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総集編は新作の糧に。

3月末まで平然と撮影は行われ続けていたが、正直 恐れてはいないほどの世界的大規模事態により、4月ドアタマまでの駆け込み収録は 間に合ったり間に合わなかったりと分かれ、大半のバラエティは 【総集編・傑作選・名場面集・アワード】を放送している。
急遽の事態の上 使われる言葉は 泣く泣く総集編、なくなく傑作選、しょうがないから名場面集を放送 というな 制作側の力足りなさを強調するような表現が多い。熱心に番組を熟知してご覧いただいている視聴者の方には 毎週のように放送済みのものを放送することはしょうがないくも申し訳ない思いでいっぱいであろう。特に始まったばかりの番組や、マイナーチェンジした番組は ここ最近の放送を改めて放送するということは視聴率低下にもつながるちょっとした痛手でもある。
テレビ業界は 各局 各番組のこれまでの名作を張って 番組の質をキープするのが とりあえずこの2ヶ月の策略とする考え方の他に ポジティブに考えてみれば、総集編は製作側にとって 落ち着いて振り返りができる 類い稀で大事な時期だと思う。


【風化させてはならない番組独自のらしさを再発見】

#イッテQ を想像しながら、読んで欲しい。
この時期に強いのはやはり歴が浅はかではない長寿番組。総集編・傑作選・名場面集も構成できるし、定番のプレイリストは何度見てもウケる。リモート収録ももはや常識となってきたが、長寿番組は 総集編を組めば 最低 ひとりがプレイリストごとに感想Vを送ってもらえば形は作られるし、しかも長きにわたり 収録に参加したメンバーは 企画への思い入れがめっぽう強く エピソードが成り立っているため、新たに質問を放り込めば エピソードを掘り下げ、そこから5分ほど 新鮮な映像の素材を獲得できる。収録の名場面をさらにディープにするひと工夫をすることで 一気に息を吹き返し、目新しいものになって 今に帰ってくるところが 総集編ならではのメリット。初回放送日の視聴率が悪かった作品も 良作と共に楽しめて、この日出かけてて見逃した回を 初めて知る機会が まさか総集編だったとは!と感じる 熟知したファンの方も経験があるのでは無いだろうか。視聴率低迷期でも この番組の流派が100%受けつがれてるのは確実。 不調ながらも再び蔵出しされた映像がこの時期になって うなぎのぼりの名作となり 番組の質を上げる 大きな糧になるケースだってあるのだ。
新作コメントを表紙としてまた場面を観た視聴者は、『あの頃はめちゃくちゃ面白かった!』とか、『子供だったから意味わかんなかったけど 今見るとめっちゃ面白いなコレ!』とか、番組サイトや番組ツイッターにコメントが自然と集まってくる。こういう自然と集まるファンからの賛否や意見というのは 生まれたてであり、その時代の年齢層や 少なからず吹き飛んでしまった番組の趣旨の根本を改心できる 貴重なご意見であると思う。勿論目を通し、いつかの総集編・新作が出来た時 【祝復活‼︎】なんてことが起こったら、これはみんな喜ぶことであるし 過剰にバズることも有り得る。受け継がれる企画となる期待も膨らみ、名残惜しさの後悔も 取り返すことも可能な 空気の通りがいい番組になっていくはず。
昔から自分が思うこと
** 【今のテレビに必要なのは原点回帰】 **
しれっと終わるコーナーがあるのは カッコ悪いし、製作費の無駄よりも 視聴者のショックの方がでかいと思う。自分が携わる番組の前提や定番を 風化させず すぐ崩さず持ち堪えて 過去作をはたいて導入していけば、活気付く日が必ずくるはずである。現代の編集技術を付属させるのも悪くは無いが、その加減もこれから把握していくのも大切である。平成生まれが 大人になって、めざせポケモンマスターとか 懐メロを聴くと それを機に懐メロにハマる現象とおなじだと思ってもらえば 楽っちゃ楽だろうw

この機会から徐々にリモート収録のコツというのを掴み、#有吉の壁 のように 新作フルラインナップの最新回を更新する番組も5月になって 着々と増えている。リモート撮影の分析は また近日お送りする。

最後、無料の文春オンラインみたいな締めかたになってしまいましたが。

ここまで閲覧していただきまして、ありがとうございました。

ではまた。

#川添友太郎

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