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追いつけ追い越せ

目指せスーパースター。蕎麦宗です。

 ロードバイク仲間の若者がツーリングに誘ってくれたので半年ぶりのロングライド。彼は転職と転居の関係で実家の磐田に戻るとのこと。ジュビロで知られた静岡県磐田市は母親の在所があり、自分自身も足掛け5年住んでいたところなので愛着のある街。自然とその若者、《とう》君にも親近感がある。

 朝の7:00に函南町の《川の駅ゲートウェイ》をスタートして、まずは十国峠。3年前ならば余裕を持ってアタック仕掛けて振り向きざまに『お尻ペンペン』なんて笑いながらやっていたおオジサンをあっという間に抜き去り、その自分を数年前に追い越していったかつての若者の一人である《手塚》君をも、ひょいと抜き去り背中を見せている。若いって素晴らしいって話は【わけぇもんにはかなわぬ】にも書いた。

 芦ノ湖畔から仙石原に抜けて、箱根湯本へ向かうR138の下りはモミジの紅葉で真っ赤に染まっていた。早川で知人の《神戸さえ》さんのやっている幻のパン屋《*ヴァイツェンさえ》さんでパンを買い込んで(食パンまで頂いてありがとうございます)、熱海で酒屋を営む知人へと届ける。籐君も手塚君もサボリで走れないオジサンの、そんなのんびりツーリングに付き合ってくれた。

 真鶴・湯河原と相模湾の煌めきを眺めながらスピードを上げる。ミカン畑の石垣が右手に見えると手塚君のペースアップ。籐君もすかさず反応。『ムリ!』と、さっさと諦めて僕はマイペース。 
 待っていてくれた二人に合流したその足、熱海の《富岡酒店》に立ち寄り、幻のパンを届けたらめっぽう喜んでくれた。《ヴァイツェンさえ》の営業日は少なく、その方の定休日には合致していない。なので、ますます幻のパン。ならばと配達を買って出たそれゆえではあるが、喜びのみでなく、3人分のお土産を沢山頂いた。あきらかにパンの価格の10倍(ありがとうございま過ぎます)。3人揃って有り難く頂戴して、ズッシリとなったリュックを籐君に背負わせて来宮神社の坂を登る。それでも籐君にはちっともついてけずにいたら、おかわりしに戻ってきた。再び若いって素晴らしい。

 丹那トンネルを抜け距離は丁度100kmほど。三島へと下って《山羊や》さんへ立ち寄って昼食。こちらも散々お世話になった方がやっているお店。すっかりフルコース以上の定食で舌鼓、腹一杯。ご馳走さまでした。

 僕の背中を追いかけて一緒に走っていた若い仲間達が、あっという間に自分よりも速くなっていく姿は頼もしい限り。応援したい気持ちでいっぱいだ。そして彼らもまた、よりうら若き者達から追いつけ追い越せと、その背中を目標にされる時が来る。きっと手塚君も籐君もまた、応援して胸を貸し、喜んで追い越されてゆくのだろう。

《いつか星を掴んだのなら、その星のかけらを分け与え給え》

 それはこれからもずっと続いてゆくこと。自分の仲間達はきっと大切にしてくれるって思ってる。

さて、ガンバラナシませう。

*ヴァイツェンさえ…今(2023年1月現在)は小田原市早川『あさみどり養蜂』内にて週5日で営業中。幻ではありません!詳しくはこちら→https://m.facebook.com/weizensae/

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ヴァイツェンさえ
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相模湾と向こうに真鶴

#箱根路   #ヴァイツェンさえ #富岡酒店 #山羊や #星を掴むとき





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