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【韓国ビザ】F2-2(ハーフビザ)取得まで

留学、就労、配偶者… え、じゃあ、子どもは?

 実はわたくし、最近まではE2ビザで、韓国のとある日本語学院でネイティブ講師の仕事をしていました。しかし、ハードすぎるスケジュールや毎月の赤字など、現実の諸々に耐えられず、転職を決意。外国で求職すること自体、難しいことだと思うのですが(私のようなへっぽこキャリアは特にTT)そのなかでもネックはやはりビザでした。会社からビザを発給してもらえるところはなかなか無く、F6ビザなど既にビザを取得している人優先というところが多かったです。
 そこでふと、疑問が浮かびました。わたくし父は日本人ですが、母は韓国人。母は帰化せず、現在も韓国籍のまま永住権を取得して日本に住んでいます。そうです。わたくし、俗にいう日韓ハーフなのです。
 ( ;∀;) 一応親、ここの国民なんですけど、子どもにもなんかビザないっすか(切実)!という気持ちで、1345へ架電。
 幸いなことにありました!ハーフビザなるものが!


F2-2とは。

 F2ビザ(居住ビザ)自体は周知のように、永住権の前段階的な位置づけで、韓国に長期滞在する外国人のためのビザですが、そのなかでも「F2-2」は韓国人を親に持つ人のためのビザです。これも経済活動に制限がほぼないので、これさえあれば転職活動も上手くいくはず!燃えました。

 F2-2ビザの対象者は以下の2通りだそうです。

国民の未成年外国人子女

【F-2】 居住 상세보기|査証(ビザ)業務案内駐大阪大韓民國総領事館 (mofa.go.kr)

国民と婚姻関係(事実上の婚姻関係含む)にて出生した子女

【F-2】 居住 상세보기|査証(ビザ)業務案内駐大阪大韓民國総領事館 (mofa.go.kr)

 ただ、韓国ハーフといえども対象外になることもあるようです。過去に韓国籍を持っていたか確認した上で、自分がこのビザの対象かどうか、一度問い合わせた方がよさそうです。

 わたくしの場合、とっくの昔に未成年ではなくなっていましたが(´;ω;`) 2番目の「国民と婚姻関係にて出生した子女」という項目が該当するので、申請することができました。オカアサン(人''▽`)アリガトウ☆

必要書類

  1. パスポート

  2. 証明写真(標準規格サイズ:3.5 × 4.5)

  3. 手数料(外国人登録証3万₩・郵送受取4,000₩/資格変更の場合 変更手数料10万₩)

  4. (既に外国人登録をしている人は)外国人登録証

  5. 国民との婚姻関係で出生したことを立証する書類(※外国発行の書類の場合、第3者による翻訳版の添付+翻訳者の身分証+翻訳者確認書+外国発行の書類に対するアポスティーユ認証が必要。)

  6. 身元保証書 *指定様式あり

  7. (上記保証書に記載した)身元保証人の身分証

  8. 統合申請書 *指定様式あり

  9. 外国人職業申告書 *指定様式あり

  10. 在留地立証書類(本人名義の賃貸契約書など)

 いつにもまして、多いんですよね ( ..)φメモメモ
 しかも、インターネットには記載のない書類もあったりして、申請までやはり一筋縄ではいきませんでした。

 F2-2ビザの申請にあたり、一番重要だったのは5番の「国民との婚姻関係で出生したことを立証する書類」でしたこれがまた厄介で^^
 1345に電話した際には、まず「遺伝子検査確認書や出生証明書などを~」と案内されましたが…そんな韓国ドラマじゃあるまいし、DNA検査なんて( ;∀;) したことがあるはずもなく。そして日本国籍しかないため、韓国領事館に出生届も出しておらず。
 他の書類ではどうかと尋ねたところ、「戸籍謄本+両親の婚姻関係証明書」でもOKとのこと。早速両親に連絡し、書類をそろえてもらいました。

 しかし、ここで注意。留学ビザなど他のビザと同様に、「外国で発行した書類」にはアポスティーユ認証が必要で、かつ、外国語の書面内容を韓国語に翻訳した翻訳版も必要なのです。しかも今回は本人による翻訳はNGで、第3者に翻訳を依頼するしかないとのこと。
 依頼する翻訳者は専門家ではなくてもいいが、翻訳者の身分証と翻訳者確認書の2点も添付しなければならない、と指示を受けました。
 …まあ、本人翻訳NGは当然かもしれないですけど( ;∀;)

 わたくし実はこの点を失念していたため、一度申請に行ってトンボ帰りとなりました。トホホ
 韓国にいて、しかも休みほぼなしの悪魔的スケジュールで アポスティーユ認証なんてどうやって取ればいいんじゃ!(;O;)
と悩んだ挙句、日本にいる国際行政書士の方に依頼することにしました。なんさん仕事が早い!^^ ※下にリンクあります。

 韓国の住所に返送してもらったため、手数料など合わせ、総額¥26,000ほどかかりました。ちなみに韓国の行政書士の方に見積もりをお願いしたところ、航空券代まで上乗せされるようでほぼ2倍の値段を提示されました…。逃
 今回、韓国語翻訳とアポスティーユ認証代行を依頼して、約2週間で受け取ることができました。(人''▽`)感謝(依頼・連絡は全てemailで行いました。)
 また、身元保証人は親戚にお願いしました。こちらは、韓国に現在住んでいる人なら親戚でなくても大丈夫だそうです。まあ、親戚が結局一番お願いしやすいですけどね!

取得までの流れ

だいたいの流れは以下のようになります。わたくしは一度足踏みしたのもあって、書類を集めて申請するまでに約1ヶ月かかりました。スムーズにいけばもっと早いはずです。

  • 12/14 母にF2-2ビザのことを相談。戸籍謄本などの書類を頼む。

  • 12/19 本籍にて戸籍謄本取得(父)。母とわたくしの名前両方記載のもの。

  • 12/22 日本にある韓国領事館にて両親の婚姻関係証明書取得。

  • 12/22 EMS送信。(日本>>韓国)

  • 12/29 EMS受取。

  • 01/02 外国人庁 予約日。⇒書類不備のため、申請不可( ;∀;)

  • 01/04 金本国際法務特定行政書士事務所にアポスティーユ代行と韓国語翻訳を依頼。

  • 01/16 EMS受取。⇒書類集まる

  • 01/31 外国人庁 予約日。⇒申請終了!

 申請後、約2週間ほどで新しい外国人登録証を受け取りました。無事にF2-2ビザ取得です☆

 わたくしと同じハーフの方…あまり情報がないこのハーフビザですが、親が韓国人なのに韓国に住めないはずがなかろうも!という気持ちで、ぜひあきらめずに申請してみてください。少しでもこの情報が役に立ちますように!


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