見出し画像

決めつけず、我慢する。【2023年11月18日)

ある高校から依頼を受けて、保護者の皆さまに向けた講演をした。内容は「お任せします」とのこと。その高校は、どちらかと言えば課題を抱えた子供たちが多く通っているということで、話す内容を考えていなのだけど結論は「すぐに答え合わせをせず、時間をかけましょう」しか言えなかった。

冒頭にいった「課題を抱えている」というのは、どちらかと言うと自分も含めた大人側が決めつけているケースが多いのかもしれない。確かに、間違いなく何かを抱えているのかもしれないけど、安易に課題と決めてしまうのは、危険だと思う。

大人になることのひとつの良さとして、歳を重ねていると言うことだと思う。それは、今この瞬間に課題だと思っていることの中には、時間が解決してくれることがある、ということを知っていることだ。

人間は、わかりたいものなのだと思う。だから、あらゆる目の前のわからないことに対して、それを課題だと決めてしまう。そうしてしまえば理解が早まる。そして、それを課題とすることで、解決しようと、ついついしてしまう。が、自分が起こせるアクションひとつで解決することなんて、そもそもあまりない。

「いつかは大丈夫だ」と、近くにいる大人こそ、どんと構えて待つことが、実は当人からしたらありがたいことなのだ。だから、その大人たちが、どんと構えられるようにサポートすることが必要なのではないかと思う。

近くにいる大人が自分のことで悩みすぎず、あなた自身の人生を生きてくれている方が、こちらにとっても、プレッシャーにならないからね。

これは、自分に対して言っている。人と関わるといろんなことが起きる。「大丈夫、大丈夫」と自分に言い聞かせて、今日、自分がやるべきことをやること。我慢ほど、むずかしいことはない。だからこそ、悩みをダラダラと共有できる場が、おれたちには必要なんだ。

今日も読んでくれてありがとうございます。場をつくることだけで、実は価値があるのだ。

いつも応援ありがとうございます!!!