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SYVPで学んだこと【4期生】Vol.4


「したい」の波及 細見あいり

私たち4期生はそれぞれ大切にしているものがバラバラでした。
サークルであったり、バイトであったり、外部の活動であったり。
それは私も例外ではありませんでした。
しかし、そんな私たちが今こうして一つの"チーム"になれているのは、
活動をしていく中でそれぞれがSYVPで
「これがしたい」や「これを吸収したい」、
そういった「したい」を見つけることができたからだと思います。
その気持ちの大きさは全員一緒ではありませんし、
一緒である必要はありません。それでも今いるメンバーはみんな、
SYVPに「したい」があります。
そんなそれぞれの「したい」でできているのが、SYVPの活動です。

もちろん、初めから全員がこの「したい」を
持っていたわけではありません。
人の思いは伝染するもので、誰かの「したい」という思いが響き、
徐々に徐々に広がって、今では全員に波及しました。
これは私たちが行なっている活動でも全く同じで、思いが思いをつなぎ、
広がり、さらに大きな輪になる。これが私たちの活動の基本です。
こうやって広がり続けることで、社会全体が一つの"チーム"になっていく。
ここが私たちSYVPが目指すGOAL、「意思表示が当たり前の社会」です。

今年は、京都府の皆さんをはじめとする多くの方々と
「したい」を共有することができました。
来年以降さらなる「したい」の波及を求めて、
SYVPが前進し続けていくことを願っています。


「組織の一員として主体的に動く」阿部真以

私はこの一年間を通して組織の一員として
主体的に動くことの大切さを学んだ。

第1に組織としての個人の在り方である。
組織にはリーダーのようなまとめ役の人だけではなく、
自分の意見を言うことができる人、協調性がある人、
技術をもって活躍する人などさまざまな多様性が必要である。
私は組織に属した経験が少なく自分の組織での在り方を
把握できていなかったが、SYVPに属し仲間と共に活動することで
自分らしさを活かした立ち位置を思考することができた。

第2に主体性の大切さについてだ。
先生からの教えを受け身で学ぶよりも自分で主体的に考えた事に対して
フィードバックをいただくことで思考力の向上と圧倒的な効率の良さを
実感した。直接フィードバックをいただくことで、
自分に足りていない部分を指摘され、
より深く学ぶことができるからである。
SYVPはただ学ぶ場ではなく自分達で考え、
作り生み出していくものだと考える。

以上の二つを社会で働く前に学べたことは
自分にとっての強みであるといえる。
SYVPで学んだことをこれからの人生で活かし、
さらにさまざまな事を積極的にチャレンジしていきたい。


「理論構築の重要性」久保田将

私はSYVPを通じて、「理論構築の重要性」を学びました。
通常、学内の活動だけでは、実践的に学びを生かすことができる場がなく、
理論を学んだとしても、それを生かす機会がありません。
実践的に生かす経験がなければ、理論は自らの身に生かすことがなく、
記憶として残るだけだと思います。
しかし、SYVPの活動では、理論構築からフィールドワークを通じて、
学びを実践形式で生かすことができました。

私はSYVPの組織の中で、R&Dリーダーとして、
プログラミングやデザイン設計に取り組んできました。
SYVPの活動では、普段の活動だけでは意識しない、デザイン設計の理論や、
「アプリケーションのターゲットとして、誰を選定するのか?」を
理論構築から行うことができ、研究においてはもちろん必要な、
統計の知識も身につけることができました。
SYVPの活動は理論→実践→フィードバックの形式で行われるので、
知識を身につけるだけでなく、それを生かす場があり、
最後にはフィードバックを行なって、全体の評価をすることができます。
「理論構築の重要性」を常に意識しながら
活動に取り組むことができました。

また、SYVPでは学生だけでなく、NPO団体の方や、京都府の方など
学外の団体とも活動を行います。したがって、大きな責任が求められ、
自分たちが行う活動に、客観性がなくては活動として認められません。
一から理論構築を行い、大きな組織として活動することで、
行動に責任感が生まれ、より大きなことを成し遂げることができました。
学生が主体となって活動することで、組織の中に責任感が生まれ、
活動を通じて、組織運営を学ぶことができます。
組織として動くことの難しさを学ぶことで、社会に出た時にも
自ら主体的に動くことのできる人間に成長することができます。

SYVPを通じて、「理論構築」のお作法を学び、
組織に求められる協調性を学ぶことができました。
やがて私たちは大学を卒業し、社会人として活動を開始しますが、
SYVPで学んだことを生かして、
社会を引っ張るリーダーとして責務を全うしていきたいと思います。
この学びに感謝したい。


「ソーシャルマーケティングの社会的意義と必要性」里深圭佑

SYVPの一員として一年間活動し、ソーシャルマーケティングには
事前の入念な計画と多くの人の協力が必要なことが分かりました。

実際に活動に参加すると、ただ一つの介入調査を行うにも、
そのモデルの構築にはさまざまな資料を調べ、何度も修正を行い、
結果として、多くの時間を費やさなければなりませんでした。
そして、介入調査の規模が大きくなればなるほど、
多くの人の協力なしには実施出来ないということも分かりました。
こうした膨大な労力を必要としましたが、
何かしらの「人を動かすことができた、社会に貢献することができた」
という実感が得られた時、初めてこうした活動の社会的意義や必要性を
本当の意味で学び理解することが出来たと感じました。

これからの人生で、特に社会人になると、
多くの困難な課題に直面すると思います。
しかし、SYVPの活動で学んだことを生かし、
目の前の課題に取り組んでいきたいと思います。
そして、将来的には、社会に貢献できる人材へと成長したいと思います。


「考え抜く力」金健一

今回SYVPを通して学んだことは「考え抜く力」です。
活動全般を通して痛感したことは、
すべての活動に「答えがない」ことです。
以前までは、TVでのクイズ番組や学校のテストなど
答えのある問いばかりに回答してきました。
答えのないSYVPの活動は終始不安が付きまとい、
挫折も何度も味わいました。
しかしそこで立ち止まることもありましたが、自分なりに考え続けた結果、
次の困難な課題に対しても諦めることなく、
「考える」行為が習慣化していきました。
その結果、できないと思っていたことが考え続け、
答えを探し続けることによってできるようになり
喜びへと変わっていくことを実感出来ました。

また考える時に重要な要素となってくる根拠は、
自身の主張をより後押しし、確かなものである実感を与えてくれました。
ソーシャルマーケティングにおいてもエビデンスベース、
つまり理論に基づいた根拠でなければそれは単なる意見となり、
また組織としてチームの納得を得るための主張は
エビデンスベースでなければ、論理的に考えられておらず
受け入れ難いものとなってしまうことも学ぶことができました。
これらの学びはこれからの社会生活の
大きな財産となることを予感しています。


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