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マッチング試験(就職)について②

こんばんわ。サッカー大好き青年です。今日は前回に続き、医学部生の一大イベントであるマッチングについて話したいと思います。

前回は、大雑把にマッチングする病院の種類について述べましたが、今回は私が思うそれぞれの病院の特徴を語りたいと思います。

①自分が卒業する大学の病院に残るメリット

・慣れ親しんだ環境で研修生活を過ごせる。

実習などで経験していることもあり、科ごとの雰囲気が分かっていることや、知っている先生が多くいることになります。また同期や一個上の先輩なども多くが知り合いなので医師としての一歩を踏み出す上で、慣れた環境であり緊張はほぐれると思います。心配事が少なくなります。

・先生が教育に熱い

これはどの病院にも言えることですが、決定的に違うのは母校の先輩後輩の関係になりやすいことです。やはり先生たちも人間ですので母校の後輩には愛を持って接してくることが多いと思います。

・多くの疾患に出会える

大学病院なのでありふれた疾患から、大学でしか見れないようなレアな疾患が見れると思います。これは大学病院ならではです。研究や教育面では十分な体制が整っていると思います。

・マッチングがほぼ確実

マッチングは就職活動ですので落ちることもあれば受かることもあり、事前に見学や対策が必要になります。自大学ですと基本的には見学もいらないし、面接を受けるだけで受かることがほとんどなので無駄な労力が要りません。また大学はフルマッチしないところもあり、2次募集になってからでも応募できる場合もあります。

*都内の大学だと他大学の生徒を取りたいなどの意向があるため、そうはいかないらしい場合もあるらしいです

②自分が卒業する大学の病院に残るデメリット

・環境に甘えてしまう

メリットでも述べましたが、慣れ親しんだ環境であるためどうしても実習の延長になりがちという声も聞きます。ダレがちなひとには甘い環境だと思います。先生によっては初期研修では環境を変えるべきと熱弁されました。(私も賛成です)

・給料が安い

大学病院は基本的給料が安いです。都心に近い程、その傾向が顕著になります。基本給以外にも当直代もそんなに出ないので、地方に出る人とかなり差が出ると思います。お金は今求めるべきでないと言われてもやはり気になってしまいますよね笑

・研修医の人数がとても多い

これを良しとするか悪とするかは人次第ですが、大学病院だと初期研修医は1、2年目を合わせると50〜100人くらいになります。(実際は外病院に出ることもあるので全員が同じ病院にこの人数はあり得ないとは思います)人数が多いことで症例や手技数が減ったり取り合いになることも考えられます。つまり積極性があれば十分に経験ができるし、サボろうと思えば人の森の中に隠れられます。

③他大学の病院で研修するメリット・デメリット

・人数が多いのは変わらないが環境が変わる。

環境のことは上記しましたが、他大学に行くことで間違いなく変わります。ただこの環境の変化は市中病院に行くより明らかです。このことはアウェイに乗りこむことと同義だからです。その大学出身の研修医にとってはそこがホームですから。ただこのアウェイ具合は大学によってだいぶ違います。都内の大学などでは他大学に寛容なところもあります。それは自分が病院見学などで確かめるのがいいと思います。

・マッチング対策が若干必要

自大学に残るよりは見学や対策が必要になりますが、市中病院などよりは楽かと思います。また成績書(CBTも含む)や推薦書などが必要な場合が多いのでその準備も必要になります。

他の点は①や②とほぼ変わらないと思います。他大学で研修する人の多くは、環境を変えたい、立地を変えたい、その大学の著名な先生のもとで学びたいなどが主だった理由だと思います。

また補足ですが大学病院によって、1年は大学研修、もう1年は外の市中病院で研修するたすき掛けなどもあります。


④まとめ

自大学、他大学で研修するメリット・デメリットは人によってかなり変わると思います。ここにないメリット・デメリットも多く存在します。市中病院について述べた際に比較していただけると分かりやすいと思います。

またマッチングについては主観的な意見なので、参考にする程度にしてもらえば幸いです。

市中病院については別の記事で書きたいと思います。

何か聞きたいことがあれば遠慮なく質問してください。


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