !!

デメリットを先に書いて、メリットが少ない内容に
なってしまいましたが、経験値からの出て来た内容
なので、脚色などありませんので、これから補助金・
助成金を申請しようと思っている方の参考になれば
幸いです。

デメリットの方が多いのに、何故3回も申請したかと
いう理由は、コロナ禍、新たな事業開始のきっかけと
なったこと、あとから気付きましたが、会社の信用度が
上がることが分かったからです。
しかし、収入が少なくなっている時に、まとまった
金額を立て替えなければならないので、非常に厳しい
のは事実で、本号の【編集後記】の初めての融資の
申込みも、3.販路開拓サポート助成金の建て替え分、
並びに、関連する経費を融資でやり繰りしようと思って
の対策のためです。

(2022.10.18 Vol.28)

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