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資格の作り方 step3 資格事業の特徴②【他の講座事業との違い】

「資格事業」と「通常の講座事業」の違いを見ていきましょう。

Step3 資格事業の特徴 編

 第1章 資格事業は儲かるか

 
 第2章 他の講座事業との違い

 第3章 資格のメリットデメリット

「資格事業」と「通常の講座事業」の違い、それは「資格事業」には「通常の講座」のその先がある、ということです。事業の範囲と流れを比べてみましょう。

●通常の講座・・・事業者が講座提供 → 受講生が受講

●資格   ・・・事業者が講座提供 → 受講生が受講
       → 修了後、第三者が能力を有することを認定
       → 資格取得者が(仕事や活動を通して)能力を社会に還元

資格の方が、関わる行程が長いのです。

ここで2つのポイントをおさえておきましょう。

①まず、事業モデルの違いです。
資格」事業では、講座を提供して終わりではなく、
講座提供は始まりで、資格者がその能力を社会に還元する所までが事業範囲
ということです。

取得者はその資格を「信頼」として、仕事を獲得したり、商品やサービスを選らんでもらえるようにするなど、次の可能性の扉を開いていきます。

資格をとっても次の可能性につながらないのであれば、「資格」として魅力もニーズも半減するでしょう。

事業者から見れば、養成講座を提供して完結する関係ではなく、
認定者が活躍できるよう支援し、環境を整えるまでが、事業範囲となります。
「上級資格」や「各種勉強会」「情報交換会」、更には「仕事の情報」「営業や事務作業のサポート業務」など、様々な支援事業の可能性があります。

さらに、「通常の講座」が、
  主催者自身の開催数 × 定員数 
が事業の範囲となるのに対し、

「資格・養成講座」は、
  認定元の自主開催数×定員数
に加え、
 活動する人数(認定講師など) × 活動頻度・範囲
が事業の範囲になります。

②もう一点、目的の違いです。
「通常の講座」では、その知識や技術の習得して、業界内での地位や労働価値を高めようとすることが目的で、要は隣席の人はライバルになるわけですが、「資格」では同じ社会課題の解決に向けて取り組む同士であり、仲間という関係性になります。

事業者と資格者も同様、学びや資格を単に「提供する側」と「受ける側」ではなく、理念に賛同し、理念の実現をともに推進していく仲間、メンバーとなるわけです。

資格者は、それぞれの個性・立場(特性・現状の立場や職業・顧客ターゲット・対象エリア…)を生かし、理念の実現に向けて能力を発揮し、事業者はそれを支援します。

その際、主催者や資格者同士の横のつながりや、エンゲージメントが高いほど、理念実現の達成速度は加速し、資格の価値は高まります。

資格は、消費を目的とする「モノ」商品とは違い、
取得者にとっては、「一生もの」の商品となります。

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