2023 CL Napoli vs Real Madrid 2sec. 雑感


チャンピオンズリーグ第2節ナポリ対レアルマドリーの試合を見て感じたことを適当に振り返る


メンバー

ナポリ GKメレト DFディロレンツォ、エスティゴーア、ナタン、オリヴェラ MFロボツカ、アンギサ、ジエリンスキ FWポリターノ、オシムヘン、クヴァラツへリア
マドリー GKケパ DFカルバハル、ナチョ、リュディガー、カマヴィンガ MFチュアメニ、バルベルデ、クロース、ベリンガム FWヴィニシウス、ロドリゴ

特徴

ナポリのボール保持は4123 非保持は4141⇨インサイドハーフのジエリンスキを一列あげた442。
マドリーの保持は一応表記しておくとヴィニシウスが左サイドに張った4312 非保持はベリンガムを左に落とした442。

マドリーは流動的な立ち位置で攻撃。左サイドはヴィニシウスが幅を取りベリンガムも流れてくる。右サイドはカルバハルが幅を取りロドリゴは自由な位置どり。バルベルデも流れる傾向あり。クロース左下に列落ちからゲームメイク。
マドリーは近い距離感に人を集めて相手のプレスを交わす。近い距離に寄ると相手を引き寄せることもあるがパス交換にかかるリスクと時間的ロスが少ないためレシーバーは意外とフリーになるし密集地で呼吸できるマドリーの選手なら効果的のように思える。

ナポリは4123の静的に近い配置。アンカーのロボツカを使いながら、無理ならインサイドハーフ列落ちからのレイオフで前向きを作りながらワイドの特徴ある選手を使い前進。サイドバックが内側から抜ける傾向あり。センターバック⇨ウィングのパスコースを空ける位置どり。

個人、集団戦術

横方向のドリブル

マドリーもナポリもワイドの選手がボールを持った時の横方向へのドリブルの使い方が上手かった。横方向にドリブルすることで対面のマーカーの対象を変えることができる。そうすることでフリーマンを作ることができる。アタッキングサードで使うことで、2枚目のカバーにあえてカバーさせて1枚目を無力化することでシュートコースを作ることができる。

横方向のドリブルで相手のマーカー対象を変更する


ワイドの活かし方

ナポリにはクヴァラツへリア、レアルにはヴィニシウスという強力なアタッカーがいる。そこを活かすために周囲の選手が寄らないようにしたり、1vs1ができる良い状態でボールを渡したり、タイミング良くニアゾーンを抜けたりとしていた。

アタッキングサードの3,4人の関わり

マドリーの選手は3,4人のユニットでサイドを攻略しようとする節が強かった。単純な出して抜ける動きを高精度で繰り返し、そこにドリブルを混ぜながら相手を止めたりする作業をしていた。抜ける動き⇨スペース空く⇨3人目が使うという単純ながらも相手が付きにくいコンビネーションアタックが素晴らしかった。

抜けると入る動き

相手の守備ルールを見抜く

相手の守備がゾーンを基調としているのか、マンツーマンの傾向が強いのか、エリアごとに使い分けているのかによって攻め筋は変わってくる。レアルはマンツーマンの傾向が強いので、ナポリはドリブルを始めた選手に対して花道を開けるように移動していた。結果的に2点目のPKはそうして生まれた。

ナイスゲームでした。
FT2-3 Madrid win





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