旅行記1994~2000(21)ネパール・カトマンドゥ~インド・ダージリン、ガントク、カリンポン~スィリグリー~ジャイガオン=ブータン・フンチュリン(1995.7)
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旅行記1994~2000(21)ネパール・カトマンドゥ~インド・ダージリン、ガントク、カリンポン~スィリグリー~ジャイガオン=ブータン・フンチュリン(1995.7)

左京草六

(写真)カリンポンのチベット寺院にて


1995年7月 インド東北部、ブータン、バングラデシュ

カトマンドゥから、東のカカルビッタ、そしてインド側ビールガンジへ抜け、スィリグリーへ。
1年前にインドからネパールへ入国したのと反対のルートを取る。

乗り合いジープでダージリンへ向かう。
雨のスィリグリーから山道を登るが、真っ白な霧が立ち込め前が見えない。

ダージリンへ辿り着き、1泊55ルピーのシングルへ落ち着くと、ぐったりし、眠る。

1年前の4月、ここダージリンで一週間以上を寝込んで過ごしたが、今回も道中の気候の激変で体調を崩してしまう。身体がだるいのと連日の雨と霧で、歩いても前がよく見えず、観光はあきらめ、シッキム州ガントクへ。

シッキムは1974年まで王国として独立していて、独自の文化を持つ。
州都ガントクも山沿いに街が張り付くようにして出来ているが、ダージリンよりも賑やかで歩きやすい。

宿のレストランでは、インド国内では大っぴらに飲めないビールを堂々と出していて、夕方チェック・イン直後、早速注文する。

店内にはドイツ人男性と僕の2人が居る。
彼はバングラデシュからインドへ抜けて来たとのことで、僕もそちらへ向かうつもりなので、国境の越え方など、詳しく聞く。

ガントクからカリンポンへ下り、スィリグリーへ降りる間、会う旅行者や宿のオーナーにブータンへの入国方法を尋ねるが、なかなか分からない。

最近まで鎖国していた神秘に満ちた国ブータンへは、ツアーガイド付きでないと入国できないとされるが、行ける、との噂もある。

スィリグリーのツーリスト・インフォメーションで聞いてみると、ジャイガオンへのバスに乗れば国境までは行ける。
その先は、ツアーを組まないと難しい、との回答だった。

スィリグリーのツーリスト・バンガローへ一泊し、翌日昼、ジャイガオン行きバスに乗る。
約6時間で到着。

バス発着場からすぐの所に真っ赤な『ブータンゲート』があり、くぐるとブータン王国の街・フンチュリンで、両方の街は行き来自由となっている。
2つの国、2つの街と言うより、1つの街の中に2つの区域がある感じで、両方に、ルンギー姿のインド人も独特の民族衣装を着たブータン人も、入り混じる。
ゲートを境に、時差も30分ある。

インドで大っぴらに飲めない酒は、ブータンでは日本のように普通に飲むことができ、『BAR』の看板が架かった店も多く見掛ける。
入ってみると普通の食堂と同じで、木製のテーブルと椅子が並んでいるだけだが、ビールやジンなど酒類を置いてある。

食堂はあちこちにあり、麺類やチベット風のモモ(餃子)がおいしい。
街中にゴンパ(チベット寺院)もある。
ブータンはチベット仏教の一派を国教とし、国語であるゾンカ語は、チベット語と深い関連がある。
かと思うと、ブータン側の映画館でインド映画を上映していて、インドの人もブータンの人も映画を観ながら一緒に歓声を上げる。

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↑フンチュリンの街

僕は、インド側ジャイガオンに泊まったり、ブータン側フンチュリンに泊まったりする。
首都ティンプーや、中心部の街パロへは、行けるのだろうか。

バスターミナルでティンプー行きのチケットを試しに買ってみると、簡単に買えた。
翌朝、バスに乗り込む。

発車から5キロ進んだ所にチェックポストがあり、外国人だととっくにばれていた僕は係官に身分証の提示を求められる。パスポートを渡すと、ヴィザがないことが分かり、あえなくバスを降ろされる。

係官の態度は紳士的で、
「ベリー、ソウリー」
と謝りながら、ツアーを組んでヴィザを取得するようすすめ、若い係官が自分はヴィザオフィサーの知り合いが居る、今から一緒に行って直接話そう、と言ってくれ、タクシーに同乗しフンチュリンへ戻る。

オフィサー宅を訪ねると、奥さんが現れ、ゴルフへ出掛け不在、とのことだ。
僕は青年に礼を言い、ティンプー行きは諦めることにする。

数日前もフンチュリンのツーリスト・インフォメーションで問い合わせると、所長を名乗る民族衣装を着た大柄な男性が、ブータン国内でガイドなしの旅行は許されない、私の仲介なら1日200ドルの所、特別に150ドルにできる…と言われたが、貧乏旅行者にとっては破格だ。

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左京草六
1994年から2000年の掛けて定職に就かず長い旅行へ出ていた時の事を書いていきます。 https://www.instagram.com/so6.travel90s/