見出し画像

『リハビリ瓦版』7月18日(木)号❘昭和は遠くなる。僕という現実存在も、また、遠近をもって認識されるのだろうか?演歌好きの男を描いた。

 僕の通っているリハビリ施設のひとつに、有酸素運動のマシンを使い、認知症や寝たきりなるのを予防するのをコンセプトとする施設がある。
  そこでの同僚の話である。
 同僚というのは正確ではない。彼も、つらい麻痺に苦しんでいる。僕のように、えへらえへら、不埒に生きてきた男ではない。真剣に、家庭をもち、子どもを育て、まっとうに生きてきたのである。ャサグレてなんて、いない。だけれど、日々の闘病生活に心折れることもあるのだ。
 もちろん、まじめな人である。週に数日、リハビリに通い、身体、筋肉が衰えないように、日々、運動もしている。僕は、〝リハビリ瓦版〟というアンポンタンな日記を書いている。《言語手回しかき氷機》の不具合が頻繁に起きるものだから、すぐ安易にも漫画に走ってしまう。
 漫画の戦略思考効果は、次の2つだ。
 ①刹那感性による納得効果。
 ②閲覧者に手間をかけさせない。
 そして、最近、ここの女子職員をアニマルになぞらえて、可愛らしく、イラスト化した。と、「私も描いてもらいたいなあ」との声を、彼が上げたのだ。嬉しかったねぇ。さっそくスマホCoPilotに指示し、一部、手書きで描いた。 キャラ設定は、運動の合間に彼が聴いている〝昭和の歌謡曲大好き男〟とした。
多くは語るまい。このような男の物語も、書いてみたいものである。昭和を演歌のように生きた男として。切なく、生き生きと……。


春日八郎が、三橋美智也が、橋幸夫が、舟木一夫の歌声が、イヤホンから流れる。泣けるねぇ。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?