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おつかれさまぁー。 ノックをすることなく事務所へ入ってきた女性は、溜息の入り混じった声で挨拶をする。 背後の気配に反射的に顔を向けると、先に休憩を始めていた陽菜は、テーブル上におもむろに広げていた荷物を手早く目の前にまとめた。 おふかれふぁまれふ・・・ 残り一口にしては大きすぎたサンドイッチを咄嗟に口へ詰め込んだために、不恰好な挨拶を返してしまった。 両腕をぶらぶらとさせて気だるげに歩く彼女は陽菜の隣のパイプ椅子を引きずり寄せ、乱暴な音を立てながらドカッと腰を降ろした。 着