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相手を見抜くとき、見間違いやすい体癖

体癖は、慣れてくると割と「あ、この人は何種だな」ということが分かるようになってきますね。

歩き方や座った時の姿勢などの無意識の体の動き、ドヨーンとしていたりピリッとしていたりなどのなんとなくの雰囲気、ファッション、外見…

そして…
言動。

言葉や行動にも、体癖は色濃く表れます。
例えば、人から褒められたときのリアクション。
三種なら「ありがとう!」と素直に受け取り、八種なら「え?別に普通じゃん」とちょっと嬉しいクセに弾いたり。

その一方で、言動からのみで体癖を探ろうとすると、思わぬ見当違いをすることも。

私ソシャフィアの知り合いで、六種がいます。
複合体癖を含めて言うと六種二種の人なのですが、私は長い間この人のことを九種だと勘違いをしていたのです。

やりたくないことは最初からやらない。
一つのことに熱心に取り組む。
話が飛躍する。
行動が突発的…

で、体を貸してもらって診断する機会があり、六種二種、と。

よく話を聞いてみたら、六種らしく面倒くさがってやらなかっただけだし、二種っぽく与えられた仕事をプレッシャーをかけられて熱心にやっていただけだし、六種の低潮覚醒モードが作動していただけだった、というわけです。
九種も六種も話が飛躍する人が多いですから、そこでも見誤っていたのですね。

そんなふうに、言動だけを追っていると体癖を見間違えることもあるわけです。
一種でなくても妄想癖がある体癖はあるし、二種でなくても”上”の人にやたらと従順になる体癖もいるし、九種でなくても利益のためだったら五種だって電車を乗り過ごすことくらいはするわけです。

だいたい、擬態していたら分からない。
五種が十種や四種のフリをしてお客様に手厚くして信頼させてモノを売る、なんてことは日常茶飯事ですよね。

また、見た目だけを追っていると、これまた見誤る。
二種と四種は晴哉先生ですら「難しい」と言っているし、三種と七種は派手好きな人も多いし、九種と十種は年をとって太ってくればすぐに見分けがつくけど若い人だとダイエットとかしていて分かりづらい。

体癖をしっかりと見抜くには、体や言動をちゃんと見ていくことに加えて、その奥にある体癖各種の”感受性”を丁寧に見ていく必要があるのですね。

そして、「きっとこの人は何種だ!」と先入観にとらわれることなく、フラットな目で見ていくことも大切。
ですが、人であるということは体癖があるということですから、自分の感受性によって主観的に見てしまい、客観性を持つということもなかなか難しい。

それならいっそ、技術を勉強してお体から体癖を診断すればよいわけです。
ハッキリ言うと、その方が遥かに確実です。
が、「体癖を調べますからちょっとそのベッドに仰向けになってください」なんて言えないですよね(笑)。
ちゃんとした体癖診断ができる体癖診断士だって、施術の現場でなければ通常の会話の中で体癖を予測しなければならない。

そんなわけで今回の『タイヘキストマガジン』は、普段のコミュニケーションの中で、”見間違えやすい体癖と体癖”についてお送りしていきます。

体癖を体から診断できるということは、自分の予測と実際との答え合わせができるということ。
私は体癖を体から診断する前に、「きっとこの人は○種だろうな」とアタリをつけるのですが、割と外します。
およそ70%は正解で、30%は見抜けないのです。

で、診断している最中や診断した後、「あれ?この背骨の曲がり方は○種じゃないぞ?」とか「なるほど!この方のあの行動は、そっちの感受性が働いているからだったのか!」と自分の中で納得するわけです、さも最初から分かっていたかのような顔をしながら(笑)

そういった見間違いが、どういった原因で起きたのか?
何種と何種を間違えやすいのか?
自分の体験や、タイヘキスト仲間の話を交えて書いていきます。

二種と四種

二種は細長く、四種もスレンダーが多い。
見た目が割と似ているのですね。

二種は上下型で細長く直線的なのはよく知られていますが、四種は左右型にかかわらず、丸く曲線的というよりは、直線的なのです。
パッと見、慣れていないと分かりづらい。

ですが、よ〜く見ていくと、二種より四種の方が直線的で、特にお顔の特徴に違いがあります。
それは、頬骨。
四種が丸く出っ張っている人が多いのですね。

もっと詳しく専門的に言うと、頬骨というよりは、側頭弓が横に出っ張っている人が多い。
それもシャープに出っ張っているのではなく、丸く出っ張っている。

丸顔といえば三種ですが、実際はお顔全体が丸いのではなく、この側頭弓が広がっているからで、それによってお顔の全体が丸顔に見えるのです。
ぽっぺが丸いわけではないのですね。(そういう三種もいますが)

四種は三種と同じ左右型。
やはりここがほんのり丸く出ているのです。
二種が濃くて左右型が複合されていない人は、ここは目立ちません。

さらに、二種の方が前頭骨が落ちていて、目の開きが細いです。
前頭骨は、おでこの骨。
ここが少し下がっているのですね。

お体全体を見れば、背骨のふくらんでいる箇所や季肋部や足首などなど違いが分かるのですが、普段のコミュニケーションで見るのはなかなか難しい。
唯一、歩き方が違っていて、二種はあまり揺れずに歩くのですが、四種は頭が左右に揺れるような”バウンド歩き”をします。
三種もバウンド歩きしますね。

二種と四種は、見た目よりも言動や感受性を追っていった方が遥かに分かりやすいですね。

特に、言葉の言い方。
二種は感情の起伏が少なく、四種は相手に合わせて擬態しているせいか、ちょっと大袈裟(笑)
同じ「すご〜い!」という言葉を言うにしても、声のトーンが全然違う(笑)
四種の方が「本当にすごいと思っているんじゃないか?」というリアリティがあるのですね。
二種の方は…うん、無理している(笑)

ただ、二種も四種も受け身で、行動の点においてはちょっと見抜きづらいですね。
「使えない奴だと思われないように」相手の言うことを聞いて行動する、という感受性を持っている二種と、「嫌われないように」相手の言うことを聞いて行動する、という感受性を持っている四種ですから、心理学とかをやっていないと見間違えることも多いかもしれません。

見抜きポイントとしては、雰囲気の違いも挙げられますね。
四種は割と華やかな人が多いです。
二種は、なんというかこう…う〜ん、すごく言いづらいのですが…
ドヨーンとしている人が多い(笑)
擬態力の差でしょう。

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