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2023 CL sec.2 RB Leipzig vs Manchester City 雑感

チャンピオンズリーグ第2節ライプツィヒvsマンチェスターシティについて適当に振り返る。


メンバー

Leipzig GK ブラスウィッヒ DFシマカン、クロスターマン、ルケバ、ラウム MFシュラーガー、セイヴェルト、シモンズ、フォシュベリ FWポウルセン、オペンダ
City GKエデルソン DFウォーカー、アカンジ、ディアス、グヴァルディオル MFロドリ、リコルイス、フォーデン FWベルナルド、グリーリッシュ、ハーランド

保持 非保持

ライプツィヒのボール保持とシティの非保持

ライプツィヒの保持は基本的にSBを高く上げてSHをインサイドに入れた12251のような形が基本。場合によってはCHを一枚おろして13151のような形を作る。それに対してシティは424気味に圧力をかける。そもそもライプツィヒがボールを保持する時間がそんなになかったのでシティの守備が押し込まれることは少なかったが、自陣では442になった。敵陣ではマンツーマン気味に人をとりにいき、CBの一枚が相手を捕まえに行って後ろが3枚になるケースも多かった。

シティの保持とライプツィヒの非保持

逆にシティの保持の際にはアカンジを一列あげて13223の形を作っていた。幅はWGが取り、SBが左右のCBとして後方サポートをする。それに対してライプツィヒは4411で守備をセットしていた。SHが相手の左右のCBにプレスをかけたのをスイッチに嵌めようとするがはまり切らずに自陣に撤退するケースが多かった。

試合展開

試合は基本的にシティが一方的に支配する展開となった。特にシティが徹底していたのがポケットへのランニング。リコルイスとフォーデンのインサイドハーフがWGが持った時にポケットを狙い続けた。

一点目は実際にこの形から生まれた

ライプツィヒはこれにボランチが対応していたが、失点シーンではリコルイスのタイミングを測ったパスゴーでシュラーガーが外されてしまった。後半のポケット対応は引き続きCHが行うようにしていたが場合によってはCBが出て対応するシーンが多かった。

シティが巧みなのはボール保持の際相手のプレスと守備の陣形を見て多彩に攻撃のルートを変えることができるところだ。この試合は特にロドリが持った時にフォーデンとリコルイスのインサイドハーフがCB-SBにランニングをしてWGを解放して起点にしていた。そして相手が早く外にかかったら内側にボールを差し込む。実際に一点目は内⇨外⇨内の循環で相手を振り回していたし、特に後半真ん中が空いてきた時にリコルイスやフォーデンがターンしてハーランドへというシーンが多く見られた。また、ライプツィヒは前半途中からセイヴァルトをフォーデンにマンマーク気味にして対応していたように見えた。

一方のライプツィヒは基本的に奪ったらまずはカウンターを撃つことを徹底していた。実際に48分にオペンダが抜け出して同点に追いつく。ライプツィヒはカウンターに放った瞬間とにかく逆サイドのSHとSBの出てくるスピードが速かった。これはシティが基本的に後ろのオーガナイズが32になるのでサイドは空いていることを見越したものであったと思う。カウンターが撃てないならボール保持に切り替えてという風に試合を展開していた。

試合は結局途中から出てきたアルバレスとドクのゴールで突き放したシティが1-3で勝利した。

シティのポケット攻め

この試合のシティはいつも通りポケットを取りに行く作業をしていた。WGに良い状態でボールを持たせて、インサイドハーフがランニングを繰り返す。一度で取れないならWGがカットランをして外でインサイドハーフをフリーにさせる。

ポケットを走ったインサイドハーフがWGがカットランをして空いたスペースを使う

そしてポケットを執拗に狙うことで誰がついてくるのか、何処が空くのかを見極める。2点目はドクが仕掛けて相手を引きつけたところをアルバレスがあえてポケットに走らずにマイナスに留まった結果生まれたゴールでもある。単純な二択だが駆け引きを織り交ぜることで二択は絶対に勝てるものへと変わる。シティのポケット攻撃は見事でした。


FT 1-3 City win

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