はっぴいえんどのゆでめん
流行歌を自国語で歌うか、原語で歌うか?
米国では、英語の歌詞でなければセールスが思うように伸びないと聞いたことがある。
そうして、ブラジルのボサノバやフランスのシャンソンといったジャンルの歌詞が英語化されて、スタンダード音楽として世界中で流通している。例えば、ボサノバのイパネマの娘やシャンソンのマイ・ウェイは英語の歌詞が最も歌われ、レコードの売り上げも多くなっている。
ロックンロールは、米国で生まれた音楽ジャンル。英語の歌詞が最も親和性が高い。
現在の日本国内では、日本語のロックンロールが数多く流通し、何ら違和感はない。こうした日本語でロックンロールを歌うことについて、当初は、英語の歌詞でなければ云々などと、いろいろな議論が巻き起こったといわれている。
この日本語ロックのはしりといわれる「はっぴいえんど」は、大瀧詠一さん、鈴木茂さん、細野晴臣さん、松本隆さん(五十音順)という、その後の日本のロック音楽、ポピュラー音楽の最重要人物として、日本の音楽史に輝く面々がわずか数年間活動した伝説のバンドです。
「はっぴいえんど」の曲を聴いたことがなくても、その後、4人の方々が、何等かでかかわった曲を聴いたことがないという日本人はほとんどいないのではないでしょうか。
もちろん、私は「はっぴいえんど」をタイムリーに聴くジェネレーションではなく、発表から10年以上経た後に初めて耳にした類の人ですが(それも、最初に聴いたのは風街ろまん)、4人の誰かがかかわった曲は、タイムリーに聴き続けています。
さて、その「はっぴいえんど」の最初のLPレコードのジャケットは「ゆでめん」と呼ばれてとても有名なのです。そのロケ地に行ってきました。
現在は、そのゆで麵屋はすでに存在せず、傍らに風間という表札が残るだけですが、風間という名前を見るだけでとても生々しく感じました。
ゆで麵屋自体がどんどんと消えています。と思っていたら、中野駅の近く、新井薬師近くにゆで麵屋がありました。