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資格の作り方 step3 資格事業の特徴③【資格事業のメリットデメリット】

「資格事業化」することのメリットとデメリットを見ていきましょう。

ここまでのおさらいにもなると思います。

Step3 資格事業の特徴 編

 第1章 資格事業は儲かるか

 
 第2章 他の講座事業との違い

 第3章 資格のメリットデメリット

資格開発には、見えないコストがかかる

講座事業では、原材料の仕入れがない代わりに、
おカネでは買えない資本が必要、というお話しを以前しました。

それを元手に、まず学習体系に整理し、資格全体像を設計し、対象者が目標達成可能なプログラムを企画し、プログラムに沿ってコンテンツ化(文字、画像、映像等)しなければなりません。業界全体を研究して標準化し、信頼性のための協力や監修者なども検討します。

特に資格事業開発には、それなりの開発コスト(時間、労務費、開発費等)がかかります。

「どれくらい先に資格のスタートをお考えですか」
と聞くと、「3か月後くらいには」と答えが返ってくることが多々あります。

実際には、最低8,9か月、基本1年くらいかかるのが実感です。

しかし、それはこれまで寝かせていた知的資産の価値を、新たに創造することにつながります。

●信頼づくりが必要

資格に最も重要なものは、「信頼」です。

ですが、信頼は、一朝一夕にはつくれません。
信頼を醸成する要素として、主なものとして以下が挙げられます。

・認定元の信頼(代表、構成メンバー、団体の活動実績、理念など)

・内容の満足度(コンテンツの充実、カリキュラムの充実、監修・協力者、講師の充実など)

・実績(資格者数、活躍者の状況、開催回数・継続期間など)

資格・講座は、モノ商品と違い、形がなく目に見えない商品です。
単純に価格やHPのデザインだけで、比較できるものでもありません。

「資格の価値」は、実際に受けて、取得してみないと未知な部分が大きい。

資格のHPで一番参考にされるのが、資格者がどのように活躍しているかの「実績」です。

しかし、立ち上げ当初には、ここはゼロからスタートです。

立上げ時点に、信頼を醸成する要素は何か、
また今後どう積み上げていくか、は大きなポイントとなります。

●資格は、「養成講座」「資格検定」「資格者サポート」までが1セット

資格は、通常の講座と違い、取得者を育て、認定し、活動を支援する、
までが事業範囲です。

講座だけが商品ではなく、前後含め、長いお付き合いになるのが特徴です。

それはまた、運営コストがかかることにもつながります。

資格に限らず、どんな商品サービスにも共通することですが、
「解決できる課題が大きければ大きいほど、価値が高まる」
ということです。

受講して完結する関係と、
資格を取得して後々までサポートが受けられる関係と、
後者の方が高い価値を見出せることは、言うまでもありません。


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