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【蓮ノ空活動記録14話前半所感】続いていくということ【Legato】

卒業があることは覚悟していた。
唐突な終わりがあるかもしれないことは思ってもみなかった。

14話で突如現れた蓮ノ空女学院ネット禁止令。
スクールアイドルクラブのみんなはスクコネをメインに配信を行っている。
その手段が、なくなる。
リンクラのスクコネの欄はめぐちゃんの生誕祭の後は空白になっている。
12月度Fes×LIVEの詳細には、開催されなかった場合の文言が書かれている。

私が彼女たちの活動をリアルタイムで応援するようになったのは、つい数週間前のことだ。
それでも、これまで色々なことがあった。
ツアーの東京公演に行った。冷めやらぬ熱に任せて愛知公演にも行った。
Fes×LIVEも11月が初めての参加だった。彼女たちの活動を知ってからの配信ライブは、リアルライブに参加したときと同じ熱を感じた。
ツバサ・ラ・リベルテを聴いたとき、彼女たちの飛躍を妨げるものはないと、本気でそう思った。

With×MEETSのアーカイブも少しづつではあるが見ていった。
大好きな推しの梢センパイのストイックなところ。丁寧な口調。かわいいと言われると恥ずかしがりながら喜んでくれるところ。機械が苦手なところ。花帆さんの話になると早口になるところ。
愛おしいと思った。素の姿を見てもっと好きになった。

12/11の花帆ちゃん個人配信も見返した。なんてことない内容だけれど、楽しかったというコメントに何度もこちらこそだよと返す姿に、私たちが彼女たちに元気を与えていることを実感した。

今日に迫っためぐちゃんの生誕祭は配信が確定していない。
開催されないというのはメタ的にはありえないことだ。
それは推しが主役になり、一年で最も輝く瞬間であるからだ。
それをなくすなんてことはありえないと思う。
それでも。

私はこれまで「蓮ノ空」を見てきて、金沢で彼女たちが存在し、生きていると心から思うようになった。
徹底した現実とのリンクに、彼女たちの活動を物語として消費することは自然となくなった。
スクールアイドルクラブの配信は、画面越しの現実なのだと疑わなくなった。
メタ的な視点すらも信用できなくなるほどに。

怖い。
彼女たちの活動が、頑張りが、輝きが見られなくなることが怖い。
彼女たちをもっと好きになれる未来が閉ざされることが怖い。
このつながりが失われることが、怖い。



つながりを失わないために何ができるだろうか。
花帆ちゃんは応援してくれることへの感謝をいつも以上に伝えてくれた。
めぐちゃんは生誕祭絶対やってやるんだから!と決意を見せてくれた。
梢先輩は北陸予選に配信で出場することを私たちが見ている前で宣言してくれた。
つながりを大事に思っていることを配信を通して示してくれた。

学校に対して、部外者である私たちは無力だ。
そんな私たちが彼女たちに力を貸せる唯一の方法は、築き上げてきたつながりを辿って背中を押してあげる他ない。
私たちの応援や声援は、確かに彼女たちに届くんだ。



「音と音とを切れ目なく、なめらかに奏する」という意味を冠する「Legato」。
この曲が今すごく刺さっている。
私はツアー千秋楽の終わり掛けにこの曲が披露された際「客とキャストを繋ぐ曲」「この先の未来を高らかに歌う希望あふれる曲」だと感じた。
今は「未来への翼の曲でもあり、過去から今へ続く轍を振り返る曲」でもあると感じている。

With×MEETSの配信について思ったことがある。
歌詞の言葉を借りるなら、With×MEETSは彼女たちが飛び乗ったスクールアイドルという青春の楽譜に日々音符を打っていく行為のようだ。
これまでの日々が記された楽譜には、これからもずっと新しい旋律が生まれ続けるのだろうと思う。

Legatoという言葉のように、切れ間なく配信やライブが行われることは、当たり前ではなく彼女たちの頑張りによるものだ。
そして、私たちが見守っているということが、彼女たちの支えになった。

彼女たちが「Legato」に乗せて歌う想いはきっと、私たち「蓮ノ空のこと好き好きクラブの皆さん」とのつながりを絶やしたくないということ。
これまでの感情を嚙みしめて、この先もっと高く飛び上がっていきたいということ。
その想いを力強く歌うこの曲を聴くと、希望が持てる。

途切れない想い その眩しさが
道を照らす 辿り着ける きっと
夢の先へ

守りたいもの ここにあるよ
譲れないもの 胸にあるよ
私たちの 想いをいま
つなげようよ

Legato

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