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乗り継ぎ乗り換え東京駅へ

目指せスーパースター。蕎麦宗です。

昨日のつづき。

熱海から東京上野ラインに乗り換えて品川へ向かう。グリーン車で一杯やりながらトンネルの合間に見える相模湾はまだまだ夏の色。東京と大阪を結ぶ大幹線だった東海道本線も、新幹線のおかげで随分とぶつ切りになってしまった。でも、この風景だけはきっと*C62が走っていた往時と変わりない。熱海〜小田原間の周辺は、中国の景勝地『湘南』をその名にもらった通り、この路線一番のハイライト。特に根府川駅は自分的に駅の中で最上位にある。

早川を過ぎると密集する近郊住宅地に風情を失うが、2階建車両からの眺めはそれを補ってくれる。東京駅の美術館へ向かう前に所用で渋谷へ行くために、予定は湘南新宿ラインに乗るつもりだった。渋谷へ直接行けるからだ。東海道本線や山手線といった路線をまたぐ、〇〇ラインといった相互乗り入れ運転ができて久しい。その恩恵で乗り換えなく様々な駅へ向かうことが可能となった。反面、遠く離れた地の事故が原因で遅延が増えたのも確か。通勤時にヤキモキしている方も多いだろう。この日乗れなかったのも実は電車の遅延が理由。それは痛し痒し。

おかわりのハイボールのせいで気がつくと品川駅だった。慌てて起きて山手線に乗り換え渋谷へ。その後、用事を済ませ東京駅へ向かうルートを新宿廻りにした。新宿は日本最大の乗降客を誇る駅。黄緑の山手線E235に混じって、緑の埼京線の横に濃紺の相鉄線特急が走る。件の相互運転はJRと私鉄との交流を生み、本当に東京近郊は便利になっている。地方もぜひ真似て欲しいものだ。

オレンジのE233に乗り込み東京駅へ。中央線はあまり馴染みがない路線だが、黄色の中央線・総武線快速が千鳥ヶ淵を行くあたりは東京らしさを最も感じる場所で好きだ。季節は春の桜の頃が良い。これも江戸城のお堀だと思うとどれだけ巨大な城だったのか。そうこうしているうちに神田を過ぎ、結構な勾配で駆け上がり高い位置にある東京駅の1番ホームへと滑り込む。赤れんが駅舎のドームの真横へと終着、対向の2番ホームには回送のE353《あずさ》が待っている。眼下に北陸や北海道そして東海道の新幹線が見える。地方と異なり東京には様々な種類の色とりどりの電車が走っていて楽しい。夏休みの子供達がはしゃいでいるのもわかる。生真面目なJR東海も悪くないが、少々列車の種類は殺風景。

本日の目的地、東京ステーションギャラリーは丸ノ内側の北口にある。長いエスカレーターを降りて北側ドームの吹き抜け天井を眺めながら向かうは『バウハウス展』。3ヶ月越しに来ることができた。で、つづきはまた明日。

さて、ガンバラナシませう。

*C62…幹線の旅客用蒸気機関車。日本の高度成長期を支えた。

#電車乗り継ぎ遊び  #相互乗り入れ運転 #バウハウス展 #夏休みの遊び


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