見出し画像

10/4合格発表日、そしてこれまでのこと

いよいよ今日は合格発表です。本日発表を郵送で発送なので、明日か明後日の到着となるはずです。
合格発表は、当日10時以降に電話で直接問い合わせることが出来るのです。
今時ネットではなく、電話なんてほんとレトロなところが大好きです。
11:16では、そろそろ聞いてみます。
「おめでとうございます!7003番、合格です!」

正式に通知が届いたのが発表後3日後だったので心配になりましたが、やっと届き一安心!

画像4

嬉しかったです。18の時から40年ぶりの受験でしたが、学びたい事を一番学びたい場所で学べる喜びは格別です。

そして、今更になりますが、一次試験は8/29発表でした。こんな感じで書類が届きました。一次選考の「課題論文(空海の思想の現代的意義)」
こちらが大きな山だったような気がします。

画像1

受験が本日終わったので、あらためて、僕が今回大学院を受験することになった経緯から詳しくお話します。

私学(塾)で指導30年を超えた辺りから、学校教育などの崩壊などを感じつつ、さらに現代にフィットしたもっともっと子どもたちを正しい方向に導く絶対的な教育が必要だ、と常日頃から感じていました。そして、指導の次元を上げるにつれて、僕の中でどんどん仏教思想を元にした指導(瞑想、マインドセット)が重要になってきたのです。そして原始仏教を元にしたエッセンスの授業をするようになると、少しずつ、こどもたちが生き生きとして、いろいろな事に本質を見れるようになってきたのです。

釈迦自身が「私の教えは2500年経った後により必要になる。」と予言していたほどですが、見事に合致しています。

現場を見ていると本当にそう思います。選択肢の多すぎる情報過多の中で、すがるものがなくなった現代人の生き方の問題・・親や子の本質から離れてしまっているマインドセットのズレ。

どうしたらいいのか指南を与える指導者もいない現在、、
2018年、僕は通算6冊目にあたる本で、このことを示唆するようなストーリー形式の本を書きました。

画像3

アーナンダ人形が、僕に変わっていろいろとつぶやいてくれます。

話を戻して、
そんな中で、僕が今最も注目しているのは、仏教の中でも最終形として進化した「密教」でした。ここには現代人が必要とする、大きな人生のヒントが隠されていると思います。

大切な時期を過ごす小中高生には、本当に大切な教えで、何も知らずに過ごすのと、それらを知って生きるのでは、まったく変わってしまうほど、教育に可能性を感じられるのです。
それを僕が指導するに当たって”仏教が詳しい趣味の人”ではダメなのです。

瞑想を指導する時にも、自ら専門の場所で修行をしてエキスパートになったのと同じように、その道のエキスパートになることが必須だったのです。

それが、僕が大学院を受験する強力なトリガーとなった事なのです。

まずは、大学をどのように決めたかの話ですが、初めに、仏教が深く専門的に学べるこのような大学志望校をリストアップしました。

・東京大学 大学院インド哲学仏教学専修課程
・筑波大学 大学院人文社会学専攻哲学・思想専攻
・駒沢大学 大学院仏教学研究科 仏教学専攻
・武蔵野大学 大学院仏教学研究科 仏教学専攻
・仏教大学  大学院仏教学専攻
・高野山大学 大学院文学研究科修士課程密教学専攻

まず、僕の場合は、大学院で研究するにも大学で仏教を専門的に学んだ訳ではないので、課題論文に不安はありました。実は、去年の段階で、ある大学への入試のための課題論文と研究計画書を書いていました。

しかし、書いていて何となくしっくり来ない、、仕上がった研究計画がイマイチ詰まらない・・・(今更密教ではない仏教は)それほど魅力がないものだったからです。

これでは、何のために大学院に行くのか意味がわかりません。
密かに途方にくれました・・・

そして、大学院の内容を見直している時に、(話は前後しますが、)「密教」というとんでもなく未知の凄い理論(空海思想)に出会ってしまったのです。

空海の密教を学ぶための大学はどこがいいか?
これを詳しく調べると、上記リストの最後にあった、

高野山大学大学院修士課程・密教学専攻

が強力にクローズアップされたのです。そう密教を我が国に持ち込んだ空海本人が眠る(いや今も居る)高野山にある大学です。
文献をさらに読んでいくと、僕のモチベーションもぐんぐんアップし「空海思想」「もう、これしかない!」と思えたのです。

ただ、高野山大学は和歌山にあり、僕のところから片道7時間もかかり、、東大、筑波、駒沢、武蔵に比べて、あまりにも遠すぎて普通に通うことは困難です。

ところが、僕を救うように高野山大学大学院に存在した「通信課程」という文字が目に入ったのです!

高野山大学大学院には、通信(授業は高野山と大阪なんばサテライト)でも学べるコースがあったのです、しかもスクーリング(夏季休暇などに、まとめて授業を受講出来るシステム)もあり、一般通学と同等な研究が可能で、教授もしっかり付いてくれるという、僕にとって最高のシチュエーションでした。(実際に密教を学ぶ専門家は、この通信課程のシステムで全国に散在するといいます。)そして、必要な授業をまとめて高野山や難波でとります。

まずは見に行ってみました、翌年(今年)の5月に、オープンキャンパスに行って松長教授のミニ授業を受けて決まりです!

これで”密教”というものを学ぶには、世界一の環境である「高野山大学大学院」しかない!密教研究の世界一のこの大学院しかない!」

密教に関して言えば東大よりも凄いのだ。まさしく世界一、そんなところで専任教授たちの指導を受け、他では受けられない強力な指導を受けるために、オープンキャンパスから帰り、すぐに受験を決定したのです。

そして、このマガジンの初めのブログ(僕がどうしても、高野山大学大学院を受験したくなった経緯②)

に続くわけです。

とりあえず、今日は、ずっと前に買っておいた合格用の約4万円のワインを開けました。

画像2

しかし、ここからがスタートです。

これからいろいろな難題が山積みですが、それも学びです。

僕の生徒たちには、今回は自らの受験に対する考え方や、行動のしかたをリアルで見せられると思っています。

これを書いてる時に、「にゃ88」さんから今回の受験に関しての感想メール頂いております。ご紹介させていただきます。ありがとうございました。

ーー
総長さま

高野山2日目の夕食動画、編集してくださったのですね。
ありがとうございます(^_^)/
この動画はとても貴重な神回なので、ノーカット版も少なくとも4回は聞いています(笑)
時間が出来たら書き起こしたいです。

今回特に心に残ったのは、大きな欲のお話と、総長が大学院で学んだら本を出すというお話です。
こんな受験生はかつて存在しなかったのではないでしょうか。
今までの経験があったからこそ到達できた境地を、深い学びにつなげ、さらにそれを提供していく。
本当に素晴らしいなと思いました。
「学びは一生もの」という教えを自ら実践し、見せてくださることに感謝しています。

それから受身の面接ではなく、面接官ですらDRCに引き込んでしまう総長のトーク力(笑)
教授も試験ということを忘れて、もっと話を聞いてみたいと思われたことと思います!
今日の発表、楽しみですね(*^^*)

合格間違いなしと思いますが、
同時に講師も依頼されちゃったりするかもしれませんよ〜(^_^)/


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?