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FUJIFILM SUPER CUP 2023 横浜F・マリノス戦 プレビュー

2023年、日本サッカーの開幕を告げる一戦。
J1王者と天皇杯王者が国立で激突する。
王者の意地か? ジャイキリか?
日本中の注目が集まる。

1.前回対戦

横浜FMと甲府の前回対戦は2017年まで遡る。
甲府のホームに横浜FMを迎えた試合。
甲府はドゥドゥ(現・FC今治/J3)のゴールで先制に成功すると、GKの河田を中心とする守備陣が奮起し、1-0の甲府リードで試合を折り返す。後半に入ると、早々にドゥドゥのこの日2点目のゴールが決まり、2-0と横浜FMを突き放す展開となる。その後横浜FMのウーゴ ヴィエイラ(現・ヒバーニアンズ/マルタ1部)の得点で1点を返し、反撃の兆しを見せる。しかし、その後甲府にPKが与えられ、これをリンス(現・北京北体大足球倶楽部/中国2部)がきっちり決める。後半ATに横浜FMは2点目を返すも、同点に追いつくことは出来ず3-2でホームの甲府が勝利した。

2.見どころ

横浜FM
見せろ、王者の意地。昨季、J1リーグの頂点に立った横浜FM。王者として迎える新シーズン、狙うはリーグ連覇。そのために、FUJIFILM SUPER CUPを制することが第1歩となるだろう。Jリーグ王者として臨むこの試合、J2チームには負けていられない。王者の威厳を見せ、悲願のタイトルを獲得したい。

甲府
下克上はまだ終わっていない。昨年の秋、天皇杯でJ1グラブを次々に下し優勝に輝いた甲府。今季の初戦はJ1王者の横浜FM。シーズン初めの相手としてはハードルが高そうな部分もあるが、倒せば最高のスタートを切れる。この試合、勝利のカギとなるのは"先制点"だろう。新戦力のFWたちの得点力と新たに就任した篠田監督の手腕が問われる。

3.昨季成績とオフシーズンの動き

横浜FM
ケヴィン マスカット監督2年目の昨季は、3年ぶりにJ1優勝を果たした。リーグトップの得点の多さと失点の少なさで2019シーズン以来の優勝に輝いた。オフシーズンではMVPを獲得した岩田智輝(セルティックへレンタル移籍)や仲川輝人(FC東京へ完全移籍)、守護神の高丘陽平が海外移籍のための交渉でチームを離れた。しかし、Jリーグでの実績がある植中朝日(←V・ファーレン長崎)や上島拓巳(←柏レイソル)など有力な選手も獲得。ケヴィン マスカット監督3年目となる今季は「Brave & Challenging~勇猛果敢~」のスローガンのもと、狙うはJリーグ連覇。そのための第1歩として、まずはFUJIFILM SUPER CUPを制したい。

甲府
吉田達磨監督の指揮の下、J1昇格を目指した昨季は、J2リーグで18位に低迷。しかし、天皇杯ではJ1クラブに対し5連勝。頂点に立ち優勝を掴み取った。その吉田達磨監督は昨季限りで退任。新たな指揮官として今季は山梨県出身の篠田善之氏を招聘。昨季の主力メンバーの山田陸(名古屋グランパスへ完全移籍)や石川俊輝(レンタル移籍期間満了に伴い大宮アルディージャへ復帰)、浦上仁騎(大宮アルディージャへ完全移籍)などがチームを去ったが、長谷川元希などの移籍が予想された選手が残留。補強ではレンタルで蓮川壮大(←FC東京)や品田愛斗(←FC東京)が、2019シーズン以来の復帰となるピーターウタカ(←京都サンガF.C.)などが加入した。今季はACLもあるだけに、選手層も厚くなった。J1昇格を最大の目標として今季のJ2リーグを闘う。

4.予想フォーメーション

手前が横浜FM、奥が甲府

横浜FM
GKは守護神の高丘がチームを離れているため、オビ パウエル オビンナを予想。
4バックは右から30歳の誕生日を5日後に控える松原、代表歴のある畠中、ブラジル人のエドゥアルド、トレーニングマッチで好調の永戸を予想した。
ボランチはキャプテンの喜田と若手の渡辺を予想。
トップ下は西村を予想。
強力な3トップは右から水沼、アンデルソン ロペス、ヤン マテウスを予想した。

甲府
GKは昨季の天皇杯で凄まじい活躍を見せた河田を予想。
4バックは右からキャプテンの須貝、在籍21年目となるベテラン山本、ブラジル人のエドゥアルド マンシャ、大卒ルーキーの三浦を予想。
ボランチはレンタル延長の松本凪生、2019シーズン以来の復帰となる佐藤を予想。
2列目は右から大卒3年目の鳥海、今季から10番を背負う長谷川、大卒ルーキーの水野を予想。
トップは2019シーズン以来の復帰となるピーター ウタカを予想した。

5.注目選手

横浜FM

水沼 宏太

昨季J1ベストイレブンにも選出されたサイドアタッカーの水沼。在籍4年目となり、マリノスの顔になりつつある存在。彼岸のタイトル獲得に全力を尽くす。

甲府

ピーター ウタカ

2019シーズン以来の復帰となったピーター ウタカ。昨季はJ1で9得点を挙げ、京都の残留に貢献。戻ってきたエースの活躍が勝利には必要だ。

6.新シーズンの幕開け(あとがき)

2023シーズンがFUJIFILM SUPER CUPによって幕を開ける。
その試合に甲府が関わることが出来るのは光栄な事だ。この試合、勝利すればタイトルと3000万円が手に入る。しかし、相手は王者の横浜FM。そう簡単に勝てる相手では無い。「下克上を完結させたい。」そう語るのは新しくキャプテンに就任した大卒3年目の須貝。
県民80万人の想いを乗せて闘う。

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