昼下がりの高松
彼女はどっかりとソファーに腰掛け、足を組んで言った。
「まあ座れ」
彼女は自分の好きなことについてしゃべり続けている。
推しアイドルがいかにして自らのハートを撃ち抜いたか、実演を交え説明。
タバコに火をつけ、彼女は語り続ける。
「百害あって一利なし、あんたは吸うなよ」
半ば職務放棄しているぐらいが良い。
自分が満足なら、それで良い。
「人生は二度無い」
ーーー角界入りを決意した舞の海
彼女はようやく重い腰を上げて、仕事を片付けた後、少しだけ窓を開けて、高松の街を見下ろした。
そしてまたタバコを吹かして、言った。
毎日、忙しいね。楽しいことばっかり。
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