④長男のこと(強豪クラブチーム)

中一の長男は誰よりもサッカー愛が強い。漫画もサッカー、Switchもサッカー、YouTubeもサッカー。勉強では学年10番くらいなのだが、本気でサッカーの強豪高にしかいくつもりがない。

会話の中でたまに地域の一番の進学校を話のネタにするのだが、「そんなサッカーの弱いとこいくわけないじゃん」という感じ。


長男は小3でサッカーを始めた。つまり弟がJ下部にスカウトされる年齢(小2)の頃、未経験者で全くの素人だった。チームの中ではちょっとは上手い方だったかもしれないが、弱小チームだったため負けてばかりだった。

小4の時、現在次男が所属しているJ下部のセレクションを受けた。1次で落ちた。というかセレクションではコーチは長男のことをほぼ見ていなかった。

たまに「もっと早く始めてたらよかった」ということを言っていた。そんな思いをさせて、親として何かできなかったかと本当に申し訳なく思った。その時は。

しかし、長男は自主練の鬼だった。家でゴロゴロしている時はほぼなかった。仕事が終わって家に帰ると、ほぼ庭で体幹トレーニングや基礎練習をしていた。次男はとなりでボールを蹴って遊んでいた。

そしてある時期、急激に上手くなった。

小6になる時、J下部の選抜スクールに合格した。その時、初めて長男が外の人に認められた気がして嬉しかった。長男も上手くなっていく自分に満足そうだった。選抜スクールの仲間は何人かJ下部ジュニアユースに内定をもらい、長男にはその話はなかったが、その頃には「もっと早く‥」という言葉は聞かなくなっていた。

11月頃、地域の強豪クラブチームからお誘いを受けた。次男のようなはっきりスカウトというわけではなかったが、「他のチームを受けずに、うちを受けてほしい」という話だった。実際に合格通知が来た時は本当に嬉しかった。本人は「スカウトされてるんだから当たり前じゃん」と言っていたが。

自分としては、プロになってほしいとかは微塵も思ってない。はっきり言って公務員になってほしいと思っている。ただ、長男が認められたことが本当に嬉しかった。

そして、スポーツも急に成長することがあるんだなぁと実感した。










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