日記：迷うやつは弱い【24.06.27】

僕普段ね、ワンピースは読まないんですけど、それでもときどき気になって今なにしてるんだろうってチェックするときあるんです。それで、いつかのワンピースで、ルフィのおじいちゃんのガープが言っていたセリフが印象的でした。
「迷うやつは弱い」。これです。割と最近だと思います。今日はこのセリフをよく思い返していましたね。

僕、漫画のセリフって作者の哲学がもろに出るよな〜って思うんですね。このセリフってまさに尾田栄一郎先生の生き様そのものだと思いませんか？こんな長期間ワンピースという巨大コンテンツを連載し続けてるの化け物でしょ。しかも、ほぼ休みなくです。すごすぎる。
ここでおそらく槍玉にあげられがちなのは冨樫先生だと思うのですが、あの人はたぶん完璧主義者だとおもうんですよね。それにもう十分作品を残しているので、もういいじゃないですか。まあ宮崎駿みたいな感じでのんびり見守るのが正解なのかなと最近は思っています。

話はそれましたが、迷うやつは弱いっていうのはシンプルかつ奥深い教訓だと思うんですよね。まあいろんな捉え方ができると思うんですけど、僕は生産性とか、選択と集中という目線でこのセリフについて考えることが多いです。

選択と集中。どうですかね。選択と集中が大事だってよく言われる世の中ですけど。まあ大事っちゃ大事だと思います。というか、わざわざ声を大にしなくてもみんなわかっていることなんじゃないかと思いますね。エネルギーを集中させたほうが、より早く大きな結果がでやすくなるって誰でもわかるでしょ。手を離したら、地面にボールが落ちる、というくらい当たり前のことで、自然の摂理の話をしているだけだと思います。だから、大事なのは当たり前なんですよね。

ただただ。僕はね、迷わないっていう視点も大事なんじゃないかと思うんです。僕はやりたいことがいっぱいあってね、まあその中でもなるべく選択と集中を考えていますがやっぱり分散しますよ。で、僕はそれを受け入れているし、こうしかできないからって納得しているんです。でも、たぶんそうじゃない人もたくさんいるんじゃないかなって思うんです。迷っていて足が止まる人も多いんじゃないかな。あれもやりたい、これもやりたい。でも時間がたりない。ああどうしよう。とうだうだやっているうちに一日がおわる。みたいな。ああだこうだと迷って足が止まるくらいなら効率が悪くても全部やってみる、そしてそれをひたすらに続けてみたほうが結果的に遠くにいけるんじゃないかなって思います。もちろん一つのことだけをやっている人には勝てないかもしれないけど。でもいいじゃんべつに。とくに芸術の世界は勝ち負けじゃないし。そこにあるっていうことのほうが圧倒的に価値があるよ。へたくそでも。

選択と集中について語るとき、迷いによるブレも一緒に語らないとダメなのかなって思います。だって人間はロボットじゃないからね。そして、選択と集中を強いることで、へたくそな人は実は大事なものを切り捨ててしまっているのかもしれない。案外ね、僕の周りは選択と集中できている人多いですよ。でも僕が思うに本当にそれをすてていいのかなって思う時あるんですよね。今は大事と思えないものが後になって大事になるかもしれない。実は今心が荒れていて冷静に見極められていないだけかもしれない。そんなときだってあるはずです。僕だってなんども間違っているし、そのときの感情で何かを決めたり動いた瞬間なんて山のようにあります。本当にただしく選ぶって、とっても難しいことだと思うんですよね。一度基準ができれば少しは楽になるんですけど、最初から明確な基準を持っている人の方が少ないと思うんです。だから、最近は選択と集中を雑に促すようなことはやめたほうがいいよなって思っているんですよね。まあ大事であることには変わりないのですが。いずれにせよ、選択できたとしてもできなかったとしても、とにかく迷わない、足を止めない。それが大事だと思います。

と、いいつつ、僕も何度も足を止めているので。そのときそのときで立ち止まって納得いくまで考え抜いている。そしてそのあと、数歩あるいたあとにまた立ち止まるみたいなこともやっていて。だからこそ、刺さるんですわ。実は今日も少し迷いが出た瞬間があって、だからこそ思い返していたんですねガープの言葉を。

思うにね、迷う時ってちょっと理屈っぽくなってるときなんですよね。経験や感覚よりも先に、理屈や都合が先走っている。そういうときに僕は迷いがちです。そういうときは一度自分の信念に立ち返ったりして、一つずつ丁寧に確認してあげるといいと思うですよ。自分の感じ方とかやりたいこととか、もう全部フル動員してちゃんと確認をとるんです。これは大丈夫ですか？こうしたらしんどくないですか？って。そうやっていろんなバランスをとって納得した先だと迷わないんでね。迷っているうちはまだ考えたりていないか、経験（材料）が足りていないかのどっちかじゃないですかね。

まあちょっと難しい話をしたのかなと思います。が、答えはシンプルで「迷うやつは弱い」これに尽きます。だから、何を優先するか選ぶ、のと同時に、迷いをなくす、っていう視点でものを考えるのも重要やとおもいます。おわり。